これで翻弄されない!デザインフィードバックを成功に導く6つのヒント
はじめまして。
株式会社Rabeeのtotoです🐝
デザイン・EC・マーケティングでの職務経験から得た、働きやすさに繋がるヒントをnoteに記していきたいと思います。
本日はデザインフィードバックを成功に導くための6つのヒントについてお伝えします!
お時間の無い方は「チェックリスト」だけでもサクッと目を通してみてください✅
デザイナーの皆さま。
クライアントのフィードバックを受ける際、どのような準備をしていますか?
恥ずかしながら、私がデザイナー駆け出しの頃は「フィードバックを受ける準備」を怠っていました。
その結果、大規模な修正やスケジュールの圧迫、フィードバック通りにやったのに満足度が上がらず、 最後には方向性を見失う事態に。
まさに「こんなはずじゃなかった!!」という状況でした。
このような状況は事前の準備や心構えで軽減できます。
時間に追われながら身を削って修正をしたあの日を繰り返さないために、フィードバックをもらう時に役立つ「6つのヒント」をまとめてみました。
このnoteがデザイナーとクライアント双方にとってスムーズなプロジェクト進行に役立つと嬉しいです。
デザインの質を高めるフィードバックの場とは?
クライアントフィードバックは、デザインや提案がクライアントの要望や目標に適切に合致しているかを確認し、必要に応じて修正に繋げる場です。
またクライアント側の持つ知見を最大限引き出し、仮説が成り立つのか、より最適な道はないか、を検討する場としても重要です。
デザインの質を高めるためには、フィードバックの場はコミュニケーションの場でなくてはなりません。
お互いの経験や知識を持ち寄って、デザインの最適解を探す作業なのです。
どちらか一方向の場にならないようにするためには、次に展開する6つのヒントを参考にしてみてください。
デザインフィードバックを成功に導く6つのヒント
ここからはクライアントフィードバックを受ける際に、注意すべきポイントを6つに絞ってご紹介します。
1. フィードバックは受け身NG
はじめに「クライアントはデザイナーでない」「フィードバックにも慣れていない」という事を念頭に置いてください。
(※ もちろん中には慣れている方もいらっしゃいます。)
「ご希望のイメージで作成しました。気になるところはありますか?」
そう言われてその場で適切なフィードバックをするのは至難の業です。
どこを見てほしいのか、どのような観点で意見が欲しいのか、フィードバックをして欲しいポイントを具体的にする事で適切で明確なフィードバックにつながります。
受け身はNG。質問を準備するのはこちらの役割と心得ましょう。
クライアント側もどこに注目すべきか明確になるので、意見を出しやすくなります。
双方で意見を出し合う事で、デザインの最適解へと繋がっていきます。
2. 言葉をそのままの意味で受け取らない
クライアント側から具体的な修正案があがるケースもあります。
この時「クライアントの言葉が100%正解とは限らない」という事を忘れないでください。
本当に実現したい事はなにか?変更によってクライアントが期待する結果が何なのかを理解する事が重要です。
上記のケースの場合、クライアントは3列に増やす事が目的ではなく、カラーバリエーションを多く見せて人気色を露出させる事が目的となります。
このケース以外にも、担当者の主観が含まれているケースもあるので注意が必要です。「なぜその意見に至ったか」をこちらが理解できるところまで深掘りしてみましょう。ただし、詰め寄るような態度は厳禁です!
3. 選択方式で最適解を探る
複数のデザインパターンを提示するのも有効な手段です。
クライアント側の要望が言語化されていない場合、比較して選択できるようにする事で方向性を見定めることができます。
言語化しにくい部分の良し悪しを汲み取る方法のひとつです。
ただし、2でもお伝えしたようにクライアントの好みや主観で判断してしまうことの無いように注意しましょう。
それぞれのパターンの違いや目的をデザイナーが明確に説明できる事が重要です!
4. クライアントに歩み寄る
クライアントが意見を自由に表現しやすいようにフィードバックのための環境を整えるのも大切です。
ポイントとしては3つ。
クライアントが普段通りに過ごせるように「物理的に快適な環境を整える事」「心理的なハードルを下げる事」「異なる意見を受け入れる事」です。
特に共通言語で話す事は重要です。
よく使用される表現ですが「中学生でも理解できる言葉で」を意識するのも良いかもしれません。双方で専門用語を使用してわかったつもりで話を進める事は危険です。
こちら側が分からない時は恥ずかしがらずに聞く勇気を持ちましょう。(あまりに無知だと信頼を失うことになりかねないのでほどほどに、、、)
5. ゴールと時間を意識する
必ず決めるべきなのが、フィードバックのゴールとスケジュールです。
そしてこれはフィードバック開始前にクライアントにも共有しましょう。
ミーティングでフィードバックを行う場合は、どのようにプレゼンテーションを行うか、フィードバックをどのタイミングで求めるかなどを事前に決めておくとスムーズに進行できます。
目的以外のことに時間を割くと、確認したい部分が確認しきれなかったり、プロジェクトの進行が遅れる事態につながりますので、少し余裕を持ったスケジュールにすることをオススメします。
6. フィードバックを記録に残す
書面でのやり取りであれば自然に記録に残りますが、対面やオンラインミーティングでもフィードバックの記録を正確に残す事が重要です。
口頭でのフィードバックの中にはジャストアイデアでの発言や担当者の主観が含まれる事もあるため、その内容が確定事項と思い込まず、最終的には取り組むべき内容なのか確認する事をお勧めします。
クライアント側が記録を残していない事もあるので、決定事項・検討事項・その後どのように進めるか。は可能であれば共有して認識に相違がないか確認しましょう。
✅ 簡単チェックリスト!
ヒント_01:フィードバックは受け身NG
✅ なぜそのデザインにしたのか説明できますか?
✅ どこに対してどのような視点で意見が欲しいのか説明できますか?
ヒント_02:言葉そのままの意味で受け取らない
✅ 本当に実現したい事はなにか?変更によってクライアントが期待する結果が何なのかを理解していますか?
✅ 目的を達成するための改善につながっていますか?
ヒント_03:選択方式で最適解を探る
✅ クライアントから来る質問は想定できますか?
✅ 選択肢を与える準備ができていますか?
ヒント_04:クライアントに歩み寄る
✅ クライアントが話しやすい環境になっていますか?
✅ 普段使用しているツール・言葉(専門用語を避ける)を使っていますか?
✅ 異なる意見も一度受け入れ、自分の考えに偏りがないか振り返っていますか?
ヒント_05:ゴールと時間を意識する
✅ フィードバックのゴールとスケジュールは明確ですか?
✅ それはクライアントにも共有・認識されていますか?
✅ 予定した時間中で現実的にやり切ることができますか?
ヒント_06:フィードバックを記録に残す
✅ フィードバック内容を正確に記録していますか?
✅ 記録した内容をクライアントに共有し、相違がないか確認していますか?
さいごに
フィードバックを上手にもらうための6つのヒント、いかがでしたでしょうか。
長々と書いてしまいましたが「本質を見極めようとする姿勢」と「歩み寄る心づかい」がプロジェクトを気持ちよく円滑に進めるために必要な事なのかな、と感じています。
どちらもクライアントワークや、フィードバックの機会に限らず大切な事だと思いますので、日頃から意識して過ごしていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます!
フィードバックよりも前段階!
初回ヒアリングで聞くべき事項はこちの記事が参考になりますよ♪
🎨 サムネイルに使用した画像はこちら
https://www.openpeeps.com/
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