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memo32【炎症反応】白血球と自律神経の意外な関係

白血球と自律神経の意外な関係について紹介します。

白血球にはマクロファージ、顆粒球、リンパ球といった種類があります。これら白血球の成分の比率が自律神経の優位性で変化するというのです。

交感神経が興奮すると顆粒球の数が増え、副交感神経が興奮するとリンパ球の数が増えます。

現代は交感神経優位になりやすい生活環境となっています。
交感神経が優位ということは顆粒球の数が増えてリンパ球の数が減りますので、ウイルス性の感染症にかかりやすくなります。
いわゆる「免疫が下がっている」という状態です。

顆粒球が多い状態は、炎症反応が起りやすい状態とも言えます。
皮膚、関節、消化器系など、普段から損傷と修復を繰り返すような組織では化膿性の炎症が起こりやすくなってしまいます。
こうした組織に腫れがあるような方は交感神経が優位になっているという可能性も考えられます。

では副交感神経をどんどん活性化させれば良いのかというと、そんなことはありません。
副交感神経が優位になるとリンパ球が増えます。リンパ球は抗原に反応します。そして、その反応が行き過ぎるとアレルギーとなってしまう可能性があります。

就寝時に喘息発作が起りやすいのは、喘息発作がアレルギー症状だからです。
寝るときは副交感神経が活性化するので、リンパ球の数が増え、アレルギー症状が出やすくなるということです。

自律神経という切り口で、免疫反応を整理すると面白いですね。
鍼灸刺激が自律神経の調整ができることを考えると、免疫反応もコントロールできそうです。
鍼灸治療の可能性が広がりますね。

参考図書・文献
中野保、実用鍼灸治療学、2023、たにぐち書店

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