小説「対抗運動」第9章 事前と事後 (入学試験の前と後 発表を控えて)
舞ちゃん「おいさん、試験すんだよ。」
おいさん「どうやった?」
舞ちゃん「あんまりできんかった。けど、なんか奇妙や。」
おいさん「うん? なにが奇妙なん・・・?」
舞ちゃん「受かるんと落ちるんでは大違いやろ? 発表の前と後とでは、まるで私が別人になるみたいで・・・」
おいさん「はあーん、成る程ね。舞ちゃんは、舞ちゃんじゃ、変わるはずもないのに、受かるんと落ちるんでは確かに天国と地獄じゃ。発表を境にして、前と後とでは人生が変わってしまうようなような錯覚があるね。」
舞ちゃん「ね