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【第37話】沖縄本島一周編その③ 今帰仁村→国頭村

こんにちは。3月の7DAYs沖縄一周ツーリング3日目です。那覇空港からスタートし海岸沿いに時計回り。那覇空港から110㎞の道のりを辿って、今帰仁村へとやって来ました。南北全長106㎞ある島の北部へ来ています。目指すヤンバル、そして最北端まであと少し……。

▼前回のおさらい▼


全長1960mの古宇利大橋へ

3月23日。この日も宿を出発したのは朝7時。ここ今帰仁村は国道沿いに民家がポツポツと点在する静かな集落だが、観光客が多いのか大手コンビニ3店舗はしっかりと出店している。ファミマで朝食にカレーヌードルを食べて出発した。3日目も相変わらず空は雲に覆われていた。昨日まではアップダウンのほとんどない海岸沿いを走っていたが、今はなだらかな起伏のある牧草地にいる。農作が盛んな地域なのだろう。本部半島東部にはいくつもの小島が浮かび、そのうちの一部は本土と橋で結ばれている。これから目指すのは、屋我地島と古宇利島を結ぶ、全長1960mの古宇利大橋だ。「まるで海の上を走っているような気分が味わえる絶景の橋」のとの触れ込みだが、実際はどうだろか確かめに行ってみよう。Googleマップを頼りに県道248号、110号、247号と曲がっていくと、目の前にその橋は現れた。下り坂の向こうから顔を覗かせた海の上に、一直線の道が伸びているのがわかる。近づくにつれ全貌が明らかに。輝くターコイズブルーを両サイドに眺めながら、ゆっくりと前へ進む。その疾走感と高揚感はこれまで味わったことのないほどだった。

古宇利大橋は2005年に開通し、古宇利島と陸続きになった
椰子の木が海景色に彩りを加える
「まるで海の上を走っているような気分が味わえる」というのは本当だった
橋の上から眺める古宇利島の家並みはまるで海外のようだ

国道58号を北へ、北へ。

橋での撮影に夢中になってしまい、気づくと9時を過ぎていた。日はすっかり高くなり、3月とは思えない初夏のような太陽光が降り注いでいた。ここからは国道58号をひたすら北上していく。名所という名所は特にない。あるのは海と道路、そして青空。それだけで十分だった。ペダルを漕ぎ進むことがこんなにも楽しいと思えたのは、今までになかったかもしれない。アップダウンはほぼ0。労力を削らずとも目の前には常に絶景が広がるのだ。沖縄へ来て本当に良かったと思えるひとときだった。国道を12㎞ほど進むと、島上陸後4つ目となる道の駅 おおぎみ(現:大宜味村農村活性化センター)があったので休憩。シークワーサージュースが乾いた喉に染み渡る。さらに8㎞ほど走ると、今度は道の駅 ゆいゆい国頭へ到着。この先を進むといよいよ飲食店がない地域のようなので、まだ12時前だったが早めの昼食をとった。

海水面とほぼ同じ高さの道が何10㎞も続く国道58号は、歴とした絶景道路だ
道の駅 ゆいゆい国頭。南国感あふれる立派な外観だ
昼食には、またしてもソーキそばを注文した

ここは「やんばる国定公園」

道の駅を出発してからも、美しい海沿いの道は続いた。一方で、北へ向かうにつれて陸地の景色は変わっていった。遠くにいた山々は次第に大きくそびえ始め、険しさを増した断崖が道路まで近づいてきた。いよいよヤンバルまでもう少しか。二つ連続するトンネルを抜けると、「茅打バンタ」の案内標識を発見。「ハンタ」とは沖縄の言葉で崖の意味。国道58号から分岐する山道へ入り、崖を目指して登っていく。車一台通るのがやっとの頼りない道を80mほどアップし展望台へ。宜名真漁港ののどかな風景が広がっていた。この後も引き続き、ヤンバル地方を代表する絶景名所の数々を巡っていく。それはまた、次のお話ということで…………。つづく。

宇嘉トンネルとウテンダトンネルが連続する
茅打バンタから宜名真漁港を見渡す


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