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【第3話】 琵琶湖一周できるかな!?

こんにちは。旅する自転車です。
今回は大阪から飛び出し、滋賀県を回ってみたいと思います。
滋賀といえばもう、あそこですよね。
日本一大きい湖を“ビワイチ”します。

今回のスタート地点は、城下町・彦根。反時計回りに一周します

滋賀県に前日入り

6月2日金曜日。花金で活気付く大阪の街をそそくさと抜け出し、大阪駅からJR線に乗り込む。乗車時間1時間20分ほど、彦根駅まで乗り換えなし一本。駅に着き、さっそく輪行解除。今日やるべきことは、①めし・②風呂・③寝る! の3つだけ。①と②を済ませるため極楽湯へ。③はネットカフェで。翌日のコースを確認しながら就寝。

21時にもなると彦根駅周辺は閑散としていた
早朝4時46分。一人旅で大変お世話になっているネットカフェ
朝5時の彦根市街。まだ眠りの中の観光地

“ビワイチ”とは

琵琶湖といえば国内有数のサイクリストの聖地。反時計回りに一周するサイクリングコースはビワイチともいわれ、ほぼ平坦な道のりが続くので初心者にもおすすめのルートといえる。なぜ反時計回りなのかというと、車道を左側走行すると左手に湖面を見ながら走ることができるからだという。琵琶湖大橋を境に北側約150㎞、南側約50㎞で、一周は合計約200㎞。今回は北側を回ります(なので正確にはビワイチではない)。

琵琶湖東岸をゆく

5時30分頃、琵琶湖に到着。6月ともなると、こんな早朝でも空は明るいのだ。午前中に距離を稼ぐため、彦根から米原、長浜と、琵琶湖東岸の街を次々とスルーしていく。地方都市の幹線道路らしい景色は、北へ進むにつれて人工物のない自然豊かな湖の姿へと変わっていった。

滋賀県道2号、「さざなみ街道」の愛称が付けられている
車道に「BIWAICHI」の表示があり、サイクリストを安心させてくれる
関西ツーリングを始めて、ついに「自然」と呼べる景色と出会う

マキノを越え西岸へ

琵琶湖北西岸に面した町、マキノ。現在は市町村合併により高島市の一部となっているが、「マキノ町」とカタカタを用いた自治体は全国初だったという。道の駅の立つ追坂峠を越えてればいよいよ西岸に突入だ。

高島市マキノの標識が立つ
道の駅マキノ追坂峠から湖を見晴らす。琵琶湖有数の眺望スポット
西岸の自転車道には、さざ波サイクリングロードと名付けられている

なんだあの湖に浮かぶ鳥居は

気づくと時刻はお昼をまわり、すっかり青空が広がっていた。6月の快晴はなかなか暑い。眩しい日差しと交通量の多い車道にじわじわとMPを削られながら南下していくと、湖に何かが浮かんでいるのが見えてきた。広島県の厳島神社のように鳥居が水面に立っているのだ。創建2000年の歴史を持つ白髭神社は、その見た目の如く「近江の厳島」の名で親しまれているそうだ。

逆光のため黒く見えるが、実際には朱色に塗られている
道幅は狭い割に交通量の多い道
大津市街。かれこれ出発から6時間が経ち、走りっぱなしなのですっかり腹ぺこ
道の駅 びわ湖大橋 米プラザで昼食。近江牛がのったカレーライスをいただく

ハイライト! 琵琶湖大橋!

昼食を済ませたら、いよいよ今回の一番のみどころ・琵琶湖大橋へ。琵琶湖の最も細い部分を横断している全長1350mの有料道で、自転車は歩道を走るので無料で渡ることができる。西岸には道の駅があったのでランチ休憩。建物のテラスや館外で一通り撮影を済ませたら、いよいよ大橋を渡ります! 両手に青い湖を眺めながら走れるのはとても気持ちがいい。橋の中央には一部膨らんだ撮影スポットがあり、ここでも景色をカメラに収めた。東岸へ渡りしばらく農作地を抜けると、安土城で知られる近江八幡へたどり着いた。

琵琶湖大橋を下から見上げる
アクティビティが行われ、リゾート地らしい雰囲気が漂っていた
歩行者に注意しながら歩道を進む。一周まであと少しだ
「サイクリストの聖地」のモニュメントが建てられている

ビワイチ達成…ならず

近江八幡に着いた頃には16時30分。6月の日没は19時で、スタート地点の彦根までは湖畔を走り30㎞弱。ビワイチ完了まであと少し。あと少しだがここで終了とすることに。気持ち的にもう満足してしまいました。“ビワイチ”は達成できませんでした。琵琶湖を楽しめたので、次なる目的地を目指すことに。今日は土曜。ということは日曜がやってくる。自転車を袋に詰め、電車に乗り込んだのだった…。

近江商人と出会えそうな美しい商家の街並み
今回のスタート地点は、城下町・彦根
東海道線に乗りたどり着いたこの駅。時刻はすでに18時50分

翌日は織田信長が見守る街からスタート。
次回へ続く。


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