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私の留学日記②トレーニング編

Here I am

IMG実際のキャンプ編第1弾です!
陸上のキャンプに参加している子のなかで、アメリカ国外から来た子は自分以外に1人しかおらず、みんなアメリカの〇〇州からきたよーみたいな自己紹介でした。ニューヨークがちょっと多かったかな。
まず驚いたのは、施設の充実具合です。
食事はビュッフェスタイルで3食自分で選べて、バランスも取れた食事が得られる、アスリートファーストな環境です。
陸上チームがキャンプで主に使用するのは、トラックとPerformance and Sports Science Centerと呼ばれる、トレーニング用の施設です。
ここでは、ウェイトトレーニング用の器具だけでなく、Therabodyと提携したマッサージガンやマッサージローラーなどが、使いたいときに使えます。

8レーンのブルータータントラックです
Performance and Sports Science Center の充実感。

陸上のキャンプは朝早く、8:15から2時間。そこから月火木は45分のジムを使ったストレングスのトレーニングがあり、1:15からまた2時間午後の練習がある形です。
トラックを使った練習は一日4時間ありますが、1回の練習がとてもコンパクトで、メリハリをもってやる形でした。
練習内容としては、午前中にミニハードルやブロックを使った技術的な練習をして、午後にハードルの練習という形でした。
前回お話したように、私の専門は400mで、それに向けた練習をしようと思っていました。しかし、アメリカにとって夏休みは完全にトラックシーズンオフ、秋にトラックの試合がなく冬からインドアの試合があるため、夏のキャンプでは400の能力を強くするような練習をそもそもやらないそうです。そこで私はコーチと相談して、最初の一週間取り組んでいたハードルトレーニングを400mHに応用し、試合にも対応できるような追い込んだ練習をすることにしました。
特に2週間目はハードルの練習をするのが自分ひとりだったので、全体でのウォームアップが終わってからはほぼプライベートレッスンのような形でつきっきりで練習を見てもらえました。

練習を通して感じることができたのは、自分とアメリカ人のパワーの違いです。スタートブロックの練習をしたとき、思いの外最初の20mくらいまではいい勝負をしていたのですが、そこから急に回りの子たちが一歩一歩力強く進んでいってあっというまにおいていかれました。150mの勝負をしたときも、自分はスムーズに足を回転させる走りなのですが、一緒に走った子達は1歩1歩地面を踏む感じで、今までテレビやYoutubeでしか見たことなかった黒人系の人たちの力強さ、まさに速さの秘訣を身を以て体感する事ができました。
あとで聞いたら、一緒に走ってた子は1個下で100を10.79で走り、州3番だったそう。末恐ろしいですね。

自分のパワー不足を思い知らされるスタート直前

ハードルについても新たな感覚が得られました。学校でも先生に指導していただいて着実に力がついてはいましたが、ハードルに合わせる走り(ハードルに合わせて足をちょこちょこしてしまうの、わかりますかね?)が続いていて、減速、ロスをしてしまっていました。
ただコーチから徹底的に、
"Don't sit back before the hurdlers(腰が引けないようにねと解釈してます)"
"I want you to move through the hurdles, accelerate through the hurdles" (ハードルに向かって加速してほしいのよねー、という雰囲気)
と言われ続けました。確かにヨンパーが速い人達はみなハードルをクリアする5-6歩前くらいからピッチが上がるのです。これは新しい気づきでした。コーチに言われたことを意識してハードル練習をしたら、今までハードルに向かうにつれ減速していたのが、減速を少なく、むしろ加速するようなイメージでハードルをクリアできるようになりました

数歩手前ですら引け腰の左側と、しっかり前に倒れ込めてる右側の違いは一目瞭然


今までウエイトトレーニングなど器具を使った練習は苦手意識が強くあまりやって来ませんでした。代わりに自重トレーニングやメディシンボールなどを使ってきました。今回のストレングストレーニングでは、いきなりバーベルを持ち上げたりするようなことはせず、ダンベルを持って連続で腿上げをしたり、素早くダンベルを突き上げたり、今までやったことないトレーニングや、懸垂やランジなどの割とベーシックなものまで、幅広くやりました。
ウエイトトレーニングと陸上競技の相関関係はかなり議論がされています。ただこっちの子は割と抵抗感なく好きに器具を使って練習している感じでした。自分も、2週間続けているうちに体にあった変な軽さが抜け、逆に走りが安定してきた気がするので、続けてもいいな、と思いました。なによりパワーつけられますし。

ストレングスのメニューが書いてあります

第二弾はこんな感じで、練習などについてまとめました。やった練習などの質問があればお答えするのでtwitterのDMなどで聞いてください!


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