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セミの声が響く福祉事業所

いや~、
こうやって、noteで交換日記をするのも、
なかなか、乙なものよのぉ・・・

なんて思う、今日このごろ。

気が付けば、今日は10月5日。

そういえば、10月になってから、
ぐっと気温も下がって、すっかり秋らしくなってきた

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さて、とーちゃんたちの経営する福祉事業所は、けっこう自然の中にある。

夏の間、外の音は、

閑さや岩にしみ入る蝉の声

(しずかさや いわにしみいる せみのこえ)

※ 松尾芭蕉の、「奥の細道」の代表作。

まさに、こんな感じだった。

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通所している、中学生のKくん
夏の間、そんなセミの鳴き声が、気になっていた。


セミの鳴き声が聞こえないように、

「あ~~~~~~! あ~~~~~~!」


と叫びながら、耳を両手でふさぎ、小走りで玄関から入ってきていた。

よっぽど、セミの鳴き声が嫌いなんだな・・・。
そんなふうに思っていた。

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ところが、
この涼しさで、セミの鳴き声が聞こえなくなると、様子が少し違う。

とーちゃんが、
「10月はセミは、いないよ!良かったね!」と、伝えると。


Kくんは、

「10月はセミは、少し、いるよ!」


と、自ら言い、
ボクに言い直してほしい様子。

あらためて、ボクが、
「10月はセミは、少し、いるよ!」と、伝える。

安心した表情で納得し、
笑顔が戻る、Kくんなのだ。

けっこう、セミ、大丈夫なのかな・・・?

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そういえば、

今年の1月。
特別支援学校の授業で、書初めがあった。

Kくんは、先生から、
「好きな、ことばを書いてください。」
と、言われたそうだ。


そして、その時、彼が書いた書初めは・・・・



「 ツ ク ツ ク ボ ウ シ 」




 アノーモシモシ? ( ̄◇ ̄;)

そっ、そんなに、好きだったのね・・・。   

Kくんのその話を聞いて、
ここから見える、
富士山の向こうまで、すっ飛びそうになったョ。 

コケッ! ミ(ノ;_ _)ノ =3 ズルッ!

円広志の「夢想花」のように、
”飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで・・・” 行きそうになった!
( ↑  古いので知らんと思うが、よければ調べてくれ!)


Kくん、

実は、かなり、セミが好きだろ!


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そうだ、かーちゃん!

最初に、書いた、

「閑さや岩にしみ入る蝉の声」

芭蕉は、山形県の立石寺(山寺)で、
今から300年以上前にうたったらしいよ!

そういえば、ボクらも、一番上の寺まで行ったね~。
本当に、階段がすげえきつかった!
今は、ちょっと無理かもしれないねー。
読者の方、若いうちに行っておいたほうがいいよ!

かーちゃん、

いつかまた、玉こんにゃく、食いに行くか!


とーちゃんより


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