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街と音、まちのおと

小さい頃、たくさん音楽を聴いたか、というと
普通……だった気がします。

テレビで流れてる音楽、ラジオから流れる音楽、お家で流れてる音楽など
普通に触れ、でもたくさんウキウキした記憶はほんのり残ってます。

ある時から、きっと高校生くらいから
猛烈に音楽にのめり込み、レコードを集め、
FMラジオの世界に飛び込んでからは、365日ほぼ毎日

音楽を聞き、音楽を聴き、
悩める時も、健やかなる時も音楽に触れてきました。

となると、通勤の時もイヤホンをして〜 という文脈になりそうなんですが
なぜか、あまり通勤の時など

イヤホンをして音楽を聞かなかったんです。

外の世界からの音情報を遮断して、内側に音世界が広がるのが
なんだか恥ずかしいやらフワフワしているやら、
声をかけられてつい大きな声で返事しちゃったりとか。

砂利の上を歩く時に伝わる足の感触と、その答え合わせをしてくれるような
砂利を踏む音。頬を撫でる風がちょっと冷たくて、その正体を教えてくれるような風の音だったり。

街にはたくさんの音があって、その音の中に包まれているのが
なんだか少し安心するような感覚もあるんだと思います。

季節の風、季節の匂いと同じように、
季節の音もあるんですよね。

音が運んでくれる季節の訪れ。

ラジオのお仕事で、ロケ取材の音声をオンエアすることがあります。その時、できれば鳥の音、雨の音、街の音を取り入れようと録音を工夫することもあります。

季節や風景も一緒に電波に乗せられたらいいな、そんな思いでテレコをまわしたりしています。

そういえば、最近のイヤホンは
骨伝導のものだったり、真ん中が穴あいてるものだったり。

イヤホンして音楽聴いているのに外の音が聞こえる!!!

感動です!

お気に入りの音楽とまちの音のマッシュアップ。

まちに広がる季節の音を聴きながら
お気に入りの音楽や、お気に入りの音楽と出会えるラジオ番組を
重ねてみたら、普段の景色がまた違ってみえるかもしれませんね。


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