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【一般NISA・つみたてNISA】FIREに最適なのはどっち?

皆さん、ボンジュール!投資家Cuberです。

投資家が一番嫌がっているのは、税金です。w
特に、日本人にとって、米国株で売却益が出た場合、まず米国の税金が10%、その上に日本国内の税金が20.315%、合計28.284%の税金がかかります。
要するに、頑張って投資で儲かったのに、その利益の約3割が取られてしまいます。
ただ、日本でも、非課税制度も用意されています:「一般NISA」と「つみたてNISA」です。
ご存じの方も非常に多いと思いますので、この記事では簡単に紹介していきますが、特に話していきたいのは、FIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指している人の場合、どちらを選べば良いのか?
今日は、FIREに最適した非課税制度について議論していきたいと思います。

①おさらい:一般NISAとつみたてNISAの概要

NISAは、海外を参考に日本政府が導入した非課税制度です。
そもそも、NISAはイギリスの非課税制度ISA(Individual Saving Account:個人貯蓄口座)から来ています。
NISAの「N」、日本(Nippon)のことで、NISAは日本版ISAとなります。
アメリカの場合は、IRA(Individual Retirement Account:個人退職口座)という制度があります。

一般NISAとつみたてNISAの概要は以下の表にまとめています。

比較表

大きな違いとして、投資可能な商品と非課税期間です。
一般NISAでは、通常の特定口座と同様に、何でも投資できますが、非課税期間は5年間しかありません。
一方、つみたてNISAの場合、その名の通り、積立投資しかできません。
要するに、一定の期間に一定の金額を積み立てて投資します。
また、非課税期間は20年間ですが、投資できる商品は金融庁が選定した投資信託とETFだけになります。

②一般NISAのメリット・デメリット

一般NISAの大きなメリットは、通常の特定口座と同じ取引できることです。
要するに、日本株でも、外国株でも、債券でも、ETFでも、様々な商品に投資できます。
また、年間120万円も投資できますので、ある程度資産を持っている人にとってはありがたいです。
また、通常買付(一括買付)も可能ですので、ある意味投資のタイミングを図ることができます。
最後、もちろん売却益に税金がかかりませんが、配当金にも税金がかかりませんので、配当金を再投資して、複利の効果を積極的に活用したい方に向いています。

ただ、問題としては、はやり非課税期間です。
投資の世界にとって、5年間という短い期間で、必ず利益を出せるか誰もわかりません。

また、損益通算もできませんので、例えば、商品①で10万円の利益が出て、商品②で10万円の損失が出た場合、商品①と②を売って損益を0円にすることができません。

③つみたてNISAのメリット・デメリット

つみたてNISAは投資の初心者に適した投資方法です。
小金額(月1,000など)で開始できますし、投資できる商品は限定されており、「ゴミ商品」はありませんので、安心して投資できます。
また、投資のタイミングと金額さえ設定すれば、あとは自動的にお金が投資されますので、考えずに資産形成ができます。
また、非課税期間は20年間で長期ですので、ある意味売却する前にお金が増えた確率が非常に高くなります。

ただ、限定された投資信託とETFにしか投資できませんので、選択できる商品は非常に少ないです。
要するに、大きなリターンを狙うことができず、年5~7%は最大となります。
また、つみたてNISAで投資できる商品から配当金(分配金)を頂くことができず、自動的に再投資されます。
最後、投資できる金額はやや低めですので、ある程度の資金を持っている方の場合は、物足りません。

④FIREに最適なのはどっち?

では、一般NISAとつみたてNISAのメリット・デメリットについて紹介しましたが、最後に、FIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指している人は、どちらを選べば良いのか、話していきたいと思います。

結論から言うと、どの期間でFIREを実現したいか次第です。
短期間でリスクを取ってFIREしたい人は一般NISA、ゆっくりと時間をかけて確実にFIREしたい人はつみたてNISA、ということです。
詳しく見てきましょう。

 ◆短期間でリスクを取ってFIRE:一般NISA

短期間でFIREしたい人の場合は、年間利回りが最も重要になってきます。
インデックス投資の平均年間5~7%のリターンだけでは、直ぐに大金の資産を積み上げることができません。
自らの分析で選定した高配当株やREITに年間120万円を投資し、非課税となる配当金(分配金)を必ず再投資し、積極的に複利の効果を活用することで、年間10%のリターンが可能となります。
また、もちろん、まだ投資できるお金があれば、特定口座にも同じ投資を行い、リターンが少し下がりますが、全体的に資産がどんどん上がっていきます。

 ◆長期間で確実にFIRE:つみたてNISA

一方、ゆっくりと時間をかけて確実にFIREしたい人の場合は、つみたてNISAは適しています。
特に、20年間という長い期間で投資することになりますので、その時こそ複利の効果を最大化することができます。
例えば、一般NISAの場合、年間5%のリターンで、5年間で毎年120万円を投資すると、約700万円になります。
一方、つみたてNISAの場合、年間5%のリターンで、20年間で毎年40万円を投資すると、約1400万円になります。
つまり、元金がほぼ同じなのに、資産が倍になります。
要するに、複利は時間が経つほど、効果が発揮しますので、投資期間が長いほど、期待できるリターンが大きくなります。

・まとめ

今日は、一般NISAとつみたてNISAの簡単な紹介に加えて、どっちがFIREに適しているのかについて説明しました。
リスクを取って、短期間でFIREしたい人は、一般NISAが適しています。
一方、ゆっくりと、時間をかけて、確実にFIREしたい人は、つみたてNISAが適しています。
ただ、どっちにしても、NISAの投資枠を上限までに使ったとしても、NISAだけでFIREできません。
運が良く、優れたリターンが出たとしても、元金600万円や800万円だけで、FIREに必要な資産(一般的には4,000~7,000万円程度)を生み出すことは、ほとんど不可能です。
なので、NISAに加えて、一般の特定口座を使って、自分で投資しなければなりません。
そこで、残念ながら、売却益や配当金(分配金)に約20%の税金がかかってしまいますが、コツコツと投資を続けることで、資産が増えていきますので、日々FIREに近づきます。

2021年2月11日
投資家Cuber

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