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吹奏楽アカデミー専攻卒業試験

普通の大学での「卒論」と呼ばれるものは音大では「卒試(卒業試験)」と呼ばれます。全学年必ず1回は7分以内のソロ曲を演奏する実技試験がありますが、卒試は最長20分のプログラムを演奏するため、集中力も必要としますし、大曲に挑む学生が多いです。

今年度の7年生は吹奏楽アカデミー専攻の2期生。この学年は、入学した時にコロナ騒動絶頂期で、1年生の春学期(前期)は学校に来られず合奏の授業もzoomでスコアリーディングをしていました。
それもあってかどうかわかりませんが、秋学期(後期)から実技系の授業が少しずつ対面でできるようになってからは、できなかった分を取り戻すかのように何に対しても一生懸命に取り組む姿勢が素晴らしかった印象が強いです。個性的で、素直で、音楽が好きな子たちが集まった素敵な学年です。

そんな今年度の4年生の卒試の演奏も、本当に成長したなあと感じるものばかりで、安心して聴かせてもらいました。

僕が学生の頃は4年生(器楽科)と言えば、もう実技系の授業以外は全部単位を取ってしまっていたので(1年の単位が未だ取れていない4年生とかもいましたけど笑)、自分の時間が多くて、楽器の練習をしているだけだったように感じますが、吹奏楽アカデミー専攻は4年生が一番忙しいのです。
バンドディレクションでは自分で決めた吹奏楽曲で学生と講師で編成されたモデルバンドを相手に合奏指導をする授業があり、吹奏楽作品の作曲や編曲の楽譜を完成させて、自作自演をするし、今回のお話のように卒試もあるし、休む間もなく次々と課題が迫ってくる、そんな生活をしています。

大変そうではありますが、好きな音楽に囲まれ、充実した毎日を過ごしています。卒業まで頑張って欲しいと思います。

ひとまず、大イベントのひとつが終わりました。お疲れ様でした!

荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。