とやなべ・たわし | Sound Branding Director

▷某FM局のディレクター ▷選曲家 ▷DJ ▷音楽で空間をプロデュース ▷音楽で暮らし…

とやなべ・たわし | Sound Branding Director

▷某FM局のディレクター ▷選曲家 ▷DJ ▷音楽で空間をプロデュース ▷音楽で暮らしを豊かに ▷https://linktr.ee/toyanabetawashi

最近の記事

私がメディアのお仕事で大切におもうことを綴るとても短い文章

    • レコードのならべかた

      レコードコレクターの皆様 ご自宅のレコード棚はどのような並べ方(ルール)を されていますでしょうか? レコードコレクター魂をくすぐるのは レコード棚の圧倒的マス目感 レコード棚に面出しディスプレイしてるレコード レコード棚と家具とのマリアージュ インスタの画像検索だけでワインを楽しめるほど優雅な楽しみですが 一方で、ぜひコレクターの方と語らいたいことのひとつに 並べ方があります。 ジャンル分けとA to Z現在、私のレコード棚でいうとざっくり ジャンル別、かつジ

      • あのレコードと出会えた時の言語化できないドキドキ感について

        ”初めて買ったレコードはおよげ!たいやきくん”的なほうの「初めて」ではなく、レコードを買い漁るようになった始めの頃、 雑誌の「まずこれを聞け」的な特集ページのコピーを友人からもらい ほんとに穴が開くくらいみていました 当時は(今も?)まだまだニッチでマニアックだったジャンルに 足を踏み入れてしまったため、一般的な音楽雑誌には掲載されることのない レコードたちの情報を集めるのは、手作りなファンジン(今でいうところのZIN)や、ファッションカルチャー誌(NEW WAVEなフック

        • 空間に色を吹き込む

          夏が出番が待ちきれない様子で、すっかり街を 浮き足だったみずいろで染め始めています。 街のあちこちで 日常にほんの少しの非日常や未来や大切なこと、 思い出と笑顔を届けてくれる(であろう) イベントやお祭りが行われています。 ビアガーデンや夏祭りもそのひとつ ラジオ番組以外にも、現場の演出、イベント制作のお仕事が あります。そのときに大切になってくる要素が」「音楽」。 ありがたいことに、イベントやお祭りでも、 「場」を盛り上げる「音楽」を大切にされている方々がたくさんい

        私がメディアのお仕事で大切におもうことを綴るとても短い文章

          1曲目が決まるまで

          いま流れているこのラジオ番組、1曲目はどんな曲? ラジオのディスクジョッキー風イメージTOP3に 入るかもしれないこのフレーズ 「さあ今日の1曲目は〜」 この1曲目が、実に悩む。悩みます。 FM、AM、ステーションカラーに番組コンセプトによっても 音楽のポジションが全然違います。 音楽が大好きな私としては、 「音楽にこだわっていい環境」でお仕事させていただける 機会がとても多いことは何よりも嬉しいことではありますが それゆえ、難しい ものの1秒で決まることもあれば

          DJ環境のDX化計画 その4 第1シーズン完結編

          ついに購入! アナログのターンテーブル2台、CDJ2台、アナログロータリーミキサーからPCDJへ コントローラーか、コントロールヴァイナルを用いたDVSか、 散々悩んだ挙句購入しました! rekordbox 専用 2ch オーディオインターフェース「INTERFACE 2」です。 楽を手にいれることは決して悪いことではない!実際に使用してみて、2曲間の曲のテンポ(BPM)を同じにしてくれる BEAT SYNCの機能、そりゃ楽です。すごく楽。 今まで、耳で聞きピッチスライ

          DJ環境のDX化計画 その4 第1シーズン完結編

          DJ環境のDX化作戦 その3

          本業ラジオディレクターとして番組でのミックスやイベントでのDJが今はメインといえども、キャリアだけは30年近くありますが、あれよあれよという間にDJ環境は進化しまくっていて、確実についていけてません。 アナログにこだわり続けるから!という顔だけはしつつも、 「いつかデジタル化するんだろうな〜、ん?いつかっていつだ?  いつかとおばけは見たことがないってよくいうしね」 と、そんなに切羽詰まって考えていませんでした。 そんな日々にピリオドを打ち、一気に切羽詰まらせたのが ミ

          DJ環境のDX化作戦 その2

          学生時代より趣味ではじめたDJ(レコードまわすほう)もかれこれ30年弱。 現在はラジオディレクターをやりながら番組で流すDJミックス作ったり、 イベントでDJしたりしています。 10年くらい前までは仕事とは別に月イチレギュラーイベントを開催したり コロナ禍前まではゲストでお声がけいただいたイベントでまわしたりしていました。 当時はクラブが主な会場でありながらホテルのラウンジでイベントを開催するなどワクワクする音楽との出会いの場創造に挑戦していました。 レコードバックにパ

          DJ環境のDX化作戦 その1

          はじめて人前でレコードまわすDJをしたのは 1996年の冬。 なので、まもなくDJキャリア30年ということになります。 キャリアだけは…… 本業はラジオディレクターですが プライベートで月イチのイベント行ったり、 ラジオ番組で流すDJミックスを作ったり、 お仕事の現場、公開イベントなどで イベントのディレクションしながらDJもやって、 ということもあります。 DJ機材の進化がすごすぎて……私の基本セットは ターンテーブル2台(レコード)+CDJ(USB可、PC不可)+

          だいたい2秒で出来ること

          タイパ、タイムパフォーマンス という言葉をよく聞きます。 「費やした時間に対して得られた効果の割合」ということで 短い時間で高い効果を得られれば「タイパが良い」。と言ったりしますよね。 時は金なり という言葉は昔からよく聞きました。 時間は大切なものだから金銭と同等の価値があるよ。 だから、時間をむだに費やしてはならないんだよ……. byベンジャミン・フランクリン(アメリカの政治家) そうでした。そうでした。 Time is moneyの日本語訳なんですよね。 時

          ポケットの中では......

          ラジオは、パーソナリティさんの声とBGMと音楽のそれぞれのボリュームを 調整しながら放送しています。 この調整する機械をミキサーと呼んでます。 「ミキサー」や「ミキシング・コンソール」や「音響卓」、「音声卓」、 「Mixing Table」などと呼ばれています。 比較的大きなセットを(ミキシング)コンソールと呼ぶ場合も 多い感じがします。 現場では「ミキサー」や「卓」と呼ぶことが多いです。 この「卓」に、パーソナリティのマイク、ゲストのマイク、BGM、CDなどの楽曲音

          曲の終わり方の書き方

          瞼を閉じると、光の残像が見えるように 瞼を閉じると、音の残響が聞こえたりします。 広いホールで演奏された楽曲の、ドラムの最後の 「ダンッ」という音は、「ダンッ」という短さで終わりますが、 その「ダンッ」が空気を震わせ、振動となり、ぼくらに届くのと 別に、ぼくらを軽々と飛び越え壁に「ダンッ」とあたって 跳ね返った小ぶりの「ダンッ」や、それがまた壁にぶつかりもっと小ぶりの「ダンッ」としてあちこちからみんな遅れてやってきて、 最初の「ダンッ」に追い鰹のよろしく、音の上乗せがされて

          .  でいくか _ でいくか

          フリーランスで活動するうえで、本名でいくか、 クリエーターネームでいくか。 よし決まった!とさっそくnoteをはじめようとした私が次に直面した問題が アカウント名 アカウントってなんですか?と聞かれたら、アカウントはほら、 アレだよアレ! アカウントだよ! と答えたくなっちゃうくらい、 うまく説明できないワードのひとつじゃないですか? 英語でいうところのaccountは、日本語にすると 「口座」となるようです。 口座。たしかに。 ではそのアカウント名で何が問題か、

          街と音、まちのおと

          小さい頃、たくさん音楽を聴いたか、というと 普通……だった気がします。 テレビで流れてる音楽、ラジオから流れる音楽、お家で流れてる音楽など 普通に触れ、でもたくさんウキウキした記憶はほんのり残ってます。 ある時から、きっと高校生くらいから 猛烈に音楽にのめり込み、レコードを集め、 FMラジオの世界に飛び込んでからは、365日ほぼ毎日 音楽を聞き、音楽を聴き、 悩める時も、健やかなる時も音楽に触れてきました。 となると、通勤の時もイヤホンをして〜 という文脈になりそうな

          名前が、ない

          私はFMラジオの番組を作るフリーディレクターです。 とやなべ・たわしと申します。 長年ラジオの世界でディレクターとしてお仕事をさせていただき、 はじめは「制作会社」の〜さん。あるいは「〜局(放送局)」の〜さん。 「〜(番組名)」の〜さん。 フリーランスになってからは 局名や番組名がいわば所属先のような形で身元を保証(?)してもらっていたような。 さて、と。これからを見据えて新しい分野にも挑戦したり、 個人として発信していこう!と思って気付いた 「名前が、ない」。 素

          裏方クリエーター、ウン十年目の青き悩み

          わたしの仕事はラジオ番組を作ること。 はじめはADから。 作るよりも、走る。ウロウロする。走る。 数歩で到着できるテレコへも、「走る」。 ……から、「作る」へ。 コーナーを任され、選曲をして、中身を作るようになり ディレクターとなり、番組を任され、 新番組を「作る」。 編成方針に基づく局のオーダーで「作る」 ……から、「創る」へ。 これまでにない新しいものを。 コンセプト、企画……番組の始まり方に、 カッコいい曲のかけ方。 そして時代にフィットするメッセージ。 アイ

          裏方クリエーター、ウン十年目の青き悩み