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おジャ魔女どれみが自分自身のことや将来について考えさせられる名作だった!

どうも、アニメ映画大好きなゴエです!😁

突然ですが、みなさんは
「おジャ魔女どれみ」ってご存知ですか?
20年ほど前に放送されていた、
見習い魔女たちの成長物語です。
僕はタイトルだけ知っていて、どんな話なのかは全く知りませんでした。
けれど最近20周年を記念した映画も公開され、色々と作品についての情報が入ってくるようになりました。

その中で目についたのが、
細田守さんが演出した回が神回だった!
というもの。

僕はサマーウォーズにどハマリして、
毎年夏は必ず1回以上観て、「これがないと夏が始まらない!」というくらい好きな作品です。
他にも時をかける少女も好きで、美術監督をされていた、山本二三さんの個展にも行ったことがあるほど。

有名な坂のシーン

そんな細田守監督の大ファンである僕ですが、
おジャ魔女どれみの演出をされていたとは
露知らず。。そ・こ・で、

これは見るしかない!と、
Amazonプライムビデオで見ることに!

ちなみに、
今なら期間限定でYouTubeでも見れるとのこと!

それが、
おジャ魔女どれみドッカ〜ン!の第40話。

「どれみと魔女をやめた魔女」

Amazonプライムビデオはこちら
https://amzn.to/3qvU5Ec

YouTubeにて限定公開中
https://www.youtube.com/watch?v=viIbR4TrvFk

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ここからはネタバレ要素、がっつり入るので、
先に観てから僕の感想や考えたことを
聞きたい人は、
まず動画を観てから、読んでください!

実は、ファンの人気投票でも2位につけたこのお話。
1位と3位にはシリーズの最終回がランクイン
していました。でも、この作品だけはちょっと異質なんですよね。最終回でもなんでもない、なんなら魔法を使わなければ変身もしない回となっています。それでもなぜ人気なのか?どんな仕掛けがあったのか?

それでは、どんなお話だったか、
見ていきましょうーー!

登場人物は、主人公のどれみ
魔女をやめた魔女の「未来」。
この話のキーワードは、
「Y字路」「ガラス」「自己否定」

将来が見えないどれみ

最初のシーンで出てくるY字路
「時をかける少女」のあのシーンだ!
と想起されてしまった。

Y字路が表すのは、将来への迷い分岐点
どれみは、やりたいことや、得意なことが自分にはないと思っている。そして周りの人にには何かしらの得意なことがある。その自分と周りとのギャップに自信を無くしてしまっている。

しかし、そこでどれみの前に現れた、
未来」とガラスがとても輝いているように見えた。実際に、鮮やかな色合いで表現されている。

しかし、どれみの描写では行き先や部屋などが暗く表現されている。自分の今の現状や将来の不透明さを暗示するかのように。この光と影が心情を巧みに表している。

そして、どれみは未来に、
「あなたどうしたい?」と、
将来のことついて聞かれる。
得意なことがないどれみ。
ステーキが好きだからという理由でステーキ屋さんになりたいことがあった。でも、焼くのが得意でも上手というわけでもない。そんな自分に自信も持てない。

そんな自分だから将来のことがはっきりとは見えてない。それを明るくごまかそうとする。

けれど、未来は
「見えなくてもいいじゃん。」
と声をかけた。
そう、見えなくてもいい。
けれど、周りと比べて自分はどうなんて思わなくてもいい。見つかんなくて、悩むときがあってもいい。
悩んでいるということは、
成長しているということ。
考えているということは、
向き合っているということ。
それを伝えたかったように感じた。

周りと比べて自信がないどれみ

どれみは、一度に二つのことができないことに悩んでいた。
そんな自分はダメだと自己否定に陥っていた。
そんなどれみでも、未来の工房で、
来る日も真剣にガラス制作に向き合っていく。
その中で少しずつ成長していく。
失敗しながらもひたむきに。
そうしてやっと自分で思ったような一つのコップを作ることが出来た。
けれど、別れは突然やってきた。
未来に一緒に海外へ行くかと話を持ち掛けられた。
どれみは進むべき道を選ばなければならなかった。
どうするべきか、悩みに悩んで考えては考えて、
迷って迷って答えを出せたけれど、
時すでに遅かった。
いつも通っていた未来の工房には、
彼女の姿も何もなく。
1つのコップと写真だけが置いてあった。

最後の場面で、自分の選択がどうなのか、これでよかったのか、モヤモヤしつつも、将来に向けて少し自信がついたようなどれみの表情が印象的だった。

感想

この話を観て感じたのが、
ストーリーや描写として見ていくと、
心理描写色彩描写の演出がとても上手だった。
言葉でなく、映像だけで心情を巧みに操るのが、
さすがは細田守という風に感じた。
話の流れとしては、とてもシリアスな展開ながら、
そのなかに無邪気な笑顔を振舞う
どれみの姿は印象的だった。

そして何よりも、これから魔女になるどれみと、
魔女としての運命に向き合い続けている未来。
その将来に対してや生き方についての対比にはとても考えさせられた。
将来をどのように考えて行くのか。
自分についてどれだけ認められるか。
自信を持って自分のことを
好きだと思うことが出来るのか。
とても考えながら観ることが出来た。

ちょうど自分のしている教育ボランティアでも重なる部分があった。将来漠然としていて、自分に自信を持てない生徒に対して、自分たちはどんな時間を一緒に過ごすことができるのか。
改めて考えるいいきっかけになった。

まとめ

将来どうするか?こんな自分でいいのか?
周りと比べたときに自分に自信がもてない。
小学生に向けては少し難しいかもしれないが、
大人になればなるほど
理解できる内容となっている作品。
誰もが抱える将来のことや自分への不安感を、
魔女という特殊な生き方と混じえつつ表現されている。
内容も表現の仕方も細田ワールド全開の1話。

ぜひ、アニメ好きな方はもちろん!
子供向けながら大人にこそ響く作品なので、
一度観てみてはいかがでしょうか?
感想もお待ちしています!

最後まで読んでいただいて
ありがとうございました!

お気持ちを少しでも形にしていただけると、今後の励みになります。ほんとにうれしいんです。あなたのために書けることが。これからも応援よろしくお願いします!