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早期療育のチャンスを奪わないで!

かーちゃんとは、毎日仕事が終わった夜、必ずその日の出来事をふり返る。

毎日毎日ふり帰るので、この内容をまとめたら「本」になるのではないかと思うくらい、けっこう深い内容を話している。

だから、このような話をnoteに書くのもいいのかな?って最近思うようになってきた。そう、今回お伝えしたいのは、「早期療育のチャンスを奪わないでほしい」という話である。

先日、こんな問い合わせがあった。

以前にもご相談させていただき、先生方のサポートに感動と感銘を受けて再度ご連絡させて頂きました。
今息子は二歳半で、保育園に通っています。昨日の保護者面談で、息子の苦手な部分を伸ばしてあげたいとのことで、発達支援を受けても良いのではと前向きなアドバイスを頂きました。息子が苦手なことは、手先の不器用さと言葉の理解です。簡単な指示は通るのですが、いつもと変わったことに対応できなかったりします。途中入所は基本的にされていないと重々承知していますが、来年度の本格的な申込の前に週に一度でも通えるのであればとても有難いと思いご連絡させていただきました。
大変お忙しいと思いますが、お返事いただければ幸いです。

この保護者様とは、もう半年以上前に、アセスメントをしていた。
その時に、通所のお気持ちが強く感じられたので、決断されると思った。ところが、結局保育園のみとなり、4月からの通所されなかった経緯がある。

今回のメールの内容を見ると、「保育園から発達支援を受けても良いのではと前向きなアドバイスをいただいた」と、書いてある。
で、かーちゃんがこの方に直接連絡を取り、詳細をお聞きした。
ふたを開けてみると、ちょっと違う背景が見えてきたのである。

で、夜のふり返りの時間。
かーちゃんが「ため息」を漏らす。
聞いてみると、こういうことであった。

保護者様はもともと、うちの児童発達支援に通所しながら、保育園にも通わせたかった。
しかし、保育園の先生から「まだ小さいし、様子を見てはどうでしょう。」とのアドバイスが入ったらしい。
その言葉を聞き、保護者様は「保育園一本で行くこと」を、決断されたのである。で、(たった2ヶ月後の)6月になってから保育園の面談で、「発達支援を受けても良いのでは」と、さじを投げたわけである。

この話を聞き、かーちゃんと一緒に、とーちゃんも「ため息」をついた。
この手の話は、とても多い。

ボクらが確実に思うのは、

「早期療育」に早すぎることはない。

ということである。
なので、その「早期療育」のチャンスを奪わないでほしいということだ。
特に、療育の専門家ではない「保育園」の担当者が、その判断を左右する権限があるのか。その子にとって、これから長い人生を歩んでゆく上で「大切な時期」であることを、もう少し認識してほしいのだ。

ボクらは、すでに120名以上の児童と直接向き合い、療育をしてきた。
そこで思うのは、やはり「早期療育」はとても重要ということである。
だから、療育開始に「早すぎる」ことは無い
むしろ、心配と思われた方は、プレ幼稚園のような気持ちで療育を受けさせてほしいと思うくらいだ。年齢が低ければ低いほど、その効果は大きい。
(※ただし、全くスキルのない児童発達支援に通うことは、逆効果ではあるので、それだけは注意してもらいたい。)

いつも悔やまれるのは、「なぜ、もっと早くここにたどり着いてくれなかったのか。」ということである。
今、長男のおじゃるは28歳である。彼の幼少期には、今のような療育制度がなかった。選択の余地さえ無かったのである。
幼少期に、うちの児童発達支援があったら、間違いなく通所させるだろう。

保護者様の意向でなく、他の人物に早期療育のチャンスを奪われた事例は、多数ある。
これからは、そんなことも含め、少しずつではあるがこのnoteで書こうと思うのだ。

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