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進撃の巨人を教材にした道徳授業を考えてみました!(⚠️ネタバレ注意)(⚠️未熟注意)


○進撃の巨人って・・・


 私が”進撃の巨人”と出会ったのは中学生の時でした。

 最初は「立体機動装置かっけーー!」とか、「巨人怖っ!」っていう純粋な気持ちで読んでいたのを覚えています。

 しかし、物語が進むにつれ、そして何より私自身が大人になるにつれ、進撃の巨人の世界がただの漫画としてではなく、実際にあった歴史として、人類が経験した教訓として感じられるようになりました。

 そう、進撃の巨人は私にとっての教訓なんです。絶対に繰り返したくない歴史なんです。

 過去にも凄惨な争いはありました。しかし、中学生から大学生という最も多感な時期の1割を進撃の巨人の考察に費やした私にとっては”進撃の巨人”の方が遥かにリアルで、身近なものに思えました。

 それくらい進撃の巨人という作品はとんでもない作品であり、私にたくさんのことを教えてくれました。

 だから今回の記事では、進撃の巨人を道徳教材にするとしたらどんな授業になるのかを妄想してみたいと思います!!使いたい場面が多すぎるのでもしかしたらシリーズものになるかもしれません・・・。

 なお、この記事は最終回までのネタバレを含みます。未視聴の人はファイナルシーズンを観終えてから、また読みにきてくれたら嬉しいです!


○扱うシーン


 やはり・・・、「地ならし発動後のシーン」でしょう。教材はこんな感じで用意したいと思います。

 巨人によって支配された世界で、人類は50mの壁を築きなんとか絶滅を免れていた。
 ところが9年前、突如現れた超大型巨人によって壁が破壊され、エレンの母親は命を落とす。
 エレンは巨人への復讐を果たすため、兵団に入り巨人と戦う兵士となる。数々の戦いの中でエレンは自分が巨人に変身できるということに気がつき、人類の切り札として活躍する。勝利を積み重ね、少しずつではあるが世界の真相に近づいていった。
 しかし、エレンたちを待ち受けていた現実は残酷なものだった。壁の外の人類は絶滅してなどおらず、自分達を襲撃してきた巨人たちは彼らが送り込んでいたのである。しかも彼らは人類は壁の中の人類を激しく憎んでいるというのだ。
 実は壁中人類は巨人になることのできる民族であり、100年以上前にその力を用いて、ひどいことをしてきたのである。つまり、エレンたちがされたようなことを、エレンたちの先祖も行っていたというのだ。
 さらに追い討ちをかけるような絶望的なニュースがエレンたちの元へやってくる。壁の外の多くの国々が協力し、壁の中の人類を滅ぼしにくるというニュースである。
 エレンは考えた。大切な仲間を守るためには、こちらも攻撃をするしかない。しかし、そうしたところで相手はさらに自分達を恨むだろう。結局、また争いが繰り返されるだけだ。そうであるならば・・・。エレンは決意した。壁外人類の命全てを無数の超大型巨人の力で踏み潰す。この憎しみの連鎖を断ち切るには、憎しみの歴史を知る全ての命を消すしかない。
 エレンは進み続ける。敵がこの世からいなくなるまで、敵をこの世から駆逐するため。

 こんなんじゃ、”進撃の巨人”の世界の深みを十分に表せないでしょうが、私の力じゃこれが限界でした笑
 

 ご愛嬌ということで!


○授業のねらいと評価規準、設定


⛳️ねらい:生命の価値について、エレンの行動が正しいのかを考えることを通して、自分なりに意見を持てるようになる。
🎫評価規準:生命の価値について、クラスメイトの意見を踏まえながら、自分なりの考えを持つことができている。
 👶対象学年:6年生(難しすぎるかな・・・😭)


○授業展開


◇導入

「命より大切なものってあると思う??」問1
  ・「はい」も「いいえ」も出ると思うのでどちらの意見も発表させる

「(意見を踏まえて)じゃあ、この作品の主人公の選択はどうだろう??正しいのかな?間違っているのかな?」⇨教材を読ませる⇨課題の提示

めあて:エレンの判断は正しいのだろうか。「命」と関連づけて考えよう。 問2

◇展開

 「正しい」or「正しくない」or「わからない」を選択させ、その理由を書いてもらう。グループで意見を交流し、また再度同じことをしてもらう。

 今度は全体で共有。(机間指導をしたときに、みんなの視点を広げる、または深める意見を持っている子は把握しておき、必要だったら指名する)


予想される意見ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「正しい」
 ・エレンが地ならしをしなかったら、自分の大切な人の命が失われるから
 ・エレンが地ならしをしなくても、結局は誰かが同じようなことをするから
 ・他人の命より、大事な人の命の方が大切
 ・命よりも憎しみの歴史を終わらせる方が大事。そうしないともっと多くの命が失われる

「正しくない」
 ・シンプルに大量の命を奪うのは良くない
 ・それをする前にもっとできることがあるはず
 ・どんな理由があったとしても、生命を奪うのはいけないこと

「わからない」
 ・「正しくない」気もするけど、エレンの立場だったらこうするしかない気がする

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◇まとめ

これらの出た意見を踏まえて、最後にもう一度同じ問いについて考える。意見を変えても良いし、変えなくても良い。(この意見の変容から評価をする)

「こういう問題は正解を出すのは難しいし、正解はないのかもしれないけど考える続けること自体に価値がある」というメッセージを伝え(伝えない方が良いのかな??)、授業を終了する。


○授業を作ってみての感想


 やー、めちゃくちゃな授業だったでしょうが、個人的には作っててすごく楽しかったです!もっとブラッシュアップして、やってみたいなー。進撃の授業・・・。

 この問いに対する私の個人的な答えとしては太文字にしてある、「どんな理由があっても生命を奪うのは良くないこと」ですが、子供たちはどんな結論を出すのでしょうか。皆さんの考えも気になります!ぜひコメントで教えてください!

 本当にこういう問題って、正解を出すことではなく、考えること自体が非常に重要なんだって思います。

 この授業の例で言うと、この問題を考え続けることによって、「エレンのような選択を迫られる人を作り出してはいけない」っていう意識が生まれるんじゃないかって思うからです。

 世の中にあるたくさんの教訓は自分の頭で考えて考えて、考え抜いて初めて本当の教訓になるんだと思います。だから、私は道徳の授業をする際にはそういったことを考えるきっかけを児童に与えることを意識したいなって思います!!

 

 それにしても、「〜を道徳教材にしてみた」、これめっちゃやってて面白いです。これからもちょくちょくやってみよ〜かな〜。

 ”スパイダーマン ノーウェイホーム”のピーターの決断とか、エレンとはまた真逆で、対比としてめっちゃ面白いんです!それもやってみよっかな〜。

あとは〜、個人的に進撃の巨人の数ある名シーンの中でも、トップクラスに好きなシーンがあって・・・

進撃

ここも・・やってみたーーい・・・。


とにかく(笑)。ここまで読んでくれてありがとうございました!!ご意見や感想などありましたら遠慮なくコメントしてくれると嬉しいです!!

 

 

 

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