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弱者はなぜ右翼になるのか?
これはきわめて簡単な話である。
左翼は市民や労働者側に立ち専制主義に対しアンチを表明し続けるため最低限の社会構造や公共リテラシーの理解やそこそこインテリである必要がある。
おまけに反権力を表明し続けるため胆力が必要である。
ひと昔前だったらマルクス主義は必須であったので
構造論は確実に学習しておく必要があった。
穏健左翼は昭和後期の新左翼とも一線を画さなければならないので暴力に反対するための論理的な思考と批判的精神を持つ必要もある。ゆえに弱者が左翼になるのはハードルが高いんですね。
しかし右翼はどんなに低能でも簡単になれる。
「私は日本人である事に誇りを持っています、日本は素晴らしい!」
「生意気野党黙れ、女黙れ、労働者黙れ、ニート黙れ、外国人黙れ!」
「従来日本人は単一民族であり道徳的だった。それが戦後崩れてしまった」
「外国勢力から日本古来の伝統(明治以降)を守らなくてはならない(大嘘)」
これだけでOKだ。しかも全部間違えている。どんなに低能であっても門出は開かれている。
右翼は「私は右でも左でもない」とか「道徳が大事だ」「多様な考え方(=右翼の考え方)があります」「私は右翼ではなく普通の日本人です」と嘯くがこういう連中に限って反社会的である。
「自分は努力してきたんだ。本当は強いんだぞ。弱くないんだ。」というマインドこそが弱者の本質でありこういう連中が生活保護受給者を攻撃するのである。
大日本帝国擁護や皇国史観や家父長主義擁護や歴史修正主義もまた弱者ゆえのマインドである。ウィークネス・フォビア(弱者嫌悪)による強迫観念が強すぎるんですね。弱いヤンキーが随時イキってるのと変わらない。
だから弱者は必ず右翼になる。一度権威に叩きのめされた連中が権威側にまわり反動主義者や差別主義者になるのも偶然ではない。雑魚ほど虎の威を借るので右翼になるべくしてなるのです。
ヤンキーや表現の自由戦士や冷笑系やラディフェミやリベラルも結果的に右翼に合流していくんですね。それは連中の正体が男尊女卑であり権威主義者であり弱者だからですね。
未だに男は庇護する者、女は庇護される者だと信奉しています。新興宗教ですね。女性の右翼は自分は庇護されるアピールをして「黙れ権利を主張するな!」と攻撃してきます。
今まで個性が大事だと嘯いていた男性がマチズムを発揮して「オレ一家の大黒柱になる」と云い始めます。今までスキルを身に付けて自主独立をすると嘯いていた女性が「そろそろ結婚しないと」と云い始めます。こういう連中に限って右翼に取り込まれやすいんですね。
また構造的にそこから出れないのです。結婚ビジネスも未だに良妻賢母を推奨しますからね。だから良妻賢母から抜けようとしても結局良妻賢母に戻るのです。
戦隊ヒーローなんかがわかりやすいですがあれはある種の反動主義なんですね。だから右翼と親和性が高い。
右翼たちは治安維持法成立を喜んだが結果的に自分たちも国家弾圧を受ける形になった。こういう間抜けで卑劣なところが右翼のポイントですね。
「体制に逆らう奴は社会の敵だから鎮圧だ。そうすれば秩序が保たれる。」これが右翼の思考回路なんですね。「憲法改正をして核武装すれば必ず日本は守れる」と考えるのも戦隊的な頭の悪さからくるものです。
しかしこれは日本国憲法に反しているし公共理念は微塵もないわけです。だから弱者(=社会階層関係ない)はどんなに金を持ってもどんなに学歴が高くてもキャリアが高くてもどこかで右翼となり上から下への暴力に加担し続けるのです。
また昭和後期の新左翼へのアンチテーゼにより「抵抗せずに価値観を表明せず喧嘩しない事が大人だ」という思い込みが左翼より右翼に接近してしまう要因の一つとも云える。
まあどちらにしろ右翼など頭と心が弱い人間しかならない。社会的地位がいくら高くても右翼の時点で間違いなく低能です。
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