26歳銀行員、フリーランスになる


今までピカピカしていたはずの目標が、突然曇りはじめたのが昨年の春。
その理由がようやく、分かった気がする。

学生から今の今まで、「社会的な自立」を大目標にしていた。
福利厚生がきちんとしていて安定している、俗に言うお堅い今の職を目指して、進学し、ちゃっかり就職までした。両親は心から喜んでくれたし、それを見て自分もうれしかった。自分の選んだ道はこれで間違いないと思った。そこからは比較的順調に、特段問題もなく、とんとん拍子でここまで来たと思う。そんで丸5年。

 

人生、このままやっていくの?


一度感じた違和感は見過ごせない。

この仕事が嫌いではない。どちらかといえば興味がある。向いている向いていないの適性論争はさておいて、それは昔も今も変わらない。ただ唯一変わったことがあるとすれば、自分が置かれている環境が大きく変わった。

結婚をし、家族ができた。これが一番大きい。自分の目が、気が向くベクトルが、自分以外のものに増えたのである。

そして子供のことを考えるようになった。
結婚3年目、周りから徐々に「お子さんは?」コールがかかり始める。今年26歳、持病により不妊治療が必要になるだろうだと言われている私。子供好きな、不器用だけど優しい主人を、どうにかして父親にしてあげたい。

どうしたって、仕事と家庭、子供を切り離せないのが現代日本に生きる女性の現状だと思う。ハンディ持ちの自分はなおさらだ。「このままだと仕事か子供、どちらかを諦めなきゃいけなくなるタイミングが必ず来る」。うすうす気付いてはいたものの、そっとフタをして見ないようにしてきた。まだまだそのタイミングが自分に降りかかってくるのは、ずっと先のことだと思っていたから。

でも、昨年6月。とある事件が勃発。

思っていたよりもずっと早く、その二択が自分に降りかかってきた。仕事はしたい。でも家庭も大切にしたい。子供も諦めたくない。全部に手を抜きたくはない。


ここまで読んでいただいた方はよくわかる通り、私は消去法でフリーランスになることを決めました

今でこそちょっとばかりの夢と目標はあるけれど、基本的には「自分が思う自由な働き方で、ご飯を食べていくこと」が当面の目標です。ごくごく消極的。でもこんなフリーランスがいてもいいんじゃないかな。

そして私のように、ワークライフバランスに悩んでいる女性が「こういう生き方もあるんだな」って思えるような、いつかそんな一助になれたなら。


今後とも、何卒よろしくお願いします。 


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