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【意訳/抜粋】過去編:およそ2015年迄 ③

小島嶼開発途上国

1994年に採択されたバルバドス行動計画(BPOA)は、2005年のモーリシャス実施戦略(MSI)とMSI+5成果文書によってさらに補完された。それでわかったことは、経済的困難に直面している開発途上国は一般的に、小島嶼開発途上国(SIDS)と類似した独自の脆弱性と特徴があることだ。 2012年6月にブラジルのリオデジャネイロで開催された国連持続可能な開発会議(Rio + 20としても知られる)で採択された「我々の求める未来(The Future We Want)」では、SIDSの特徴歴な脆弱性が強調されています。遠隔地、限られた資源と輸出基盤、そして地球環境の課題と外部要因の経済的打撃に晒されること。これには、気候変動や潜在的にはより頻繁で激しい自然災害による広範囲の影響が含まれます(第178章)。 SIDSは、持続可能な開発を達成するために、これらの構造的および外部的な課題に引き続き取り組んでいます。

2014年9月にサモアのアピアで第3回小島嶼開発途上国(SIDS)国際会議が開催され、「真正かつ永続的なパートナーシップを通じた小島嶼開発途上国の持続可能な開発」という包括的なテーマが掲げられました。会議では300近くのパートナーシップが発表され、パートナーシッププラットフォームを通じて紹介されました。会議で採択されたSIDS加速行動様式パスウェイ(S.A.M.O.A.)(サモアパスウェイ)は、SIDSの優先分野に取り組み、持続可能な開発を達成するためのSIDSの取り組みに対する緊急の行動と支援を求めています。

UN-DESAは、経済社会問題執行委員会プラス(ECESA Plus)を通じて国連システム内の省庁間調整を主導し、機関間常設委員会(IACG)を通じてSIDS問題に取り組んでいる国連および非国連機関の間でSIDSについて、BPOA、MSI、サモアパスウェイの実施、およびSIDSパートナーシップの進捗状況を監視する。さらに、UN-DESA、特にSIDSユニットは、技術支援とアドバイスを提供し、政府間プロセスをサポートし、BPOA、MSI、およびサモア経路の実施における進捗状況を報告します。

翻訳元


用語の意味

【かいはつとじょうこく】(開発途上国)developing country・・・一般的には、OECDの「援助受取国・地域リスト(DACリスト)」に記載されている国や地域のことを指す。<開発途上国は、高中所得国、低中所得国、低所得国、後発開発途上国の4つに分類される。世界銀行が示すところでは、2016年時点では、GNI(国民総所得)が12,235米ドル以下の国が開発途上国である。>

【しょうとうしょかいはつとじょうこく】(小島嶼開発途上国)small island developing states・・・小さな島で国土が構成される開発途上国。SIDS。<地球温暖化による海面上昇の被害を受けやすく,島国固有の問題(少人口,遠隔性,自然災害等)による脆弱性のために,持続可能な開発が困難だとされる。小島嶼開発途上国のメンバーシップに明確な定義は存在しないが,国連事務局が公表しているSIDSリストには,太平洋,カリブ,アフリカ地域等の38か国(国連加盟国)及び複数の非国連加盟国・地域が含まれている。これらの国・地域の多くが小島嶼国連合(AOSIS:Alliance of Small Island States)に参加している。>出典:外務省

【われわれのもとめるみらい】(我々の求める未来)the future we want・・・「国連持続可能な開発会議」(リオ+20、2012年 6月20~22日)での成果文書であり、持続可能な都市づくりの重要性や防災の主流化をはじめとする26の分野別取組について合意されている。<「我々の求める未来」は、(ア)グリーン経済は持続可能な開発を達成する上で重要なツールであり、それを追求する国による共通の取組として認識すること、(イ)持続可能な開発に関するハイレベル・フォーラムの創設等、(ウ)都市,防災を始めとする26の分野別取組についての合意、(エ)持続可能な開発目標について政府間交渉のプロセスの立ち上げ、(オ)持続可能な開発ファイナンシング戦略に関する報告書を2014年までに作成することなどが主な内容とされている。>参照:外務省(https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol91/ 、https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/rio_p20/gaiyo2.html )(最終アクセス:2021年4月27日)

【きこうへんどう】(気候変動)climate change・・・降水量や気温などの気候要素が長期間で観測した場合に変化すること。<気候変動の要因には自然説(太陽活動、大気成分、海の状況などの自然環境の変化が要因となる説)と人為説(化石燃料をエネルギー源として大量消費する人間活動に伴う二酸化炭素排出量の増加が要因となる説)の2つがある。>

考となるサイト

小島嶼開発途上国①

小島嶼開発途上国②

MSI+5

第3回小島嶼開発途上国(SIDS)国際会議(概要と評価)

LDCs、LLDCs およびSIDS

開発活動の調整

緊急・人道支援 国際機関を通じた援助用語説明

留意点

・画像と中身は関係ありません。
・翻訳元サイトの全部を翻訳するとは限りません。
・なるべく初心者の方でもわかりやすいと感じてもらえるように、場合に応じて意訳と直訳を使い分けるよう心掛けています。(ご指摘ありましたら是非、理由と共に教えて下さい。)
・用語の意味の凡例パターン1:【よみ】(用語または単語)英語・・・意味<使用例>
・用語の意味の凡例パターン2:【英語略称】(日本語読み)英語・・・意味<使用例>

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