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【歴史20】カナダ史備忘録19(イギリス系住民・フランス系住民・アイルランド系住民の対立)

カナダ史の学習内容を深めていきます。

①連合カナダ植民地に再編された後もイギリス系住民と
フランス系住民の対立はあった。制度上は両者は対等であった。

②責任政府の成立に際して議会や裁判所の公文書に使われる公用語として英語とフランス語が採用された。

③フランス系住民は東カナダだけでなくノヴァスコシアなど旧仏領アカディア一帯にも住んでいた。

約10%はフランス系であった。連合カナダの成立後にフランス系住民の同化は進まなかった。

④フランス系住民は自分たちの権利や文化を強く主張した。東カナダに生まれたフランス系歴史家ガルノーは『ダラム報告』の見解に異論を唱え全3巻の『カナダ史』を著した。ケベックを中心としたカナダ史を記した。

⑤アメリカの詩人であるヘンリー・ワズワース・ロングフェローが長編叙事詩『エヴァンジェリン』を発表した。フレンチインディアン戦争のアカディアの悲運を描いた。

⑥フランス系住民の強い主張を受け1849年の立法議会においてロワーカナダで勃発した反乱によって被害を受けたフランス系住民への補償が認められた。

⑦この補償に反発した一部の過激なイギリス系住民はモントリオールにある立法議会の議事堂が放火される事件が起こった。

⑧ニューファンドランド植民地の住民の間で民族対立が表面化した。こちらはイギリス系住民とアイルランド系住民の対立であった。1801年からアイルランドはイギリスの構成国となった。

⑨アイルランドで1840年代に大飢饉が起こり大量の人々が英領北アメリカ、とりわけニューファンドランドに流入した。

アイルランド移民は新教徒が多かったがイギリス系住民と言語や生活スタイルが違った。

⑩1855年にニューファンドランドで責任政治が成立しイギリス系住民とアイルランド系住民が議会で度々対立する事となった。

■参考文献 『1冊でわかるカナダ史』細川 道久 河出書房新社

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