マガジンのカバー画像

アーカイブ集

46
トランスコミックエクスプレスのサイトに掲載された記事のアーカイブ集です。2001年から2011年ごろまで執筆されたものでも、いま読んでもおもしろかったもの、人気があったもの、を選… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

小説「対抗運動」第12章(完) 資本制の中でしのぎながら可能なる対抗運動を

小説「対抗運動」第12章1 ルバーブとツリーズカフェの取引 舞ちゃん「おいさん、今度ツリー…

"音楽家独立物語"

2002年春に、神戸のBig Appleで催されたシンポジウムより。  福井(以下、福) それでは日本…

小説「対抗運動」第11章 古代中国の革命は大自然とつながること

小説「対抗運動」第11章1 ネーションをあるべき位置に押し戻す 舞ちゃん「高瀬先生、胡蘭成…

小説「対抗運動」第10章 岡潔をめぐって

小説「対抗運動」第10章1 イラク中部のファルージャ 舞ちゃん「おいさん、停戦しとったはず…

小説「対抗運動」第9章 事前と事後 (入学試験の前と後 発表を控えて)

舞ちゃん「おいさん、試験すんだよ。」 おいさん「どうやった?」 舞ちゃん「あんまりできんか…

小説「対抗運動」第8章5 夢の中でのように動く世の中

舞ちゃん「おいさん、陸、海、空の3自衛隊は、イラクに派遣されるんやねえ。これは、私らの責…

小説「対抗運動」第8章4 入試と協同組合

おいさん「舞ちゃん、センター試験は受けたん?」 舞ちゃん「うん、ちょっと雪が降って寒かったけどね。あんまり出来んかった。」 おいさん「やっぱり協同組合学科?」 舞ちゃん「おいさん、そんなんないよ。受かったら、政治と経済と語学と文学をみっちりやる。いろんな活動もしながらね。英語は苦手やったけど、毎日ちょっとずつ読むようにして、だいぶ読めるようになったよ。Transcritique の前半のKant は読んだよ。試験に出たら絶対受かると思うんやけど、出んやろね(笑)」 お

小説「対抗運動」第8章3 もみがらミネラル炭、の挫折

おいさん「舞ちゃん、悪い知らせじゃ。」 舞ちゃん「どしたん?」 おいさん「新庄の佐藤さん…

小説「対抗運動」第8章2 千倉の「風の王国」

舞ちゃん 「おいさん、今、千倉におるんよ。」 おいさん「なんで?三里塚へ行ったんやないん…

小説「対抗運動」第8章1 グリーンコンシューマー

舞ちゃん 「おいさん、千葉の鴨川の棚田の稲刈り、もう済んだん?」 おいさん 「おー、あれ…

小説「対抗運動」第7章5 「デモしかバンド」の木の実ちゃん

舞ちゃん おいさん、これからハバナ空港へ向かうんやけど、ええニュースや。 おいさんらと一…

小説「対抗運動」第7章4 官僚支配

おいさん、ほうか、「五つの共産主義」はもう30年前の本になるんやね。ハッハッハ。 日本の…

小説「対抗運動」第7章3 協同組合学科

おいさん、うちは明後日にはもう日本へ帰るんよ。どうやって調べるん? ハバナ大学には協同組…

小説「対抗運動」第7章2 生産協同組合と国家社会主義

拝復、舞ちゃんメールありがとう。 日本は冷夏で、8月に入っても涼しいままです。過ごしやすいけんど、新庄の稲が心配やね。来月は、千葉の鴨川へ棚田の稲刈りに行くつもりなんやけど、あそこは大丈夫かなあ。舞ちゃん、キューバの協同組合の話、面白いね。 むかし、ドイツにラサールいう人がおってね、影響力のある労働運動を展開しとった政党のリーダーやったんやけど、政治運動のプログラムに、国家の援助による生産協同組合の設立を明記したことがあったんや。その後ラサールは失脚して結局そのプログラム