疲れやすい時は気虚
やけに疲れやすい時ってありませんか?
疲れが取れない
寝ても寝ても眠い
すぐ息が上がる
この場合はエネルギー不足の状態。
東洋医学では『エネルギー=気』なので、気の不足による『気虚』によって起きています。
そこで今回は疲れやすい身体を改善するコツをお伝えします!
気虚
疲れやすい時、すなわち気虚の時は、上の3つ以外にも身体にこんな変化が出ます。
・寒く感じる(冷え)
・全身がだるい
・やる気が出ない
・風邪をひきやすくなる
・やたらと汗をかく
・代謝が下がる
・声が話し方に元気がなくなる
・血液や水分がうまく流れない(むくみ) など
こうした症状は急に出る場合もあれば、慢性化してずっと出続けることもあります。
慢性的な冷えやむくみ、疲労感、眠気などがある方は、常にエネルギーが足りない状態です。
この場合は、気を補充しないとなかなか改善しないんです。
そもそも気が減ってまう要因って何だと思いますか?
実はとてもシンプルで、気=エネルギー。なのでエネルギーの使いすぎが気を減らす要因になります。
過度な運動や仕事、無理をした動き、感情の浮き沈み、夜更かし、眼精疲労などが続くと、それ自体にエネルギーを使っているので気が減ります。
よく「気を遣う」、「気がすり減る」なんて言い方をすると思いますが、まさにそれが気を消耗させる原因になっています。
そして大量の汗をかくような運動や緊張も、汗と一緒に気が外へ出てしまっているので気が消耗されます。
日常生活を送っているだけでも、少なからずエネルギーは使っているので、夕方や夜にだるさや疲れが出る方も、気の消耗が激しいタイプになります。
次は気虚の改善方法を紹介します!
補気
気虚の改善方法は、気を補充するもしくは補充できるようにすること。
次の事を意識しましょう!
①補気食材
気は食べ物を消化吸収することによって作られます。
そして、気を補給できる食材もあります。
・豆類、穀物、イモ類、きのこ類
・牛肉、鶏肉
・うなぎ、えび
・ブロッコリー、アスパラ
・生姜、ネギ、玉ねぎ、ニンニク、ニラ
など
気虚かな?と思った方は、こういった食材を意識して摂るようにしましょう!
そしてもう一つ大事なのが、次の内容です。
②胃腸の働き
補気食材を摂っていても、胃腸が疲れていてしっかり消化吸収できていないと、気が作られません。
胃腸に元気がなく働きが悪い場合、
気が作られないどころか便通の問題や肌トラブル、免疫機能にも問題が出てきます。
そういった悩みがある方も是非胃腸を気にしてみましょう。
そして胃腸で大事なポイントは2つ、【量と質】です。
とてもシンプルですが、これが意外と難しい・・・。
【量】に関しては腹八分を意識しましょう。
今の時代は食べ物がありすぎて過食になることが多いです。
間食をしてしまい胃を休ませる隙を与えないのも問題で、胃が空になった時の空腹感がわからない人も増えています。
食べ方の基本は、食事は時間で決めずに空腹感を感じてから、腹八分の量のご飯を食べるのが理想です。
【質】は食べ物によって胃腸に負担をかけない事。
お菓子やジュースなどの嗜好品や食品添加物が増えていて、胃腸に負担がかかっていることが多いです。
特に、
砂糖や小麦、生もの、冷たいもの、油っぽいものやチョコレート、わさび、唐辛子などは胃腸の負担になるので気虚っぽい方は控えましょう!!
健康を意識して野菜ジュースを飲んでいる方は、実は健康にはならないので気をつけましょうね。
気虚撃退のツボ
補気のコツは今お話ししましたが、もっと身体の事を考えてあげたい方はツボも刺激してあげましょう!
関元(かんげん)
関元はおへその下で指四本分のところにあるツボ。図のようにして測ります。
特に小腸や婦人科との関わりがあり、軟便や下痢、生理痛や婦人科疾患への効果も期待できます!
本来『臍下丹田』と言われエネルギーが集まるところですが、気虚の場合はこの部分がへこんだり張りがなかったりします。
優しくマッサージする他に、温めても効果があります。特に冷えがある方は関元をカイロや腹巻で温めるようにしましょう。
足三里(あしさんり)
足三里は膝のお皿の下の外側のくぼみから、指三本下にあります。
胃の不調全般に効果があり、胃痛や消化不良だけでなく、むくみやめまいにも効果があります。
深めの鍼治療をすると便秘にも効果があります。
気持ちいいくらいの力でマッサージしたり、温めてあげましょう。
気虚かなぁ~と思ったら
今回は気が不足する気虚についてお話ししましたが、過労や環境の変化、生活習慣の乱れなどで誰にでも起こりやすいのが気虚です。
試しに鏡の前で舌を出して見てみてください。舌に歯の跡がついていませんか??
ついていれば気虚の状態なのでぜひ改善しましょう。
気虚は疲れやすいので何事も億劫になりやすいです。治そうという気すらも出ないかもしれません(笑)
色々気にするのが面倒、考えるのが面倒な場合はとっておきの秘策がるので実践してください。
【いつもより5回多く噛む】
気虚は噛む力すらなくなっているので、いつもより少し多めに噛むように心がけましょう。
そうすることで消化も助け、血流も増えます。
気虚かなぁ~。と思った方はぜひやってみましょう。
何事もほどほどに。
Amanoteでした
⇩気虚の話はこちらにも書いています⇩
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