言葉の匂ひ、芸術の香り
私は以前から音楽は勿論、特に言葉で伝える詩やエッセイなどの芸術に触れると、体を通して伝わってくるこの何とも言えない感情の色合いのことを”匂ひ”と名付けていたのだが、ふと、その”匂ひ”の正体を言語化できるようなモノを朧げにも捕まえたので急いで書き留めておこうと思う。
それは所謂、概念になる前に存在する純粋な”心情”がダイレクトに心へ伝わるために”匂ひ”として感じられるのかもしれない。例えば、言葉とは言葉に出すことでその”心情”に概念が付いてしまう。悲しいと言えば悲しいという概