ぶらりバスケ観戦旅〜in豊橋〜
「渋谷戦の料金はハイランク価格です」
チームによってチケット代が変動するシステムなんか。
旬の魚扱う料亭か。
時価とかあるの知らんかった。
金の話になると関西人と韓国人は急激にシビアになる。
旬のチームはチケット代が高騰するものらしい。
プロレスは基本、団体内で試合するので変動は無かった。まだまだ学ぶことが多いな。
とは言え今は財布の紐より、心の紐が緩んでいる。
Bリーグの沼に浸かって半年、恐れずにどんどん経験していこう。
関西に住んでいるとどうしても遠征が増えてしまう。
遠征は時間と金をクロワッサンのバターくらい消費する。
だがたくさん消費するからこそ、クロワッサンは外はサクッと焼き上がり、生地にコクが出て満足至極になる。
それと同じで、遠征も金と時間をかける分、ホームアリーナ付近のお薦めのグルメに舌鼓を打ち、推しの日常を摂取する事で推し活の内容にコクを出せる。
今回の遠征は、私の最推しの富樫選手の推しでズッ友の田中大貴選手のいる「サンロッカーズ渋谷」と、富樫選手の代名詞と言っても過言どころかお釣りがでる大野HC(監督)率いる「三遠ネオフェニックス」の試合。
最推しの推し2人がいる空間で、彼が日常的に吸っていた空気を胸いっぱいに吸う、推し活の向こう側へ行く旅。
富樫勇樹に縁もゆかりも聖地でもない愛知県で、本人不在(ジェッツはアルバルクと東京で試合)の推し活をする、気の狂った変態行脚の旅。
さっきのクロワッサンの例え何やってん。純粋にバスケも好きやし、強豪同士の戦いも楽しみだが。
私、いよいよクレイジーだな。
戦地は「豊橋市総合体育館」
大阪から名古屋に出て、そこから在来線で豊橋へ。会場までは無料のシャトルバスに乗る予定。
大阪の難波から名古屋までを近鉄特急で行く事にし、乗車券代を少しでもケチろうと、チケットショップをジトジトと見る。
株主優待権で往復860円安くなるのが限界か・・・。
愛知といえばいちご。
浮いたお金で会場に出展しているいちごのスイーツか、ブースターさんが教えてくれた名古屋駅で売っているブラックサンダーのテリーヌを買ってもよし。
スタジアム飯はファストフードが多いが、こんな時しか殆ど食べないから良し!
カウンター越しに揉み手で待ち構えていたスタッフに声をかけると、手際よくキップを用意して確認。
紙の切符がかなり久しぶりだったので、思わず前のめりになる私にスタッフは微笑んだ。
「こちらが乗車券ですよ。
タッチは出来ないので改札の中を通してくださいね。反対側に出てくるので、必ず取り忘れのないようにしてください」
丁寧に指南してくれ、優しさに包まれる。
ありがとう紳士。だが私は昭和生まれなので、その心配には及びませんよ。
年齢を若く見積もられ、いい気分で取引完了。
当日着る服を買いに向かいながらぼんやりと考える。
名古屋は推しの須田選手のホームアリーナがある。ホームで試合があれば土曜日のチケットをおさえて見たかったが、ドルフィンズは遠征で広島に行ってしまう。
すれ違いブルース。
来月は大阪に遠征して来てくれる!そのご尊顔を目の前で拝見できるから今は我慢の時。切り替えていこう。
行きつけのブランド店に入ると、須田選手のアパレルブランドの新作のジップアップスウェットに似たものを発見し、すぐに試着。
四千頭身ある須田選手には及ばないが、このデザインは顔が小さく見えるし、シンプルで合わせやすい。
購入を決めて在庫を確認してもらうと
「すいません、現品のみになります。昨日入荷したんですけどグレーは特に人気で」
顔色からして買わせるための下手な嘘ではなさそうだ。更に他の店舗の在庫も見てくれたが、入荷待ち。
「今年人気のデザインなんですよ」
それは仕方ないよな。
しっかり検品してもらって会計を済ませると、店を出て私はゆっくり深呼吸をした。
大阪の女子みんな聞きや。
私の推しの出すデザインの服が流行のドンピシャって、もはや彼がトレンドを作ってると言って不足なしやでな。
トレンドを制し、コートも制する男、須田侑太郎が来月大阪の地に降り立つで、覚悟しいや!
叫びたかったが、旅の準備中に警察沙汰はごめんだ、今は我慢の時。
本人達は不在だが、一周回って最高の推し活になる旅に明日から行きます!
狂ってるくらいが丁度いい日常↓
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