論理が通用しない正義バカと通話対談してみた

2020年1月20日 16:16

「正しさ」の現実的根拠

私は昔から、「正しい」とかそういったことについて考えて本にもしている

のですが、このたび、自分の発言にまともに根拠をつけず、粘着的に「とつげきは頭が悪い」「学歴でマウンティングしているだけ（え……私、東大すら落ちたのですが……）」とつっかかってきている人がいたので、対応しました。

私の意見：
「あなたの気持ちはわかるが、あなたの判断が『正しい』とみなされる現実的根拠をどう求めるか決めないと、水掛け論になりますよね。」
「あなたは馬鹿だ、いやそっちこそだ、とやっていても無意味なので、『正しさ』の現実的根拠は何か、それを話しませんか」

相手が通話対談を受けてくれるというので、私はしっかりと自分の『正しさ』の現実的根拠（著書に記載済み）を持って、リアルタイムで配信しつつ相手と話しあいました。

「全員が納得すること」

相手は、
【「全員が納得すること」が、正しさの現実的根拠になる】……命題A
と主張しました。

そこで、私は「どれほど正しそうに見えることでも、納得できない人はいるよ」、という話をしました。すると相手がキレはじめました。

後で5分弱程度の動画を出しますので、ご確認ください。
なお、相手は、「とつげきは、
【『正しさ』の現実的根拠など存在しない】……命題B
と考えている」と思い込んでおり、「ほらみろ、とつげきは現実的な現象から人を説得しようとした。その時点で現実的根拠があったのだ、私の勝ちだ！」と叫んでいらっしゃいますが、私は後の動画で示すとおり、命題Bのような考えを持っていません。

動画（5分弱）

相手は終始「とつげきは命題Bを信じているくせに、実際には命題Bに反している、だからとつげきの負けだ！！」と言っているのですが、そもそもその命題Bは私自身、否定しているので（"現実的"という修飾がついていることに由来する）私の主張の正しさを必死で相手が証明（？）しようとしてくれ（失敗していますが）、観客から納得されていないのに勝手に勝利宣言をするという珍奇な動画に仕上がっています。

いくら配信の場で、私がとある命題を「現実的な根拠」に基づいて示し、それが私の配信の視聴者全員に納得されたからといっても、当該命題が、世の中の全員に納得されることはいささかも示されておりません。
ひょっとするとまさに「私の配信を聞きに来ている」ある種の宗教じみた団体内でのみ、納得されることかもしれないからです。
『正しさ』の「現実的な根拠」として、「全員が納得する」が必要条件なのに、（配信を聞いていなかった人を含む）「全員が納得する」が未だ証明されていませんので、私がとある命題を「現実的な根拠」に基づいて示し、それが私の配信の視聴者全員に納得されようと、『正しさ』の「現実的な根拠」にはなり得ず、無意味です。

論理が使えない人と会話するのは本当にムダですね。
「語り得ぬ者は、沈黙しなければならない」
という新規性の高い警句ができました！

『正しさ』の現実的根拠は？……とつげき東北の回答

私は、以下のとおり解説しています。
原理的な意味での「正しさ」について、論理について、それから「『正しさ』の現実的な根拠」の説明です。

今回の話については、9:18～
（オマケでブラックスワンや灰色のサイ、知性の定義などについても触れています）

（一般的に正しさ近辺のお話も含めた講義形式の動画です）

著書『場を支配する「悪の論理」技法』にも同じことを明記しています。

これを見た結果、相手は……

これだけ明確に「相手がどこを勘違いしていたか」を文字と動画で明確にしているのに、まだ理解できないという「超絶～心を揺らすな」。

再掲になりますが、

相手は、「とつげきは、
【『正しさ』の現実的根拠など存在しない】……命題B
と考えている」と思い込んでおり、「ほらみろ、とつげきは現実的な現象から人を説得しようとした。その時点で現実的根拠があったのだ、私の勝ちだ！」

を繰り返しています。
＞議題を否定しようとした
というのは、「『正しさ』の現実的根拠は何か」という今回の論題に対して、私が「そんなものはない」と否定しようとした、ということです。
つまり命題Bです。
ね？
「私は後の動画で示すとおり、命題Bのような考えを持っていません」
と明記し、「『正しさ』の現実的根拠」を書籍だけでなく無料の動画にもアップしたのに、まだそもそも間違っている。

現実的根拠は存在し、私の主張は実際に多くの人に受け容れられた。
彼の主張には現実的根拠がつかなかった。

命題Aの正しさ？
私が納得しないので、論理的誤謬です。終わり。

お陀仏。