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#01.ログラインってなんだろう?

今回は『ログライン』について、考えていきましょう!

はじめに

これを読んでいるということは、私と同じように、書きたい!描きたい!という方だと思います。

恐らく、「こんな風な物語を書きたいな」などと、ぼんやりと思い浮かべているはずだと思います。
BLだと「●●な攻めと△△な受けのCP(カップリング)でイチャイチャしたのを書きたいな」かと思います。

ちょっと待ってください!
あなた…もう既にログライン使ってますがな!
偉い!知らんうちから、巧みに使っています!

では、「いやいや、知らんて!」とツッコミを入れたくなると思いますが、具体的に「ログラインが一体なにか?」について説明したいと思います。

ログラインとは

ストーリーの本質を短文に凝縮して書き、監督やプロデューサーにアピールするもの。『この一文を読んで、ストーリーに興味がもてるか?』

穴埋め式アウトラインから書く小説執筆ワークブック
より


私は最初読んだ時、「はぁ?」と口をあんぐり開けてしまいました。
要は、友達に「これ、何ちゅ〜本?あんたが書いたん?で、100字以内で教えて」と尋ねられて、イライラを抑えながら、簡潔に全容の分かるプレゼンをするのがログラインだと考えています。

どんな人が どんな状況で どんなことをするか

恋愛ものだったら、
『(登場人物)が(きっかけや事件)で(相手役)と(展開・シチュエーション)になって、○○になった(結末)』
○○は、ハッピーエンド・メリーバッドエンド・バッドエンドのいずれかがはいり、上記のようなログラインのかたちが出来上がります。

【やってみた①】
実写版シンデレラでログラインを考えてみる!

『シンデレラ』…ザ・王道ラブストーリーですよね。童話は王道ですけど、とても分かりやすく、読みやすいものです。
あとは、単純に『シンデレラ』が好きなだけ(なんて言えない)。
それはともかく、実際に、実写版シンデレラを観て、自分なりにログラインを考えてみました。


エラ(主人公)は継母と姉の嫌がらせを受け、逃げ込んだ森(きっかけ)でキット(相手役)と出会う。
そして、魔法使いの助けを借り、舞踏会へ行き、王子様と踊る(展開①)
しかし、12時の鐘が鳴り、エラは慌てて宮殿を後にしようとするが、ガラスの靴が脱げてしまう(展開②)
後日、ガラスの靴を持った王子様がエラの前に現れる。そのガラスの靴はエラの足に見事ぴったり!(展開③)二人は結婚し、幸せになった(結末)


だいぶ削ぎ落としていますが、このようなログラインになります。
因みに、文字数は164文字です。

【やってみた②】
アンパンマンでログラインを考えてみる!


バイキンマン(敵対者)が悪さをしているのを聞きつけた(きっかけ)アンパンマン(主人公)はバイキンマンをやっつけようとする(展開①)
しかし、バイキンマンの攻撃を受け、顔が濡れて力が出なくなる(展開②)。そこへバタコ(協力者・応援者)が登場!
顔が新調されて、元気100倍!アーンパーンチ!バイキンマンをやっつけて、平穏な日常を取り戻した(結末)


アンパンマンは毎回同じ展開で、俗に言う『テンプレート』ですが、毎回違うワクワク感があって、観ていて楽しいものです。
また、ドキンちゃんとしょくぱんまんのラブコメも意外と観ていて、楽しくなるものです。
因みに、アンパンマンのログラインは133文字になりました。

何故、ログライン?なんだか難しそう…

ログラインを先に立てることによって、これから書く『物語』のベースになるのです。
しかし、いちばん大切なのは、『とりあえず頭で考えていることを実際に書き出してみること』です。
それが断片的だったとしても、それを上手く繋げていったり、練ったりするのが、創作の醍醐味かと思います。
思いついたら、書いてみる!これ、とっても大事です!
(ネタについての話になりそうなので、この辺で)

ログラインのまとめ

  • ログラインとは『どんな人が、どんな状況で、どんなことをするか』を端的に表したもの

  • イメージが広がり、これから書く物語のベースとなる

  • 他人から「あ~っ、そんな話ね。把握」と軽く理解されればOK

  • テンプレートになったとしても、創作者の持ち味が出ていればOK

  • 「これ、つまらないかも?」と思ったとしても、とりあえず書き出してみる(後々、役に立つかもしれない)

  • 人物像やストーリーの展開、世界観などはぼんやりでOK
    (どうせ後でめっちゃ考えるから!まずは書こう!)

  • ログラインを見て、「この物語、めっちゃええやん!」と思えたら、次のステップへ進む

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