晴汰/白玉(海外留学から帰国した後の事)

愛しい言葉、メモ帳の保管場所や遺書。エッセイや詩。とりとめもない言葉の倉庫。

晴汰/白玉(海外留学から帰国した後の事)

愛しい言葉、メモ帳の保管場所や遺書。エッセイや詩。とりとめもない言葉の倉庫。

記事一覧

唯一、この世に真の自由があるといえば、それは頭の中にだけ存在する。

その先にレールは無い。既に分岐点を超えて彼方まで来てしまった。戻ることも向かうこともできない。ここがこの駅の最終地点だ。ここからは動かせやしないよ。ただし君の体に付いている二本の魔法の杖以外は。

背負うものが重いなら声をあげて歌おうじゃないか。

伝えたい言葉がまるでしんしんと降る雪のように遠く儚く消えてゆく。両手で掬っても指先から溢れ音も無く散る。

心の傷はまるで瘡蓋のようだ。

自分が1番正しいと思ったなら、それが刃物となる日が来るだろう。

今、世界に向けて発信しようと思ったことは、既に誰かが何処かで気付いていたことに過ぎない。

人に優しさを問いたいのなら、その人が何を尊重し何を蔑ろにしているのかを見つける方がその人の本性を見ることができる。

優しさは本来自分のためとはいうが、自分のために他人に優しくする人の正体というものは、自分に利益をもたらす相手には必要以上に気をまわし、利益もない格下だと判断を下した相手には人間のようには扱わないものだ。

まばたまの夜の帳を下ろす音
我がうつせみの心虚しく

【嗅覚】
僕は 人の臭いで感情が見える。

今日のあの子は何の香り。
嬉しいの香り。僕は弁当を食べる。
今日のあいつは何の香り。
楽しいの香り。僕は菓子パンを食べる。
今日のあの人は何の香り。
悲しいの香り。
嗚呼、今日はステーキでも買って帰りましょうか。

【揺りかご】
ミシッギシッ.....
揺りかごが ゆらゆら揺れて 空高く
舞い上がるのは 行き急ぐ音

ミシッギリッ....
揺りかごが ゆるゆる揺れて 音奏で
取り残された 魂の唄

ミシッギギッ....
揺りかごが ゆさゆさ揺れて 唄歌う
消えてしまった 赤子を探せ

【自らを傷つけるもの】
端から端へ順番に、割られてしまった破片は 胸に刺さり、抉れ、削り落ちる。肉塊は床へぽたぽたと浸る。
痛々しい血潮に不満は言わない。
溜まった気はやがて身体中に蔓延る。

茹だるような暑さの日に蝉のなき声、扇風機の風音。異国の旅路に故郷の香り。あちらこちらと風鈴のおと。

言葉の匂ひ、芸術の香り

私は以前から音楽は勿論、特に言葉で伝える詩やエッセイなどの芸術に触れると、体を通して伝わってくるこの何とも言えない感情の色合いのことを”匂ひ”と名付けていたのだ…

唯一、この世に真の自由があるといえば、それは頭の中にだけ存在する。

その先にレールは無い。既に分岐点を超えて彼方まで来てしまった。戻ることも向かうこともできない。ここがこの駅の最終地点だ。ここからは動かせやしないよ。ただし君の体に付いている二本の魔法の杖以外は。

背負うものが重いなら声をあげて歌おうじゃないか。

伝えたい言葉がまるでしんしんと降る雪のように遠く儚く消えてゆく。両手で掬っても指先から溢れ音も無く散る。

自分が1番正しいと思ったなら、それが刃物となる日が来るだろう。

今、世界に向けて発信しようと思ったことは、既に誰かが何処かで気付いていたことに過ぎない。

人に優しさを問いたいのなら、その人が何を尊重し何を蔑ろにしているのかを見つける方がその人の本性を見ることができる。

優しさは本来自分のためとはいうが、自分のために他人に優しくする人の正体というものは、自分に利益をもたらす相手には必要以上に気をまわし、利益もない格下だと判断を下した相手には人間のようには扱わないものだ。

まばたまの夜の帳を下ろす音
我がうつせみの心虚しく

【嗅覚】
僕は 人の臭いで感情が見える。

今日のあの子は何の香り。
嬉しいの香り。僕は弁当を食べる。
今日のあいつは何の香り。
楽しいの香り。僕は菓子パンを食べる。
今日のあの人は何の香り。
悲しいの香り。
嗚呼、今日はステーキでも買って帰りましょうか。

【揺りかご】
ミシッギシッ.....
揺りかごが ゆらゆら揺れて 空高く
舞い上がるのは 行き急ぐ音

ミシッギリッ....
揺りかごが ゆるゆる揺れて 音奏で
取り残された 魂の唄

ミシッギギッ....
揺りかごが ゆさゆさ揺れて 唄歌う
消えてしまった 赤子を探せ

【自らを傷つけるもの】
端から端へ順番に、割られてしまった破片は 胸に刺さり、抉れ、削り落ちる。肉塊は床へぽたぽたと浸る。
痛々しい血潮に不満は言わない。
溜まった気はやがて身体中に蔓延る。

茹だるような暑さの日に蝉のなき声、扇風機の風音。異国の旅路に故郷の香り。あちらこちらと風鈴のおと。

言葉の匂ひ、芸術の香り

私は以前から音楽は勿論、特に言葉で伝える詩やエッセイなどの芸術に触れると、体を通して伝わってくるこの何とも言えない感情の色合いのことを”匂ひ”と名付けていたのだが、ふと、その”匂ひ”の正体を言語化できるようなモノを朧げにも捕まえたので急いで書き留めておこうと思う。

それは所謂、概念になる前に存在する純粋な”心情”がダイレクトに心へ伝わるために”匂ひ”として感じられるのかもしれない。例えば、言葉と

もっとみる