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第1回荻原明門下生トランペット発表会について1(発表会の開催)

高校生の時、初めて音楽発表会に参加しました。ピアノとソルフェージュを教えていただいていた近所のピアノ教室の発表会でした。
ステージで初めてピアノを演奏することにめちゃめちゃ緊張したのは覚えていますが、一体その会場にどのくらいの人がいて、出演者は他に何人くらい、どんな人が参加して何を演奏していたのか、実はまったく覚えていません。これは記憶力の問題というよりも、出演者同士の接触がまったくなかったからだと思います。

ちなみに、この時トランペットも演奏したのですが、楽器を構えた瞬間、ステージ近くに座っていた小学生くらいの子どもたち全員が一斉に耳と目を塞いだのがとても印象に残っていて「ああ…音楽文化って全然浸透していないんだな」と冷静になったのを覚えています。演奏を開始したらみんな唖然として耳を塞ぐのをやめていました。それだけはとても覚えています。

ともかく、発表会を出演者としても講師としても何度となく参加したことがありますが、常に思っていたことは「流れ作業」であることの残念さ。

出演者は自分のことにしか意識が向いていなくて、お客さんはそれぞれの出演者の関係者だけ。だからひとりの出演者のために客席に入り、演奏が終わると出ていく。演奏が終わった順に解散。
だからプログラムの最初はすごい人数がいるのに(でもロビーに溢れていて客席には誰も入らない)、最後の出演者の時にはその親族友人とスタッフ以外会場にいないのです。

ある程度は仕方がないことかもしれません。でも、音楽を披露する空間には、発表会だろうがコンサートだろうが作品と奏者と聴衆が常に揃っていることが大切で、そして客席にはできるだけ多くの人がいてほしいのです。

発表会に参加される方は自分の順番やコンディション、体力などもありますから無理のない範囲で他の方の演奏に耳を傾け、そして拍手を送ってください。

どなたかの出演者の演奏を聴く目的でいらした方は、ぜひそれ以外の方の演奏にも耳を傾け、演奏を楽しんで、拍手を送ってください。

そしてコンサートのように出演者と関係なくても、どなたでもご来場ください(入場無料です)。

出演者同士が積極的に繋がってほしいとも思っています。本来であれば交流会ができたら良いのですが、多分当日は時間的物理的にそれは難しいので、まずは皆さんが積極的に声をかけあってほしいです。そのためにはやはりお互いの演奏を聴き合わなければ始まりません。

演出側としてもただ舞台に出て演奏して終わりではなく、演奏前にご自身の音楽やトランペットのお話を少ししてほしいと思っています。今どこかに所属しているとか、部活でやってたとか、数年ぶりに復帰したとか、まだ実は初めて1年ですとか、そんな話。司会者さんをお呼びしたのはそのためです。
他にもできるだけ繋がれるように考えています。

同じトランペットを演奏している人同士がつながれば、もしかすると今後の様々な演奏活動でもつながれるかもしれませんし、第2回発表会(やりたい)の時にアンサンブルしよう、となるかもしれません。

さてそんな理想を持ちつつ、来年1月13日(土)、としま区民センター小ホールにて第1回荻原明門下生トランペット発表会を開催致します。

発表会の詳細はこちらの特設ページにすべて掲載しております。ぜひご覧ください。

荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。