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ZIPAIR Tokyoで行くバンクーバー🇨🇦✈️

4月、僕は人生で初めてLCCで北米大陸西海岸にあるカナダのバンクーバーへ向かいました。利用した航空会社はここ数年大注目となっている日本のZIPAIR Tokyo。

この記事では、この初めての経験について記事に書いてみたいと思います。実際に飛行機に乗らなければ経験できない内容ですので、ぜひ実際に飛行機に乗って旅をしているような気分で最後までご覧頂けますと幸いです。

1. 夢にまで見た、LCCで太平洋を"無着陸横断"する日 🌏✈️🌎

以前、僕は以下2つの記事を書きました。

  1. 「アフターコロナ」に、LCCで太平洋を横断できる日がいよいよやってくる🌎

  2. ZIPAIR Tokyoがバンクーバーに🇯🇵✈️🇨🇦

前者「1」の記事では、
「世界で初めてLCCでアジアから北米まで、太平洋を無着陸で横断する路線を、日本のZIPAIR Tokyoさんが実現させる」
という主旨の記事を書きました。

この中で書かせて頂いた通り、ほんの数年前までLCCを使い太平洋を"無着陸横断"することは不可能でした。長らく続いたそんな状況を打破したのが、なんと我が日本のLCC、ZIPAIR Tokyoさんでした。

後者「2」の記事では、
「そんな夢を実現させたZIPAIR Tokyoさんが開設するバンクーバー便を利用し、北米大陸西海岸縦断ひとり旅を実現したい」
という趣旨の内容を書きました。

LCCを使い太平洋を"無着陸横断"して日本から北米大陸西海岸まで旅することは、永年抱いていた僕の夢のひとつでもあったのです。

2. 念願叶い、LCCで太平洋を"無着陸横断"する日が来ることに🌏🛫🌎

その後年が明け、ついに念願叶い、そんなZIPAIR Tokyoさんの太平洋を"無着陸横断"するフライトを利用することになりました。それも新規就航からまだ僅か1ヶ月ほどしか経っていないほぼ新路線であるバンクーバー線を。

今回は、従来のJALやANA、AIR CANADAといったフルサービス・キャリア(FSC)とは違う、人生初の"LCCでの太平洋無着陸横断"の旅の様子をご紹介出来ればと思っております。

3. チェックイン・受託手荷物の受付

空港に着いてまず行うのがチェックイン。ここではチェックインの様子をご紹介いたします。

チェックインは、出発時刻の3時間前から開始となります (混雑状況に応じて開始時刻が早くなる場合もあるようです)。

⑴ 自動チェックイン機と自動手荷物預け機

チェックインは自動チェックイン機で、受託手荷物を預ける手続きは自動手荷物預け機にて、それぞれ航空会社係員との接触をせず、"指一本"で行うことが可能です。もちろん有人カウンターでの各手続きも可能ですが、機械での手続きとくらべ混雑し時間がかかる可能性も高いと思います。

自動チェックイン機でのチェックイン手続きでは、パスポートやeチケットの控えなどを機械に読ませ、危険物や輸送禁止品等の有無、各種注意事項の確認、搭乗券の発行などを行います。

カウンター前に並ぶ、自動チェックイン機の様子
自動チェックイン機の画面
ZIPAIRの表示もあります

自動手荷物預け機では、ご自身の受託手荷物を機械のベルトコンベア上に置き、タッチパネルで必要事項を入力し、手荷物タグをご自身で受託手荷物に貼り付けます。問題がなければ、自動的に荷物がベルトコンベアに乗って動いていき、手続きが終了します。

自動手荷物預け機のある場所の入り口
自動手荷物預け機の様子 (写真は別の航空会社のもの)

⑵ 受託手荷物は有料オプション

ZIPAIR Tokyoさんを含めた多くのLCCでは、受託手荷物の委託は有料となります。また機内持ち込み手荷物も許容サイズ・重量・個数を超えるものは有料となります

また空港での手続き時に受託手荷物の有料オプションを購入するより、前もって購入しておく方がお得なので、スーツケースなどの大きな手荷物を携帯することが分かっている場合は予め受託手荷物の有料オプションを購入しておくと良いでしょう。

…個人的には、海外旅行の荷物を機内持ち込み手荷物だけで収めるのは現実的に難しいのではないかと思います。現地で使用する着替え、1個あたり100mlを超える量の液体物や現地で飲む飲料水など、何かと機内持ち込み手荷物だけでは収納しきれない物があるためです。

参考までに100mlの液体物の目安として、ちょうど100mlのリポビタンD 1個分を挙げることが出来ます。このサイズを超える液体物は機内持ち込み手荷物として持ち込むことが出来ません。一般的な500ml入りのお茶も、コーラも、ミネラルウォーターもみな同様です。

ただし免税店や搭乗待合室内の売店など、保安検査を終えた後で利用するお店などで購入した液体物はこの限りではありません

⑶ 受託手荷物を預ける前に、したいこと

余談ですが、受託手荷物を預ける前に、予め確認、準備をしたいことがあります。

LCC機内の一般席はスペースが限られているため、機内で不要なものはスーツケースに預け、機内持ち込み手荷物の量を減らしておくと良いと思います。

例えば着替えの衣類、機内で着用しない上着、現地でしか使用しない物など。また1個あたり500mlを超える量の液体物、大きなハサミやカッターナイフなどの危険物は機内に持ち込むことが出来ないため、受託手荷物に入れましょう。

逆に貴重品や機内で必要なものは取り出して機内持ち込み手荷物の方に入れましょう。特にモバイルバッテリーや化粧品のスプレー類などは受託手荷物の中に入れることが出来ないため、機内持ち込み手荷物の方に入れましょう。

スーツケースには施錠やダイヤルロックをし、ハンドルを下げ、必要に応じてスーツケース・ベルトをかけることを忘れずに。ただしアメリカ便、カナダ便の場合はセキュリティ上、スーツケース・ベルトをかけることが出来ませんのでお気をつけ下さい。

なお、手荷物に関する詳しいことついては、改めて別の記事として纏めたいと思っておりますので、お楽しみに。

4. 機内の様子

各種手続きが終わり、搭乗へ。

⑴ 想像以上にシートはゆったり

ZIPAIR TokyoさんはLCCであるため、きっとシートが狭く、窮屈なものなのだろうと想像していました。

ところが、実際には僕の想像以上にシートピッチが広めでゆったりとした作りとなっていました。参考までに、僕の膝先と前のシートの間には拳1個半ほど入るスペースがあります。

膝先から前の座席までの隙間は、およそ拳1個半分

高級感あるシックなデザインの黒の革張りシートは座り心地が良く、可動式のバックレストもあり、長時間のフライトでも首はあまり疲れませんでした。肘掛けは隣の席との共用です。

可動式バックレスト付きの革張りのシート

シートポケットは3つあります。大きいものが1つ、小さいものが左右に並んで2つ。小さいポケットにはペットボトルの飲み物なども入るため、便利です。

シートポケットには、ペットボトルもギリギリ入ります

⑵ テーブルは2段階で使用可能

下の写真のように、テーブルは半分、フル展開の2段階で使用ができます。また後述するタブレットスタンドとの併用もでき、大変便利です。また多少前後に移動させることもできます。

ドリンク用の窪みもあるので、揺れがあっても飲み物の容器が転倒する恐れが少なく、安心です。

半分展開させた状態
フル展開させた状態

⑶ 充電コンセントも完備

下の写真のように、さまざまなプラグ形状に対応するマルチコンセントも1つあります。

マルチコンセント

私物の充電ケーブルをUSBポートに挿すと、以下の写真のようになります。

充電ケーブルを挿した状態

⑷ TVモニターの代わりにタブレットスタンドがある

ZIPAIR Tokyoさんの座席にはFSCのようなタッチパネル式のモニターはありませんが、その代わりにタブレットスタンドが設置されています。ここに個人のスマートフォンやタブレットPCなどを立てかけて置くことで、フリーハンドで端末の画面を見ることが出来ます。滑り止めが付いているので、立てかけた端末が滑って倒れる恐れはありません。

もちろん、このタブレットスタンドはテーブルを出したままでも使うことが出来るので、食事をしながらでもフリーハンドで端末を見たりすることが出来ます。

予め端末に映画やドラマなどのコンテンツをダウンロードしておけば、それらを視聴しながら食事をしてゆっくりと寛ぐこともできます

タブレットスタンドとテーブルを同時に倒すことが可能

⑸ 各席の頭上には、空調装置や読書灯も完備

各席の頭上には、写真のようなエアコンの吹き出し口や読書灯があります

いくらゆとりのある座席とはいえ、そこはLCCの機内。長時間限られたスペースの座席や周囲の乗客に囲まれた状態に置かれていると、閉塞感を受けて気分が悪くなる可能性も。機内が暑いとき、揺れや閉塞感で酔ってしまいそうなときなどには、このエアコンの吹き出し口横にあるつまみを回し、風を浴びることで気分転換をするのもオススメです。

また座席の位置によってはエアコンの吹き出し口に手が届かない場合もありますその場合、ベルト着用サインの点灯中にエアコンの操作をすることができなくなってしまうため、心配な場合は搭乗後すぐ、着席する前にエアコンの設定をしておくと良いと思います。

空調の吹き出し口と読書灯

後ほど、僕が個人的にオススメしたい、一人旅の際に選びたい、ZIPAIR Tokyoさんの便の座席についてお伝えしたいと思います。ご興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください!

5. 無料Wi-Fi & 無料コンテンツが楽しめる

JALやANAなどのFSCでさえ、エコノミークラスではWiFiが有料サービスとなっています。ところがZIPAIR Tokyoさんは、なんとLCCであるにもかかわらずWiFiが無料で利用できるのです。

ZIPAIR Tokyoさんの機内オリジナルのコンテンツもあるほか、機内販売もWiFiを使った個人の端末から注文を行います。フライトマップ、飛行状況などの情報画面も見ることが出来ます。

個人的に、オリジナル動画である「ZIPTRIP」の番組の内容はとても格好良くて、見ているうちに一人旅中の旅情を一層掻き立ててくれます。テンションが一層上がります。

6. 約8時間のフライト中の主な出来事の流れ

成田からバンクーバーまで、約8時間のフライトで起きるイベントの流れを簡単にまとめてると、以下の通りとなります

  • 搭乗〜離陸〜水平飛行 / 出発45分後くらい

  • 1回目の食事の提供、機内販売開始 / 出発2時間後くらい

  • 消灯 & 睡眠タイム / 離陸3時間後くらい

  • 2回目の食事の提供 / 到着2時間前くらい

  • 照明点灯 / 着陸前

食事が有料オプションであることを除けば、概ねFSCの主なフライト中の出来事の流れとあまり内容は変わりませんでした

7. 機内での食事

⑴ 食事が有料だからこそ、メニューが豊富

空の旅における楽しみのひとつは、やはり機内で提供されるお食事ではないでしょうか。地上ではまず食べることが出来ない、飛行機に乗ったときだけ味わえる、特別なお食事も多数あります。

多くのFSCの長距離国際線のエコノミークラスでは、ある程度献立が決まっている機内食が無料で提供されます。でもZIPAIR TokyoはLCCである以上、食事も有料オプションとなります。ただし、メニューの種類は豊富です

有料オプションであることを逆手に取れば、FSCよりも幅広い選択肢の中から、好みのものを好きなだけ購入することが出来るというメリットがあるとも言えます。

ZIPAIR Tokyoさんの場合、お食事1品に付きペットボトルのお水1本も付いています。事前予約でしか購入できないメニューもあるので、事前予約をしておくのがおすすめです。

提供されるタイミングは、離陸後2時間経った頃でしたが、有料オプションとして到着2時間の提供を指定することも可能です。僕は2食頼んだので、1食は到着2時間前での提供を指定しました。

⑵ 病みつきになる美味しさ

僕が頼んだメニューは、照り焼きバーガー(ビーガン)と牛丼。日本の航空会社らしく、牛丼が機内で食べられるの日本人として嬉しいところです。

1食目の照り焼きバーガーはビーガンメニューとのことで、パテはおそらく植物性の物を使っているのでしょう。でも、動物性のパテだと言われても分からないくらいに旨味があり、ソースも適度な酸味があり、パテととてもよく合う味でした。アツアツで美味しかったです。

付け合わせにブロッコリー、にんじん、ポテトがあるのですが、少ないながらも海外旅行中に不足しがちなビタミン摂取もできて嬉しいところ。

照り焼きバーガー (ビーガン)
パテ、トマト、パテによく合うソース

2食目の牛丼は、付け合わせがないシンプルなものでしたが、甘めのタレとよく煮込まれた牛肉や玉ねぎと、ご飯がよく合います。さすがは日本の航空会社らしく、牛丼もとても美味しかったです。ただ、牛丼には付きものの紅生姜はなかったと記憶しています。またカトラリーは箸ではなく、フォークとナイフでした。

ちなみに、機内は消灯時間となっているため、暗い中で頂きました。周囲の方が寝ているので、なるべく音を立てないように気をつけながら頂きました。

牛丼の様子

ちなみに、食事と一緒に提供されるお水も、日本の美味しいミネラルウォーターでした。

僕の記憶が確かならば、この機内食はオレンジ色の某有名ファミレスを運営するロイヤルとZIPAIR Tokyoの親会社であるJALの合弁企業が、日本の成田の工場で作っているはずです。だから、安心して"ジャパニーズ・スタンダードの味"が楽しめるはず。

⑶ 量は少なめ

FSCのエコノミークラスで提供されるようなトレーに乗ったボリューミーな機内食とは違い、ZIPAIR Tokyoのお食事はあくまで"食器1つ分"のみの量。いっぱい食べたい方は、予め空港で食べ物を購入するか、2食分を購入する方が良いかも知れません。

8. 機内販売

ZIPAIR TokyoさんはLCCなだけに、FSCでは無料でサービスされることも多いアメニティキットなども有料販売品となります。免税品やスナック類、飲み物などバラエティ豊かな商品がラインナップされています。

注文はご自身の端末を通じて行う形となります。万が一端末の充電が切れてしまうと、お水ひとつも注文できなくなる恐れがあるので、機内に充電ケーブルを持っていくことをオススメします。在庫数が少なかったり、売り切れたりした場合には、その旨が書かれた表示に出ます。

北海道に行かずとも味わえる、北海道の銘菓「白い恋人」
あの「うどんですかい」も売られています。

9. いよいよバンクーバーへ

成田空港を経って早8時間ほど。飛行機はバンクーバー国際空港への降下に入ります

日本時間では、もうすぐ翌日を迎える頃

⑴ 窓の外に、北米大陸の姿が

これまでずっと雲が海か闇夜の景色しか見られなかった窓の外に、憧れの北米大陸の姿が見えてきます。その瞬間はとてもテンションが上がります。何度経験しても変わりません。

はるか奥の方には、
アメリカ合衆国が広がります
朝のジョージア海峡上にかかる雲と山々

⑵ 着陸〜降機

ジョージア海峡上をまっすぐバンクーバー国際空港へと向かい、着陸しました。着陸の様子は動画で収録していますので、別の媒体にてご紹介させていただければと思っております。ご興味のある方は、ぜひそちらもご覧ください。

朝のバンクーバー国際空港に到着

飛行機はバンクーバー国際空港のスポットに到着し、長らく過ごした機内ともいよいよお別れのときに。ボーディング・ブリッジを使う形での降機となります。

成田から到着したZIPAIR Tokyo機
隣には、日本よりさらに遠いインドからの飛行機も

バンクーバーには現地時間で午前8時台(サマータイム。日本時間の午前0時台)に到着となります。そのため、機内でしっかり睡眠をとっておけば、現地時間の朝からバンクーバーでの観光を楽しむことも可能です。

つまり、僕が利用したこの便は現地時間での夜間に飛行し、現地時間での朝に到着するという、バンクーバーでの現地活動に適した便利なダイヤ設定になっていると言えるかも知れません。

バンクーバーで、到着後すぐに朝から観光などを満喫したい方は、機内でしっかり睡眠をとっておくことをオススメします。

さて、バンクーバー国際空港のターミナルビルに入ったら、到着導線に従い入国審査・検疫検査、受託手荷物の受け取り、税関検査の順でそれぞれを行う場所を通り、各種手続きを進めていきます。案内表示もイラスト付きで分かりやすいと思います。途中、化粧室や給水器なども整備されています。

個人的にはスーツケースなどの受託手荷物を受け取る前に、一度化粧室に寄ることをオススメします。なぜなら、スーツケースなどの大きな荷物があると、それが邪魔で化粧室の利用が不便になるからです。また空港のターミナルビルを出た先の場所には、なかなか化粧室がないからでもあります。

飛行機を降り、各種手続きを行う場所へ
長い通路を歩いていき…
右に曲がり…
エスカレータで1つ下り…
エスカレータでさらに1つ下ると、入国審査場に着きます

⑶ 入国審査・受託手荷物の受け取りなど

カナダの凄いところは、特記事項がない場合は入国審査の手続きを無人で、しかも日本語で出来るところ。写真撮影をすることが出来ないため入国審査場の写真はありませんが、入国審査場では専用端末を使い手続きを行います。言語選択画面で日本語を選択し、顔写真を撮り、各種質問への回答などを行なっていきます。よくありがちな、入国審査官が座っているブースは見当たりませんでした。

こんなところからも、外国人の訪問に比較的寛容だと言われるカナダのお国柄を感じるところです。

端末操作の最後に発行されたレシートのような用紙を持ち、係員に見せ、次の受託手荷物の受け取り場(バゲージ・クレイム)へ進みます。

手荷物受け取り場(バゲージ・クレイム)の様子

手荷物受け取り場に着くと、成田空港で預けた受託手荷物は、5分も経たずしてすぐにターンテーブルに出てきました。

受託手荷物を受け取り、最後に税関検査場に向かいます。特に税関申告をする必要がない場合は、入国審査の端末で受け取ったレシート(税関申告書?)を係員に渡して通ります

税関検査場を出ると、そこは到着ロビー。ここからは到着旅客以外も立ち入ることができるエリア。出迎えの人との待ち合わせも、ここで出来ます。空港から先に向かう各種交通機関への案内表示もあるので、これらを参照しつつ各種交通機関の乗り場へと向かいましょう。

バンクーバー国際空港の鉄道駅の様子
管制塔とターミナルビルの様子

10. まとめと個人的な感想

このたび長年の念願叶い、人生で初めてLCCのZIPAIR Tokyoさんの便を利用して太平洋を無着陸横断しましたが、最後に個人的な感想を書きつつ、まとめたいと思います。

たまに「LCCは安かろう、悪かろう」と仰る方も見受けられます。でも僕の感想としては、まったくそんなことはありませんでした。

日本の航空会社だからか、接客が特に丁寧で、安心して機内で過ごすことが出来ました。確かに、一部客室乗務員さんとの意思疎通において上手くいかなかったところもありましたが、全体的には問題なしといったところです。

特にWiFiサービスが無料であること、有料オプションのおかげて食事については自分の好きなメニュー、タイミング、数をチョイスできることなどは、旅の楽しみをより高めてくれます。また思った以上にゆとりのあるシートピッチも嬉しいところ。今回支払った運賃やオプション等の金額についてはあえて書いていませんが、間違いなくコスパは抜群だと言えると思います。

ちなみに同じ東京 - バンクーバー線において、親会社であるFSCのJALさんは、子会社であるこのZIPAIR Tokyoさんよりも古い機種の飛行機を使用している上、エコノミークラスではWiFiサービスが有料となっています。こうした点で比較してもコスパが優れているとと感じます。

一方FSCと比べ、WiFiや各種端末の操作、新しいシステムが苦手な人にはちょっと利用中に面倒な手間が生じるかも知れません。また今回は経験しませんでしたが、欠航や遅延などの各種イレギュラー時の補償や対応、人的リソースによるサポートなどの点はFSCと比べ手薄だと思います。その辺のリスクは承知の上で利用する必要はあるでしょう。それらを除いてはFSCとあまり変わらないと感じました。

このようにFSCと比べ各種補償やサポートなどは手薄となっていますが、思った以上にゆとりのある座席空間の中で無料WiFiも使え、ご自身のお好みに応じて各種有料オプションを適宜付けることにより、とてもコスパが良く利用することができるので大変オススメです。

これまでには成し得なかった太平洋を無着陸で横断するLCCの旅を、コスパ良く、このZIPAIR Tokyoさんのフライトで、あなたも実現してみてはいかがでしょうか。

最後に、おまけの章をひとつ加え、今回の記事を終わりにしたいと思います。


11. おまけ オススメの座席は、横並び2席の窓際席

最後のおまけとして、今回のZIPAIR Tokyoさんの便を利用する際のオススメの座席をひとつご紹介させて頂きたいと思います。

本当は内緒にしておきたいところ(笑)ですが、一人旅での利用で、窓際の普通席を予約するなら、1便にたった2席しかない56列目の「2列席」(2アブレスト)が個人的にはお勧めです。座席番号でいうならば52A、52Kの座席です。

その理由は以下の通り、これらの座席にしかない特徴(メリット)があるからです。

  • 窓際席ながら、3列席と比べて化粧室の利用等の際に通路に出やすいこと。

  • 機内後方の座席でありながら、背もたれを倒すことができること (一列後ろの57列目の座席は、背もたれを倒すことが出来ず、窓の位置がズレています)。

  • 壁側に空間があるため、比較的窮屈さを感じにくいこと

1便にたった2席しかないため、この席を指定したい場合は座席指定の有料オプションを購入し、予め座席指定するのが良いでしょう。

56列目の座席。
1便にたった2席しかないリクライニングが出来る2列席。
壁側(右側)に空間があるため、他の座席よりもゆったりしている
座席と壁の間スペースがある

…ということで、今回も最後までお読みいただき、有難うございました。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!!











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