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【第4話】 珍道! 木曽三川をゆく

こんにちは、旅する自転車です。
今回も読んでいただきありがとうございます。
さて本日は前回の続きを書いていこうと思います。

琵琶湖一周“ビワイチ”を成し遂げる直前で、次の目的地を思いついてしまった旅する自転車。琵琶湖を眺めながら今日泊まる宿へ電話予約をする。幸運にも駅前のビジネスホテルが空いていたので即決。ビワイチは途中棄権し、電車で次なるスタート地点へ向かうことに…。

彦根からJR東海道線でぴったり1時間くらいの場所へ

黄金の織田信長像が見守る街

18時50分に目的の駅へ到着。ここは岐阜県、岐阜駅です。県の交通拠点だけあって、新幹線駅のような巨大な駅舎。この時間になると特に何もすることもできないので、さっそく宿へ向かうことに。途中見つけた美味そうなラーメン屋に立ち寄り腹を満たす。20時頃宿に到着し、倒れるように就寝。2日目朝。始めてのビジネスホテルの朝食にテンションが上がり、じっくり味わってたら出発するときにはもう9時30分。4時台起床までしてストイックな“ビワイチ”をした前日に比べると、すっかり堕落してしまった。

織田信長像が立つ岐阜駅前広場。6月は19時前でも十分明るい
岐阜名物でもなんでもない台湾まぜそば的な麺を夕食に
駅前商店街にあるビジネスホテルに宿泊。朝食着きはポイント高い

岐阜のシンボル! 金華山へ

気を取り直して岐阜の名所、金華山へアタックを決めます。金華山は斎藤道三や織田信長ゆかりの岐阜城が頂上に立つ、岐阜市のシンボルといえる標高329mの山。ロープウェイに乗れば気軽に山頂まで行くことができるこの山を、あえてマウンテンバイクで登ってみたいと思います。走るのは金華山ドライブウェイ。登ってみると木々に覆われた心地よい道で、朝のランニングをする人たちとすれ違った。140mほどアップしたところで、岐阜城に至る散策路の案内表示を発見。自転車を適当に停め、ここからは歩いて岐阜城を目指すことに…。

「ドライブウェイ」の名だが自転車でも走行OK
途中に眺望の良いポイントもあり、サイクリストにうれしい道
現在の天守は1956年に再建された鉄筋コンクリート製の建物らしい
山のてっぺんから街並みを360°見渡す

岐阜から愛知、そして…。

天守をじっくり観光した後は金華山を下りまた次のみどころへ。国道22号を南下していく。スタートが遅れたこともあり、すでに正午を回っていた。この日は特に暑く、日差しを遮るものが全くない6車線の道を走るうちに早くもヘトヘトに。お腹も空いてきたので、沿道の牛丼チェーン店で昼食とすることに。岐阜に来て岐阜らしいものはひとつも口にせずに去る結果となった。走り始めて7.5㎞ほど南下していくと木曽川にぶつかった。しばらくは何の変哲も無いこの河原を進んでいく。20㎞くらい南の地点で、鵜飼で有名な長良川と合流。ここそが今回わざわざ岐阜までやってきた目的のひとつなのだ。左手に木曽川・右手に長良川と左右を川に挟まれながら幅の狭い道が続く全国でも珍しい場所だ。さらに岐阜・愛知・三重と東海三県がせめぎ合う地帯のため、走りながら県境を何度も越えることができるのも魅力。

私の地元足立区を流れる荒川とあまり変わらない普通の河原
愛知県に突入。わずか6㎞でまた岐阜県に入る
木曽川と長良川に挟まれながら南の街へ

国営木曽三川公園

しばらく走ると右手を流れる長良川の向こうに高い建造物が見えてきた。「水と緑の館・展望タワー」という建物で、ここ一帯は国営木曽三川公園として観光地化されている。広場の花を愛でたり、展望台からの眺めを楽しんだりできるのだ。しかし一人でサイクリングをしていると、足で歩くような観光地はついつい避けてしまうもの。喫茶でアイス欲を満たしたら、そそくさと再出発することに。

高さ56mのタワー。輪中地帯の水郷景観が一望できるそう
単焦点レンズでは画角が足りず、分割して撮影
あの世界的なネズミのキャラクターをイメージしているのかもしれない…

走り始めて6時間。15時を過ぎると陽光は穏やかになり、1日の終わりに向かおうとしていた。しかし今回の目的はもう一つ残っています! その場所を目指し、ただひたすらにペダルを踏み込んでいたのだった…。

今回は岐阜。次回は三重県へ

次回、感動のクライマックス!
旅する自転車をきらびやかな夜景が待ち受ける!!


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