配当金は必ず再投資?【再投資の効果解説と米国高配当ETF3選】
皆さん、ボンジュール!投資家Cuberです。
投資することで、もちろん老後の資産を形成することができますが、それと同時にキャッシュフローも生み出すこともできます。
ある企業の株式を購入すれば、自分はその企業の「株主」となりますので、株主還元として毎年「配当金」をもらうことは一般的です。
ただ、この配当金をもらったら、どうするのでしょうか?
不労所得として捉えて、生活費に充てる方もいますが、そのまま再投資する方も少なくありません。
では、どちらが正解なのか?
再投資は本当にベストなのか?
なので、今日は、配当金の再投資の効果を確認していきたいと思います。
また、最後に、おすすめの米国高配当ETFも紹介しますので、ご参考にしていただければ嬉しいです。
①配当金の再投資の効果
10,000円を、利回り2%・年間金利5%で投資したとします。
10年後に、配当金を再投資した場合と再投資しない場合はどうなるのか比較して行きましょう。
結果は次のグラフにあります。
10年後には、再投資しなかった場合は、元本は16,289円になりました(+62.89%のリターン)。
一方、再投資した場合は、元本は19,672円になりました(+96.72%のリターン)。
つまり、倍近くになりました。
なので、配当金を再投資しないよりは、再投資した方が、元本は20.8%で増えることがわかります。
②金利と利回りの効果比較
そもそも、利回りと年間金利はどこまで影響しているのか、確認していきたいと思います。
同じく元本10,000円で、次の4つのパターンを比較します。
・利回り5%、年間金利2%、配当金を再投資する
・利回り5%、年間金利2%、配当金を再投資しない
・利回り2%、年間金利5%、配当金を再投資する
・利回り2%、年間金利5%、配当金を再投資しない
では、どの投資方法は一番効果的なのか?
結果は次のグラフにまとめています。
実は、配当金を再投資した場合は、「利回り5%、年間金利2%」と「利回り2%、年間金利5%」の投資は同じ結果になります。
ここで、年間金利が低くても、利回りが高ければ、十分お金が増えることがわかります。
一方、配当金を再投資しない場合は、大きな差が出てきます。
再投資しない場合は、年間金利しか効きませんので、利回りの影響は全くありません。
③配当金を本当に再投資すべき?
ここまで配当金の再投資の効果を確認できたと思います。
配当金を再投資することで、「複利」の効果を活かし、明らかにお金の増やし方が加速されます。
それだけ聞くと、「じゃあ、再投資しないと損するじゃん!」と思う方も少なくないと思います。
ただ、ここは、人それぞれだと、僕は考えます。
配当金を再投資すれば、確かに資産がもっと増えますが、人生の目的はそれだけでしょうか?
「老後の資産形成」は、一生懸命節約して、貯金して、投資して、それを40年間続けて、65才になった時にようやくお金が使える、というイメージがありますが、投資の目的はこれだけではないと思います。
もちろん、年金だけで生活ができないことが皆さんも理解していると思いますが、「老後」だけに焦点を当てると、今の人生も考えなければなりません。
せっかく投資してキャッシュフローが生み出していますので、そのお金を生活費に充てるのも全く問題がないと思います。
逆に、配当金では、今の生活を豊かなにすることもできます。
海外旅行に行ったり、いいレストランで食べに行ったり、配当金のおかげで、普段できないことは可能になります。
「死ぬとき一番お金持ちになってもしょうがない!」と言われていますが、まさしくその通りです。
なので、「老後」と「今」のバランスを考えていただければと思います。
最終的には一番重要なのは、自分の幸せです。
④おすすめの米国高配当ETF
最後に、配当金を積極的に受け取るために、おすすめの米国高配当ETFを紹介したいと思います。
こちらのETFは、配当利回りが比較的に高いですし、長期保有のリターンも期待できます。
◆VYM
VYMはバンガード社が運用する米国高配当ETFです。
414社で構成されており、信託報酬は0.06%です。
利回りは3.13%で、5年間のリターンは37.17%でした。
◆SPYD
SPYDはステート・ストリート社が運用する米国高配当ETFです。
80社で構成されており、信託報酬は0.07%です。
利回りは4.54%で、5年間のリターンは11.52%でした。
なう、SPYDのリターンは小さくに見えますが、コロナショックでかなり影響を受けました(まだコロナ前の水準に回復していません)。
◆HDV
HDVはブラックロック社が運用する米国高配当ETFです。
75社で構成されており、信託報酬は0.08%です。
利回りは4.02%で、5年間のリターンは20.47%でした。
この3つのETFの比較をまとめますと、次の表になります。
どれを選べばよいかというと、正解がありませんが、個人的にはVYMは一番良いかと思います。
銘柄数が多いため積極的な分散投資できる一方、リターンと利回りのバランスが良いです。
また、信託報酬は一番安いですので、ラーニングコストも抑えられます。
あとは、個人の好みになるかと思います。
・まとめ
今日は、配当金の再投資の効果を確認できました。
配当金を再投資することで、明らかにお金の増やし方が加速される一方、投資の目的は永遠にお金を増やすことではありません。
投資することで、「老後の資産形成」ができますが、「キャッシュフロー」を生み出すこともできます。
このキャッシュフローを使って、今の生活を少しでも贅沢できますので、再度、配当金の使い方を考えていただければと思います。
また、おすすめの米国高配当ETFを紹介しました。
VYM、SPYD、HDV、どれに投資しても特に問題ありませんが、個人的には「分散投資・リターン・利回り」のバランスを考えると、VYMは一番良いかと思います。
2020年12月28日
投資家Cuber
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