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暮らし学 〜四季と断熱〜

日本には『四季』がある。

暑い時期もあれば、寒い時期もある。そして中間の時期もあり雨が多く降る時期もある。

そんな『四季』に人間の体調も変化する。

例えば季節の変わり目は風邪をひきやすい。や、冬になるとインフルエンザが人々の間で流行する。そして、空気が乾燥することから喉を痛めやすい。そんなことから『加湿器』を使う方も多いと思います。

梅雨の時期では湿気が多く、建物にて湿気が多くなると建物内のハウスダストなどと共に『カビ』が発生して、アレルギーや喘息になることもある。こんな時には『除湿機』を使うことも多いと思います。


私たちはこの『四季』により常に対応しながら生活をしています。

こんなに変化の激しい『四季』に対して『建築』は常に一定であるのか?

かつての建物は『四季』に対して一緒に寄り添っていたと考えます。それは『四季』に合わせて『生活』していること。

近年はというと『四季』に抵抗するかの様に『常に一定』を目指しています。『常に一定』であるという事は、どこかに『四季』に対しての『境界線』が生まれます。その『境界線』により私たちは『建築』という箱の中で『常に一定』を手に入れています。

『エコハウス』はまさにその現象です。断熱性の高い『箱』の中で暮らすことにより外部との『環境の差』を作り快適な暮らしを得ています。ヨーロッパなどの高断熱の文化も環境への対応を私たちが考え、常に改善をしてきたからと思います。

この『環境の差』や『境界線』はなんだろう。本当に快適な空間のために一番過酷な環境になっているのではないだろうか。『環境の差』が生まれるそしてその『境界性』が出来ることはどういう意味があるのか。


実は私たちはその『境界線』についてあまり考えていない様に思われる。『エコハス』の快適な暮らしの一方で『環境の差』に対して『境界線』を持ちながら暮らしています。この事は今後『建築』にとって一番重要な部分となるかもしれません。


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