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過去問対策はいつから?何年分?中学受験で合格するための取り組み方

【1】入試準備において重要な過去問対策、計画的に取り組もう!

過去問対策は10月頃から繰り返し取り組んだほうが良い

夏休みが終わると、志望校や併願校を決める時期です。志望校が決まると各学校の過去問を入手し、志望校別の受験勉強が始まります。過去問対策をすることで、各学校の入試問題に応じた学習を無駄なく効率的に進められます。
そのため問題を解いてどれだけ解けたかを知るだけでは、過去問の使い方としてとてももったいないのです。
繰り返し問題に取り組み、問題の特徴や自分自身の得意・不得意を丁寧に分析し対策する時間の確保が必要です。そのためにも10月頃から過去問対策を始めるのが良いでしょう。

過去3~5年分は取り組みたい

入試問題の特徴を知るためには、1年度分の問題を繰り返し丁寧に解くことが大切ですが、前年度のものだけではなく過去3~5年分の問題に取り組みましょう。複数の年度の問題を比べてみると、毎年必ず出る問題、ほとんど出ない問題、時間がかかる問題、時事問題の有無など、特徴として気づくことがあるはずです。

併願校の過去問はそれぞれ1~3年分取り組みましょう。

第一志望校の過去問対策はもちろん必要ですが、併願校の過去問対策も忘れずに取り組みましょう。第一志望校の対策のように念入りに取り組む時間が無い場合でも、1~3年分は取り組むことが理想です。併願校の過去問も、解きっぱなしで終わることがないよう、解き直しまで取り組むようにしてください。

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【2】過去問には合格の秘訣が満載!目的を変えて3回解こう

(1回目)解ける問題を分類する

過去問対策では、同じ問題を繰り返し解いてほしいと書きましたが、おすすめは解き方を変えて3回解くというものです。
1回目は、試験時間と同じ時間を計って解き、答え合わせをする。答え合わせのときには問題を次の①~③の3つに分類します。
①解けた問題
②ケアレスミスなどが原因で不正解となったが、本来解けたはずだった問題
③解き方がわからなかった問題
時間内に解けなかった問題があった場合も、①~③のどれにあてはまるのかを確認してください。

(2回目)合格のために必要な学習課題を明確にする

2回目は、1回目で解けなかった問題だけを再度解いて、答え合わせをしてみてください。
そして1回目に解けた問題、2回目に解けた問題を合わせて、どれだけの得点率があるかを把握しましょう。
過去の合格最低点(ボーダー)が公開されている場合は、あとどれだけ正解する必要があるのかを把握し、解けなかった問題を解き直したり質問をしたり、似たような問題に取り組んだりして克服していきましょう。

(3回目)時間内に解く感覚をつかみ、自信をつける

3回目はできるだけ入試日直前に取り組みましょう。1回目のときよりも解ける問題が増えているので、正確性とスピード感も意識して、時間内に解き切る感覚を掴みましょう。入試直前は緊張や不安を感じることがあるかもしれませんが、問題が解けるという自信をつけて入試本番を迎えてください。

【解けない問題があっても大丈夫!】
一部の学校では、特待生を選出するためにあえて難問を出題している場合があります。その難問が解けなくても、他の解ける問題にしっかり取り組むことで十分合格できるという場合もあります。過去問対策を通して、落ち着いて問題を取捨選択できるように備えましょう。

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【3】入試本番を想定して過去問に取り組める日とは?

入試本番を想定して解くべき

過去問は可能な限り本番と同じ時間割で、時間を計って取り組むことが理想です。時間配分の感覚をつかみ、本来解けたはずなのに時間切れで解けなかったとならないためです。なるべく入試本番に近い状況で実施することで、緊張感や集中力の変化を想定することもできます。同じ時間割が難しい場合でも、可能な限り1日で全教科を解きましょう。

過去問に取り組める「予定のない休日」は多くない

入試本番を想定して全教科を1日で解こうと思うと、取り組める日は学校の無い日になります。しかし休日は塾の授業や、模試が実施されることも多く、何も予定のない休日はあまり多くないのです。どの過去問から解くのかの優先順位を決め、どの日に解くか今のうちに計画を立てておくことをおすすめします。

志望校の過去問を(1回目)と(3回目)に解くときは特に本番を想定して取り組みましょう

志望校と併願校の過去問をそれぞれ複数年度分、繰り返し解くためにはたくさんの時間が必要です。本番を想定した時間で全教科・全ての問題を1日で解くのは難しいので、(1回目)と(3回目)に取り組む日を優先的に割り当ててみてください。(1回目)は10月の上旬から11月の上旬の間の休日に、(3回目)は12月中旬から1月中旬の休日に取り組むと良いでしょう。それ以外の平日や休日の隙間時間を使って、(2回目)の志望校解き直しや併願校に取り組んでいけば無理のないスケジュールが組めるはずです。

本番を想定した答案用紙を使うことも大事!

似たような問題であっても、学校によって出題される順番や、解答欄の大きさや形が違うことがあります。それだけでも問題を解くペースが変わったり、解きやすさが変わったりすることがあります。それぞれの学校の試験を実際の答案用紙のサイズで印刷し、本番を想定して解くことをおすすめします。


【4】過去問対策は一人ひとりへの細やかなサポートが大事!

一人ひとりの志望校や得意or不得意に合わせた、過去問対策を!

過去問対策は、合格の戦略を立てるために必要なことです。学校や試験の種類ごとに、合格に必要な得点率は異なります。もちろん全教科満点を取らなければいけないわけではありません。
そしてその合格戦略は志望校によって、また一人ひとりの得意不得意や問題の解き方のくせなどによっても違います。そのため一人ひとりに合わせた丁寧な過去問対策が非常に重要なのです。

事前の準備は周囲のサポートで

入試当日、緊張によって本来の力が発揮できずに悔しい思いをすることがあります。どれだけ事前に備えて当日を迎えられるのかが大事です。とはいえ受験生は追い込み時期の受験勉強で精一杯です。過去問対策の計画や出題傾向の分析、優先的に克服する課題の整理などは、周囲の大人がサポートしたいところ。
保護者の方がサポートされることもあるかもしれません。その場合どうしても点数ばかりに目がいってしまい、焦ってかけた言葉でお子さまとの関係が悪くなるということも起こりかねません。お子さまの合格に向けて最適な過去問対策についてはぜひ塾の先生など、受験のプロを頼ってください。

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【志望校合格に向けた過去問対策もトライがサポート】

「家庭教師のトライ」は一人ひとりに合わせた中学受験対策に力を入れています。トライには教師の他に教育プランナーがいます。教育プランナーは志望校合格に近づけるために、中学受験の指導実績豊富な教師をご紹介します。また志望校選び、志望校別の過去問対策の進め方など、教育のコンシェルジュのように一人ひとりの受験対策をご提案します。「過去問対策の計画を立てたい」「過去問を解いても合格点に達しないけど、どうしたら良い?」「過去問が解けないから志望校を変えた方が良い?」といった中学受験対策に関する質問や疑問がある方はもちろん、中学受験について考え始めたばかりの方は、現在の状況についてお話をお聞かせいただくだけでも大丈夫です。まずは無料相談のご利用をお待ちしています。

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