歳をとれば、見方も変わる。
最近、昔見ていた映画とテレビ番組を見返して気づいたことがあった。
見返した番組と映画はこれ。
1. Sex and The City the Movie 2
2. Scandal
3. Love Actually
まず、Sex and the City the Movie 2。
高校生の時は、ニューヨークの生活や、セレブのように素敵な服を着てバーに行って、女友達とクラブでわいわいしながら、仕事もバリバリするけど恋愛はいろんな男性とのトラブル続きで大変!
という、毎回いろんなハプニングがあって、女性なら共感できるだろう番組。
ただ、今回見て思ったこと。
「こんなの疲れる。」
最初は、歳のせい?なんて思ったけどそうではない。
エンターテインメントとしては面白いけど、実際主人公のキャリーのような友達がいるのは御免だ。
彼女はすごくドラマチックで事あるごとにわめいてヒステリックを起こす。
3人の親友が毎回彼女を慰めているが、ちょっと冷静に考えたら、
「そんなことでなんで怒るの?」
「自己中だなぁ...。」
と思える。
というわけで、Sex and the Cityは今では本当に娯楽番組で、前よりもときめきやワクワク感はない。
次に、Scandal。
(ネタバレあり)
これは、Olivia Popeという女性が、危機管理マネージャーとして、政府内で起きるスキャンダルを処理していくというサスペンス・ドラマ。
最初は展開も早く、ホワイトハウスで次々に怒る不祥事や事故を目ていると、実際にそういうことがきっと起きているんだろうなと思わせる、なんとも生々しくて大胆な内容。
ただ、彼女自体もシーズンフィナーレに向かうにつれて変わっていってしまう。最初は友達思いで、正義のためにと体を張って、頭を使ってあれこれ解決してきたが、最終的には自分も悪に染まってしまい、最後はスキャンダルを隠そうとしていた彼女、同僚、政治家、悪事に携わった全ての人が罪を負うという結末。
最初はハラハラするので次回は?!と思いながら見ていたが、すごく悪に染まってしまい、ドロドロになる展開が面白くなくなってきた。
Oliviaだけは白でいて欲しかったなぁという気持ちが、このドラマをもう一度見直して思った感想。
でも、「悪事をしたものは罪を償わなければ」という雰囲気が伺える結末に持っていったプロデューサーのやり方には賛成する。
そして、Love Actually。
これは多分みんな好きな人が多い映画だろう。
わたしも大好きな映画だった。
しかし、今回何年振りかに見返してみて、ふと違和感を感じた。
それは、女性に対する容赦が全て性的だったこと。
どの女性キャラクターも、結局脱ぐか、体型の事を話されるという設定。
愛はいろんな形がある、と気づける映画だが、今回はそこよりも、女性をどう撮っているか、どう見られているのかの方が気になってしまった。
例えば、イギリス人の容姿もダメで頭もよくない男性が、アメリカに行けばオープンなアメリカ女性に好かれるだろう!と突拍子もなくウィスコンシンという州へ飛んだ。
そこですぐに、バーでブロンドの白人女性4人と出会い、「英国のアクセントが好きなの♡」と誘われ、4人の女性とすぐにベッドへ...という流れ。
もう一つは、妻子がいる会社のボスの秘書として働いている、若くてセクシーな女性が、それを気にせずボスに色気を使って誘い始める。
脚を彼の前で大胆に広げながら話して気を持たせようとしたり、セクシーな衣装でダンスへ誘って耳元で誘惑する。
家事と子育てで忙しい妻は、ある日、旦那がその秘書と何かがあると嗅ぎつけてしまう。
そこで彼女は、「あなたがわたしの立場だったらどうする?」と詰め寄り、「バカな事をしてしまった。」と旦那は後悔をすることに。
そんなこんなで、実はこの映画、なかなか「薄いな」と感じてしまった。
まず、女性の描写があまりにも軽い。
内容もそのせいで、なかなか入らなくなってしまった。
本当に不思議。
あなたも、前に見ていた番組や映画を見てみたら何か発見があっておもしろいかも?!
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