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スウェーデン オーロラの旅

スウェーデン オーロラの旅

オーロラを見てみたい、撮影したいという友人3人と、2019年2月 スウェーデンのアビスコ(Abisko)へ行ってきました。

アビスコはどんなところか、行き方、費用、オーロラについてご紹介します。

アビスコのホームページには、次のように記載されています。

https://auroraskystation.se/en/start-en/

「オーロラ帯の真ん中にあるアビスコは、オーロラを見るのに地球上で最高の場所と考えられています。 澄み切った澄んだ空気と雲がほとんどない永久的な空、 ほとんど毎晩アクティブなオーロラが見られます。」

アビスコ行きはこれで6回目です。過去5回、すべてオーロラを見ることができました。

アビスコはスウェーデン北部の北極圏にある小さな村です。
(人口85人、面積658/km2 、北緯 68°21′東経 18°49′)。

スカンディナビア半島 Abisko Map

滞在したホテルは山、渓谷、湖、林に囲まれた広大な自然の中にあります。

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ホテルのベランダや周辺、湖、山の上、ツアーバスで移動など、いろいろな場所でオーロラを見ることができます。

① 山の上でオーロラを見る
ホテルの近くにヌオーリャ山という標高900mの山があり、その山頂付近にオーロラ・スカイ・ステーションという休憩施設(レストラン、カフェ併設)があります。

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オーロラは夜に出るので、ホテルへ戻ってくるのは夜中になります。山頂で食事もできますが、私たちは出発前に夕食を済ませておきました。

夜道はヘッドランプをつけて歩きます。

スノーシューズでも慎重に歩けば、大丈夫です。
滑りやすいところもあるので、ホテル売店で売っている軽アイゼンを装着するとより安心です。
オーロラ・スカイ・ステーションまでリフトで上がります。リフト乗り場はホテルから緩い上りの雪道を歩いて20分ほどで到着します。

道は一本道でわかりやすいです。

リフト乗り場で、上下一体のぶ厚い防寒具を着装します。
リフト料金に防寒具レンタル費用も含まれています。

真っ暗な中リフトに乗ると20分ほどで終点のオーロラ・スカイ・ステーションに到着します。

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山頂から、雪や氷に覆われた北極圏の山や湖の景観を見ることができます。

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オーロラはこの建物の展望デッキや周辺から見ることになります。

風が強い場合は、リフトが運休になることもあるので、アビスコでの滞在日数は最低3日、できれば5日間がおすすめです。

リフトはオーロラの見える夜間21時から1時まで運行しています。(11月29日~3月末まで運行)

② 湖でオーロラを見る
ホテルから林の中を歩いて20分ほどのところにトルネ湖という大きな湖があります。

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湖岸にはサウナ小屋があります(要予約)。

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冬の間、湖面は凍結しています。

歩いていると、林の中でトナカイやヘラジカを見かけることがあります。

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道はいくつか分岐がありますが、案内板もあるので迷うことはありません。

③ 少し遠征してオーロラを見る
Visit Abisko社が催行するThe Great Aurora Chaseというツアーがあります。
ホテル周辺が曇っている時でも、雲の少ない場所へ車で移動してオーロラを追いかけるツアーです。
(20時~24時) 

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https://www.visitabisko.com/booking/the-great-aurora-chase-oct-march/

④ 渓谷でオーロラを見る
ホテルから歩いて10分ほどのところにキャニオンという渓谷があります。
周囲は遊歩道や橋があり一周、1時間ほどでぐるっと回って戻ってこれます。
渓谷は雪や氷で凍結していて、氷の世界を体験できます。

時折、氷壁をアイスクライミングしている人を見かけます。

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⑤ ホテルの近くでオーロラを見る
ホテルのレストラン前のデッキからの景観もとても美しく、オーロラを見るのにいいところです。

寒ければ、建物内に入り暖をとれるし、トイレに行くのも都合がいい場所です。 

少し、湖側の斜面を降りるとティピ(大型テント)やログハウスのある広場があります。
ここから見ることもできます。

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ホテルの山側に鉄道駅、Abisko Turiststation 駅があります。

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ストックホルムからノールランストーグ号という夜行急行列車も停車します。
実は、この路線は、ヨーロッパ最北端の鉄道なのです。

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また、鉄道で国境を越えてノルウェーの大西洋側の町Narvicまで2時間ほどで行くことができます。

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途中、右側の窓からフィヨルドを見ることもできます。

日帰りで行けますが、鉄道が運休になることもありますので、行く場合は、現地で最終判断するといいと思います。

また、犬ぞりツアー、スノーモービルツアー、サーミの人々の生活体験ツアー、オーロラ撮影ツアーなどいろいろなツアーもありホテルで申し込めます。

こんなところなのですが、アビスコを気に入っている理由を挙げると:

① オーロラを見ることができる可能性が高い。
② ホテル周辺の景観が素晴らしい。
③ 費用はツアーに比べると大幅に安い。今回の費用は約23万円(食事付)
④ ホテルの設備、食事が良い。
⑤ 日本からホテル前まで公共交通機関で直行でき、全てネットで予約できる。


最後に、オーロラについて少しお話しします。
オーロラは自然現象なので偶然見える物で、なかなか見えない物と思われています。
しかし、オーロラは強弱があるもののほとんど毎日出ています。
見えないことが多いのは空に厚い雲が広がっていたり、雪が降ったりするからです。

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天気のあまりよくない日が多い冬の北欧ですが、アビスコは晴天率が高く、オーロラ観測にふさわしい場所なのです。
時期は秋~春まで、時間帯は概ね夕方から午前1時ころまでと、体力的にも見やすい時間帯です。

寒さは、マイナス15度~25度くらいですが、防寒対策をすればそれほど問題はありません。日本のスキー場にいるような感覚です。山の上へ行くときは、前述のように、ぶ厚い防寒着を貸してもらえます。

オーロラは天気予報と同じく「オーロラ予報」で事前によく見えるかどうかを知ることができます。
スマホアプリにもAurora Fcst、AuroraAlerts Auroraなど、オーロラ予報専用アプリがあり、オーロラの強弱や現れる時間帯を事前に知ることができます。

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https://apps.apple.com/us/app/northern-light-aurora-forecast/id1092949787

オーロラ旅行に何回も行って見えなかったという話をよく聞きますが、私は6回アビスコに行きましたがすべて見ることが出来ました。
(観測率は70%くらい)

今回の旅では、5日間連続で大きなオーロラを見ることが出来ました。

行き方
成田空港を正午過ぎに出発するとその日のうちにキルナ(Kiruna)に到着します。(乗継2回、飛行時間は16時間30分)

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キルナに一泊し、翌日、シャトルバス2時間の移動でアビスコのホテル玄関前に到着します。

宿泊先
アビスコ  STF Abisko Turiststation 5泊
キルナ   Scandic Ferrum 1泊
Camp Ripan   1泊


予約先 参考情報

① STF Abisko Turiststation (ホテル)
直接ホテルサイトで予約
https://www.swedishtouristassociation.com/facilities/stf-abisko-mountain-station/?_ga=2.244112961.53947781.1550535461-2073908001.1545444728

② Scandic Ferrum (ホテル)
Booking.comで予約
https://www.booking.com

③ Camp Ripan  (ホテル)
Booking.comで予約
https://www.booking.com

④ スカンディナビア航空 (航空会社
      (成田空港~キルナ空港間) 
https://www.flysas.com/jp-ja/

⑤ シャトルバスと各種ツアー Visit Abisko社 
(キルナ空港-アビスコのホテル間)
https://www.visitabisko.com/

⑥ タクシー  Tzxi Kiruna社 
(キルナ空港-キルナのホテル間)
http://taxikiruna.se/


⑦ Aurora Sky Station (山の上の展望施設)

https://www.auroraskystation.se/en/


日程

1日目 東京(成田) 12:30発
キルナ着 23:25 着 コペンハーゲン、ストックホルム 乗継 

昼食 夕食(機内食)

Scandic Ferrum 泊

2日目 アビスコへ移動 オーロラ観測1日目
STF Abisko Turiststation 泊

朝食 夕食付

3日目 アビスコ オーロラ観測2日目

朝食 昼食 夕食付

STF Abisko Turiststation 泊

4日目 アビスコ オーロラ観測3日目

朝食 昼食 夕食付

STF Abisko Turiststation 泊

5日目 アビスコ オーロラ観測4日目

朝食 昼食 夕食付

STF Abisko Turiststation 泊

6日目 アビスコ オーロラ観測5日目

朝食 昼食 夕食付

STF Abisko Turiststation 泊

7日目 キルナへ移動 オーロラ観測6日目

朝食 昼食付

Camp Ripan 泊

8日目 キルナ発 6:00 発 ストックホルム、コペンハーゲン乗継

朝食付 昼食別 夕食(機内食)

9日目 成田着 10:40  

 朝食(機内食)

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費用 
スカンディナビア航空
成田~キルナ 往復航空券      ¥91,870

キルナ←→アビスコ シャトル往復  ¥10,947
タクシー キルナ空港→ホテル     ¥1,300
シャトル ホテル→キルナ空港      ¥2,340

宿泊料金
7泊 アビスコ STF Abisko Turiststation5泊
朝・昼・夕食付 ¥65,109

キルナ Scandic Ferrum
1泊 朝食付 ¥12,606

キルナ Camp Ripan
1泊 朝食付 ¥12,265

オーロラツアー  Night Visit 1日目と2日目 Sky Station ¥18,607
 
オーロラツアー The Great Aurora Chase ¥8,912

合計   ¥223,956

オーロラの撮影方法については、次の撮影技術編として、また、オーロラの写真は写真集編として公開予定です。

アビスコの動画はYOUTUBEにアップしています。


現在は、世界的な新型コロナ感染症の流行のため、とても海外旅行どころではなくなってしまいました。
近い将来、安心して海外も行ける日が来ることを祈っています。

アビスコについてお知りになりたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。



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