見出し画像

農業現場を魅せる大切さ

「農業」というと年配の方、特に男性が多く
専門用語が飛び交うお堅いイメージが強いようです。
同世代女性には関わり辛い仕事になっていますが、
私はそのイメージを払拭したいと思っています。

そのためには私が農業で働く姿や現場を魅せる必要があると感じています。

牛舎移動はお散歩

「私」から「農業」を魅せる

三次に移住して5年。
橋本家の嫁として受け入れられ、家族経営の和牛農家でありながら、
集落の加工所や周りの農家さんのお手伝いなどで
地域の方との関わりがあったことで
うちのことだけでなく農業や地域の未来など
沢山のことを考えるようになりました。

周りの方々から
「京都から来た若い娘、
橋本家の嫁で和牛農家、
令和生まれの年子兄妹の母」として認識され、
おかげさまで、皆さんのご理解で
まだ幼い子どもを育てながらも働きやすい仕事、働き方をしています。

子育てしながら農業で働く私

ただ、集落などの身近な周りの人は知っていてもその外に出ると
私自身が進んで関わらなければ出会うキッカケも無い人ばかりで
興味を持ってもらうだけでもハードルが高いように感じていました。

活動を通して三次市内、広島県内、全国へと繋がりが増え、
私」から「家業」や「畜産」、「農業」に興味を持ってもらえる機会が増えてきました。

広島市内からの視察

昨年度、ひろしま「ひと・夢」未来塾と
イノベーションハブ・ひろしまCampsのアクセラレーションプログラム(CAP)で
お世話になった皆さんが私の想いや活動の原点となる
現場を見たいと暑い最中にきてくださいました。

そして、素敵な文章でまとめて頂きとても嬉しかったので紹介します。

RING HIROSHIMAの皆さんの視察

昨年始めた活動でこのまま走り続けたい…!と
今年度挑戦しているのはRING HIROSHIMAです。

お二人のセコンドさんが私の実現したい世界観に共感してくださり
壁打ちしながらコミュニティの皆さんと何ができるかを考えています。

秋にはビジネスで考える皆さんがうちの牧場まで来てくださり、
私の手札となる家業や集落の現状、地域の資源を見ながら
「私にできること」を一緒に考えて頂きました。
外から見るからこその地域の魅力がたくさん感じられたようで
エフェクチュエーションから新たな可能性や妄想が広がりました。

第一回牧場体験会

その1つが家業の牧場体験企画です。
冬休みとはいえ、年末でしたが三次市街の親子が5組も参加してくださり、
子ども達も楽しみ親の満足度も高く、今後の企画作りの励みになりました。
詳しくはまた改めてまとめます。

私が家業でできるコト

春に家業の継承を終えて旦那さんが代表となり、一緒に働く仲間も増えて
私自身の関わり方や働き方を見直す一年になりました。
その中で、家業があるから「私が私で居られる」
言えるようになったことは大きい気がしています。
融通の効く働き方ができるのもうちの良さだと感じるので
これからも発信していきたいと思います。

JAグループ広島さん、RCCさんのおかげで
素敵な動画になりました。ありがとうございます。

経営規模や役割分担、作業量の負担割合はまだまだ検討中で
厳しい情勢は続きますが関係機関の皆さんも含めて
沢山の方に関わっていただきながら
家業として続けられる道をこれからも模索したいと思います。

牧場から発信する「畜産の魅力」

私が感じる「畜産の魅力」は以前まとめています。

今回の取材でも最後には「畜産の魅力」を振られて
二つをまとめたお話をさせて頂きました。

日々命と向き合う仕事なので 悲しい場面もあったりするんですけど
変わらない日常の大切さ・命を扱ううえで生かし生かされている事を凄く実感するので
「いただきます」の意味・ありがたみを感じるところが魅力だと思っています。

「お元気ナビ」にて

現場のお仕事を体験した方が同じように魅力と感じて頂けたのはとても嬉しいなと思います。

「魅せる」から「関わる」

照りつける夏の日差し、頬を指す冬の風…
ほぼ外で年中無休の仕事をする私たちの仕事、「農業」は
実際にしたことが無くてもなんとなく想像はできる仕事です。
でも日常生活で関わることはほとんど無くなってしまいました。

雪の中道路まで逃げて困った脱走犯

同世代の若者は農業が大変で稼げない仕事だと思っています。
だから仕事の選択肢にはなかなか挙がらないのです。

それでも選んで仕事にしている私たちはその魅力を発信し続け、
少しずつでも関わってもらえる仕事にできれば嬉しいです。

セリに出る子牛

「体験」を農業のコンテンツに

田舎では身近にあり、普段から見ている農業。
なのに同世代や若者には知られていないことがたくさんあります。
それはほとんど関わって来なかったから。
知らないからこそ興味は湧き、やってみたい!を引き出しやすいでしょう。

「体験」は関わるハードルを下げてくれます。
場所や機会を提供しているのでワークショップのようにお金にできます。
あとは企画の内容と広報でどれだけ魅力化できるかです。

親子向け農業体験企画

三良(ミヨシ)ファームでは親子で参加できる農業体験を今後も企画していきます。

ただの農地

うちではこんなことできるよ~
こんなの活かした企画できないかな?
地域の農家さんからのお話をお待ちしております!


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?