1-2話:重なるタイミング
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日本と中東でスタートアップしています。
会社の創業ストーリーを連載しています。
1話:創業前夜
1-1話:すべての変えることになる「筋肉」と「ブログ」
1-2話:重なるタイミング ※このノート
1−3話:再会(coming soon)
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人生は不思議なもので、何かが動き出したときには他の何かも動き出すことがよくある。
不思議と、普段起こらなかったことが起こる。
それも同時多発的に。
体と態度のでかいおっさんとの出会い
この時期、僕は以前在籍していた某口コミサイトの同僚から、出戻りを打診されていた。
僕の在籍当時とは状況は一変していて、会社はとあるレシピサイトの傘下に入っていた。
経営陣も刷新されていて、僕の知らない社長に変わっていた。
「まあ、話ぐらいなら聞いてみようかな」
今の仕事は少しは良くなってきていた時期で、でも馴染みきれない自分にも嫌な気持ちあった時期。
古巣がどうなっているのかという多少の興味と、外の世界を見てみたい気持ちで、1年前に退職した古巣の社長に会うことになった。
在籍当時とはずいぶん変わった新しいオフィスの、小奇麗な会議室で社長を待つ。
昔の同僚が何人か顔を見せに来てくれて昔話をしていたら、その人は入ってきた。
骨格のよさそうなでかい体格に小奇麗な格好で、めちゃくちゃ偉そうに入ってきた。
(おお〜、迫力ある人やな〜)
とも思ったのもつかの間。
就職活動依頼のディスられ面談が始まった。
・前いたときなにしてたの?
・前いたときの営業スタイルは?
・今何してんの?
・今何ができるの?
のような質問を矢継ぎ早に大量に浴びせられ全てに答えたが、すべての質問に対する回答に最後は必ず「そんなんじゃ全然ダメだね」という語尾で返された。
「なんやねんこのクソムカつくおっさん」
と思いながらも話を続けて、最終的には筋トレの話になりブログの話にもなった。
ようやっとサイトが作れて更新し始めたところだって言ってるのにやれデザインがどうとか、その時の自分にはどうしようもできないところをとにかくダメ出しされまくる。
あまりにもムカついた最高の一言
挙句の果てに筋トレ自体も否定されこめかみあたりがピクピクしてくる。
(うるせー)
(知らんわ)
(じゃあやってみろボケ)
(世が世ならこの場で斬るぞ)
と思いながら可能な限りニコニコして受け答えを続けた。
その後は、いつ帰ろうかなと思いながら話を聞いてたのだけど次に言われた言葉が僕を更に変えることになる。
「とりあえずさぁ、その感じじゃウチでできる仕事ないわ。今のその微妙なブログで暮らせるぐらい稼げるようにでもなってみなよ。そしたらそんときまた話聞くわ」
(おい。俺はお前んとこの社員に戻ってきてくれと言われて今日この場に来てるんだぞ。その言いぐさは何だ)
と一瞬思ったものの、正直その人の言う通りだということは、悔しいけれどすぐに理解できていた。
要は、自分には突き抜けたものが何もない。
辛い経験をしてもう一度頑張ろうとしてるだけのただの人で、ここから何かをやり遂げて初めて土俵に上がる権利が与えられる。
自分はまだそういう段階だ。
本当に悔しいが自分自身で腹落ちしてしまった僕は、
「絶対にこのブログで稼いであとでごめんなさいって言わせてやる」
と思いながら、古巣を後にした。
この頃になると、一度沈みきった自分の気持はもう忘れ始めてた。
人からどう見られるかとか、どう思われるかとか、そういったことは一切気にならなくなり、いかに結果を出して見返すかばかりを考えていた。
そんな時に、またしてもその後に大きく関わる出来事が起こることになる。
1-3話:再会
に続く
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1-1話:すべてを変えることになる「筋肉」と「ブログ」
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