ドストエフスキー『罪と罰』を読む その2
『罪と罰』下巻に入り、また数ヶ月放置していた。たまたま太宰治の『人間失格』を数年ぶりに読み返したところ、主人公の思案の中にこの小説のタイトルが出てきた。思うに長編小説を読み切るには、きっかけと勢いが必要である。300ページ以上を残していたが、週末の3日間で読んでしまった。本は読みかけにして数ヶ月も放置していれば、普通、内容は頭から抜け落ちて彼方へ飛んでいってしまうけれど、今回は2度読みかけて挫折した3度目の読みかけであって、今回ばかりは最後まで読み切るぞという意思が、心の片隅