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東大から東大へ

個人ホームページ経由でメッセージを送ってくださいました。内容は、大学の吹奏楽サークルのトランペットパートのレッスンのご依頼。

場所は東京大学。

東京音大出身で東京音大で講師をしている身としては東京大学は同じ「東大」として個人的に勝手に親近感を持っていて、東大生にとって迷惑しかないと思いますごめんなさい。
そんな身近な存在と勝手に思い込んでいる東大のことは実は全然知らなくて、東大といえば本郷(自宅から結構近いイメージ)か、南北線の東大前(年始に必ず行く根津神社の隣)のことだと思っていたら、駒場とのこと。

駒場ってどこだっけ?(←知らなすぎ)

京王井の頭線で渋谷のすぐ近くでした。だったら東京音大(中目黒)でレッスンした後に行けば近いじゃないか、ということで、東京音大(東大)から東京大学(東大)へと移動したわけです。しかし渋谷駅は以前にも増してラビリンスでした。久しぶりに下車しました。

そんなこんなで駒場東大前駅を降りたら、もうそこは大学の門でした。なんというアクセスの良さ。逆にいえば寄り道できない。

東京音大はカレッジ(単科の大学)なので規模が小さいですし、もうその規模に慣れてしまい、東大の敷地案内を見て驚愕しました。ユニバーシティ(総合大学)は規模がハンパない。

なにこれ絶対迷子になる。しかもこの隣にもうひとつ別の大学敷地もありました。門まで迎えに来てくれた学生に聞いたら、入学したての頃は迷子になるし、それで授業に遅刻する人もいるようです。

そんな感じで敷地内を奥へ奥へと進んだところにこの日の会場がありまして、東京大学ブラスアカデミーというサークルのトランペットパートの皆さんと吹奏楽コンクールに向けたパート練習をすることになりました。
主に曲を見ることになっていたのですが、作品のテクニカルな部分を解決したり、それ以前のトランペットを安定して演奏するための基本的な内容を全員で共通理解してもらうことで結果的にバランスのよい演奏になると思っているため、音の出る原理やタンギング、呼吸についてのお話しを交えてのレッスンになりました。

ただ、そうなるとどうしても情報量が多くなってしまい、混乱させてしまうかもしれない、という葛藤がいつもあるのですが、その点はさすが東大生、理解が早いし吸収も早い。というかそもそも皆さんかなり安定した演奏をされているので、どんどんお話しを進めることができました。

東京大学ブラスアカデミーは、指揮者も合奏練習もすべて学生だけで行っていて、これまで外部指導者を呼んだことがなかったとのことです。そんなところに声をかけていただいて嬉しい限りですが、この学生だけで作り上げているスタンスに水を差すようなことはしたくないので、テクニカルなことや作品解釈を中心にレッスンをさせていただきました。

穏やかで暖かい雰囲気の中、僕も楽しい時間を過ごすことができました。少しでも何か参考にしてもらえれば嬉しいです。よかったらまた声かけてください。

レッスンが終わってから少しお話ししていたら、学生さんのひとりが東京音大の吹奏楽アカデミーのトランペットの学生と同じ高校の先輩後輩だったことがわかり、驚きました(すぐLINEした)。
東京大学ブラスアカデミーと、東京音大吹奏楽アカデミーってなんだか名前がとても似てるし、やはり同じ東大としてつながりが深いのですね(違


荻原明(おぎわらあきら)

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