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回帰する核家族の未来

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トッド『家族システムの起源』が描く生態としての家族。家族と恋愛と芸術がベースにある対抗運動の姿。筆者:田辺龍二郎の渾身作。
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記事一覧

回帰する核家族の未来 1・決まり切った幸福と様々な不幸

不幸な家庭のかたち レフ・トルストイは、『アンナ・カレーニナ』を「幸福な家庭は決まり切っ…

回帰する核家族の未来 2. 理念モデルと多様な核家族の形態

より続く トッドの家族形態論 トッドの家族形態論が有名なのは、この共同体家族のあり方と共…

回帰する核家族の未来 3.1 家族形態と人口

より続く 先進諸国における人口減少と家族形態の因果性 現代の、とくに先進諸国における人口…

回帰する核家族の未来 3.2 家族形態と人口

より続く) 核家族と相互扶助の基盤の不在 それゆえ、トッドは、17世紀のイギリスの救貧法は…

回帰する核家族の未来 4.1 自然化された家族の意義

より続く) 近代資本主義と失った相互扶助 絶対核家族や平等主義核家族が近代資本主義の勃興…

回帰する核家族の未来 4.2 自然化された家族の意義(2)

より続く) LIFE SHIFT と核家族 リンダ・グラットン&アンドリュー・スコットは『LIFE …

回帰する核家族の未来 5.1 血縁集団の有利性(1)

より続く) 直系化という「革新」とそれに対する「反動」の歴史 トッドは、『家族システムの起源』において家族形態に関するいくつかの「革新」に触れている。その中で人類史に最も大きな影響を与えたものは、直系化、つまり世界の各地域において直系家族が拡大してきた影響である。むしろ家族形態の人類史は、大雑把に言えば、直系化という「革新」とそれに対する「反動」の歴史なのだ。 絶対核家族や平等主義核家族が直系化に対する「反動」として形成されたことは、前述のとおりだが、それはロシアや中国

回帰する核家族の未来 5.2 血縁集団の有利性(2)

より続く) 家族という血縁集団と利他 ところで、家族は言うまでもなく血縁集団であり、血縁…

回帰する核家族の未来(完) おわりに。再び幸せな家族と不幸な家族について

より続く) 様々な不幸 冒頭に紹介したトルストイの言葉を、アントニオ・ダマシオは『デカル…