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ととろん学級思い出日誌

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作者が15年間小学校の先生として子どもたちと過ごした日常の中で、 印象深く心に残っている出来事を、綴っていきます。
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2022年3月の記事一覧

子どもの興味を形にするには。「気付けば大イベントのまちたんけん」(後)

「では、どのチームも、みんなで車には気を付けて、付いてくださるお母さんたちの言う事や、お…

ととろん
2年前
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子どもの興味を形にするには。「気付けば大イベントのまちたんけん」(中)

「・・・はい、それでは当日はよろしくお願いいたします。失礼します。」 受話器を置くと、思…

ととろん
2年前
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子どもの興味を形にするには。「気付けば大イベントのまちたんけん」(前)

子ども達のまちたんけんは、3クラス一緒に進めていく体験学習で、 先生達の準備や段取りで、…

ととろん
2年前
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自分で獲った野菜の味は別格(後)

2の3の教室は、学年園から一番遠い距離にある。 同学年のO先生と、N先生には、毎朝収穫して…

ととろん
2年前
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自分で獲った野菜の味は別格(前)

2年生というと、日本の小学校では、社会科・理科の科目がなく、 その二つが合わさって、体験…

ととろん
2年前
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乗せ上手?乗せられ上手?2の3エピソード・プロローグ

6の1の思い出を、思い出すままに書いてきて、 そのまま思いの向くままに震災・防災について…

ととろん
2年前
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自分の失敗を、子どもの教訓に

子ども達に、防災、減災の話をするときに、 あーしたらよい、こーしたほうが良いという色々な知識を共有すること。 大きな災害に対してどんな心持ちで向き合うかを交流すること。 そうした方法で、子ども達と一緒に、命を守る術や、 日頃の意識付けを深めていくことはすごく大切で。 子ども達が、より共感でき、自戒できるようにするために、 毎年話している話がある。それは僕自身の子ども時代、 小学校の低学年の時の話だ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小学2年

できることをやろうと動く気持ち

電話が鳴った、出てみると、昨年受け持ったU君だった。 「先生こんにちわ、今日ですね、3月…

ととろん
2年前
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「じしんの、じしんは、じしんで」

子ども達と自信の避難の話をするときに、毎回必ず伝える言葉がある。 それは、「じしんの、じ…

ととろん
2年前
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素直な心と見事な行動

6の1の話で約2か月進んできたととろん学級思い出日誌。 卒業の思い出まで一区切りして、次…

ととろん
2年前
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セリフすっ飛ばし事件(4・了)

もそもそと流れにさえ乗ればなんとかなるわいとか思っていたのは、 最後まで、おふざけ癖のあ…

ととろん
2年前
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セリフすっ飛ばし事件(3)

こうして子ども達との思い出を思い返せば思い返すほど、 自分はとんでもなく酷い担任だと、思…

ととろん
2年前
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セリフすっ飛ばし事件(2)

全体練習は、これで7回目になり、子ども達も証書のもらい方、 式次第に合わせた動作など、ば…

ととろん
2年前
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セリフすっ飛ばし事件(1)

個性が大事、縛り付けるのはよくない。 画一性・同調性を強いるのに意味はあるのか。 個人の性質が大切にされる流れになる中で、議論にとしてよく目にする 『公教育の場での、個性をつぶすような活動のあり方の如何』 については、自分はどちらかというと、「よいものではない」 という考え方である。 しかし一方で、現場で子ども達と向き合う中で、 まず示す学級でのめあては『守る・楽しむ・伸びる』であり、 子ども達には、一人きりの世界で楽しく生きていくというならば、 気兼ねなく