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不安な今を生きる子どもたちへ

つるかめ  つるかめ

困ったときのおまじない絵本!
(地震、かみなり、台風、病気、いやなこと…)

今は、思いがけない病気が流行しています。そんな、自分の力ではどうしようもないことが起こったとき、昔の人たちは、おまじないを唱えて乗りこえてきました。おくびょうで、こわがりは、あたりまえ!
ずっと昔から、だれでも、どきどきしたり、こわくなったりしたからこそ、このようなおまじないが伝えられてきたのです。
いやなことがあったら、 「つるかめ つるかめ」
縁起直しのおまじないです。
いやな気持ちをふきとばします!

・19×19cm/34ページ
・2020年8月15日 初版発行
・文:中脇初枝 絵:あずみ虫
・発行所:あすなろ書房

つるかめつるかめ

「くわばら  くわばら」は、雷よけのおまじないです。昔、雷の神さまが、桑原というところにおっこちて、そこに住む人たちにたすけてもらったので、そのおれいに、「くわばら」ととなえれば、雷が落ちてこないようになったと伝えられています。

「まじゃらく  まじゃらく」は、東北地方で伝えられています。地震のときにとなえると、地震がおさまるといわれます。いつまでも幸せでいられるようにとねがう「万歳楽」という言葉がもとになっています。

「とーしー  とーしー」は、高知県土佐清水市で伝えられています。強い風にむかってさけぶと、風がおさまるといわれています。

「ちちんぷいぷいちちんぷい  いたいのいたいの  とんでいけ」は、痛みどめのおまじないです。いろんなとなえかたがありますので、あなたはちがう言葉でとなえているかもしれません。どんなとなえかたでも、あなたに伝わったとなえかたが、あなたにとって一番いいとなえかたです。

「そみんしょうらいの  しそんなり」は、とても古くから伝えられている病気よけのおまじないです。昔、病気の神さまがやってきたときに、お金持ちの巨旦将来は家にとめてあげませんでしたが、貧しい蘇民将来はとめてあげました。そのおれいに、「蘇民将来の子孫なり」ととなえれば、病気にかからないようになったといわれています。

「つるかめ  つるかめ」は、縁起直しのおまじないです。鶴は千年、亀は万年生きるといわれて、とても縁起のいい動物とされてきました。いやなことがあったときにとなえて、いやなきもちをふきとばします。

「だいじょうぶ」は、心配のない状態を表す言葉です。小さいころ、いろんなことが不安だったわたしに、まわりのおとなたちは、やさしくこの言葉をかけてくれました。おとなになった今も、どきどきしたら、自分で自分にこの言葉をかけています。(あとがきより)

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「つるかめつるかめ」

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