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#38 ツワモノどもが夢のチョコ…

今日は年に一度のバレンタインデー。ということでバレンタインデーネタを書こうと思います。実はここ3年連続、奥さんにリクエストしてもらっているシリーズがあります。それはチョコレートメーカーの老舗である、メリーチョコレートがバレンタイン向けのブランドのひとつとして展開している「TSUWAMONO(つわもの)」シリーズです。このシリーズは戦国武将がモチーフとなっており、毎年先行販売分は即完売、何度も増産されるほどの超人気商品です。

戦国武将のチョコレート

モチーフになっている戦国武将は織田信長、徳川家康、石田三成、真田幸村、伊達政宗の5名。信長や家康はともに戦国時代の大物として納得の人選なのですが、その他の3名が選ばれた理由はなんでしょうか。元々いわゆる「歴女」ブームに火がついたのは、ゲームの影響が大でした。そのゲームの主人公的ポストに位置していたのが、真田幸村や伊達政宗なんですね。印象深い出で立ちが見た目的にもかっこよく、分かりやすい。あと石田三成も加えたこの3名に共通するのがその「悲劇のヒーロー性」。天下はとることができませんでしたが、信じたもののために懸命に生きたところに女性支持があるとも言われています。

そしてこのシリーズ。ただ戦国武将がフィーチャーされているだけでなく、モチーフとなっている戦国武将にちなんだチョコの中身、フレーバーになっています。ご当地フルーツや日本酒など、所縁の地の名産品や、鎧・軍馬などの意匠を意識したチョコレートもあります。

そのこだわりが、歴史マニアも納得のすごいものばかりなのです。徳川家康をイメージした「不屈の者」。家康の長寿の秘訣と言い伝えられている薬味酒「忍冬酒」が入っているチョコや、家康の配下である徳川四天王の一人本多忠勝が甲冑に下げていた数珠を模したチョコがあったりします。モチーフの武将だけでなく、その配下に関するものまで盛り込んでくるあたり、非常に抜かりがない印象です。

デザインもいいんです!

ただ単にモチーフが歴史好きに受けているのもありますが、そのデザインの良さが、一般の方々にも広く支持されている要因だと考えられます。パッケージはもちろんのこと、チョコ自体のデザインも秀逸です。基本女性が男性に渡すものなので、男性に刺さりつつ、女性にもデザインが好まれるラインを狙っている感じがします。しかも昨今の歴史好き女子のブームの波にも乗っている用意周到なマーケティング戦略が背景にあったのでしょう。

加えて、バレンタインを戦場(いくさば)と喩えて、勝つ(想いが遂げられる)ことへの煽りや、縁起の良さまで考えられており、その物語性も抜かりがないです。

的確なターゲット選定 + 優れたデザイン + 商品の物語性 = ヒット商品

という公式にピッタリとはまったシリーズだと言えます。

以前「刀剣乱舞」についてのエントリの際にも書きましたが、まだまだ歴史ブームは衰えをしりませんね。戦国時代がどのような時代だったかは、当時の書物や絵などからしか推し量ることができません。そのためいくらでも妄想し、脚色することが可能です。そんなところがブームが長続きする理由かもしれません。

結果、めちゃくちゃメリーチョコレートを推薦するエントリになっていましたが、ステマでは決してありません。1円もいただいていないので、そこんところよろしくお願いします。

追記:
今回のイラストですが、信長公の顔は織田信成さんぽくしてみました。彼ほどご先祖様の名前を聞いて、納得してしまうほどの顔の持ち主はなかなかいないと思います(爆)。あともちろん戦国時代にバレンタインデーという風習は無いのであしからず。


最後に実際もらったチョコの画像をば。

画像1

今回は家康&三成の関ヶ原セットです。

画像2

これは三成の部下島左近の子孫の方がやっている酒蔵の酒「白牡丹」の餡が入っているチョコです。美味しかった。

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追記です(2020.2.12)
「TSUWAMONO」については、2020年もさらに書いています!
あわせて読んでいただければ幸いです!


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