自分を棚上げし相手の落ち度を非難する、これまさしく夫婦(めおと)なり
おはようございます。エリートエゴイスト百井桃太です。
突然ですが、人間というものは美しくもあり醜くもある、欲深い生き物でございます。(宗教にハマったりしているわけではありません)
自分の落ち度に気付きつつもそれを見て見ぬ振りし、相手の落ち度を叩きまくる。これが大抵の人間の性だと思いますが、それは愛を誓い合った二人とて同じ事。夫婦となったところでそんな人間の性が変えられるはずもございません。
あれはそう。先日、お昼に嫁と外食したときのことです。
外食し、そのあとDVDを借りようとゲオに向かいました。
そしてゲオの駐車場で車を降りようとしたとき。
嫁「ちゃんとカバン持って行かんと。DVD借りるんやろ」
レンタルするためのカードを財布に入れているので、財布を入れたカバンを忘れるとレジまで行ってまた車に戻ることになってしまいます。それを懸念して嫁は僕に言ったわけです。
僕「あーはいはい……」
言って車内を見渡して僕はすぐに凍り付きました。
カバンが何処にもないのです。
そして同時にサイコメトラーEIJIの高速サイコメトリーばりに記憶の断片が蘇りました。
僕「そうだ、さっき昼飯を食べた店のテーブルの下にあるカバン入れに置いてきて、食べ終わったあと気付かずに置いてきたのだ……!!」
聞いた途端にあからさまに不機嫌になり「オォン?」と睨みを効かせ始める嫁。その田舎の不良みたいなキレ顔を見て僕もイラァ……としてきました。
嫁「まぁたかよ。何回店にモノ忘れてきたら気が済むんや……」
ぼやきレベルの小声ではありますが、しかしそれでいて、こちらにははっきりと聞こえる明瞭さで放つ嫁。デザートに舌打ちまで追加。
いやいや、ちょっと待てよと僕も反抗しました。
僕「そっちだってこの間、携帯を店に忘れてきてたやないか」
つい先日、別の店に行ったとき嫁は携帯電話を忘れて店を出ていたのです。そう、今回の私と完全に同じパターンです。おすぎと黄メガネ(?)を外したピーコくらい同じです。ちなみにその時の嫁は「てへぺろ♪」と後頭部に手をやりペコちゃんみたいな顔をしてその場をやり過ごしていました。
まさかの以前の自身の失敗を引っ張り出され指摘され、余計に怒りのボルテージを上げる嫁。窮鼠猫を噛むと言いますが、それの猫のパターンです。まさか鼠に噛みつかれると思っていなかったから余計にイラつきます。
嫁「いやいやいや!そっちは何回もやっとるやろ!こないだは免許証忘れとったし!そしてマイナンバーカードも忘れとった!2回もやっとるやん!!」
僕「それはコンビニに免許証とマイナンバーカードを忘れてきたってやつやろ!!!2回じゃなくて1回や!!!免許証とマイナンバーカードを分けてミスの水増しすな!!!」
はい、宇宙一どうでもいい議論
※どういう経緯で免許証をマイナンバーカードをコンビニに置いてきたのかはこちらの記事を参照ください。
結果、二人で歯をギリギリギリギリ鳴らしながら車のドアをドン!と気持ち強めに閉めながら(マジで強くやって壊れるのは困るので二人とも気持ち程度にしか強く閉めない)店に戻ることに。
しかし、さっきの店を思い返すと……
僕(僕らが店を出るときに高校生の集団みたいなのがレジのところに居たな……普通の社会人だったら忘れたカバンを拾ってくれるかもしれないが、高校生という生き物は小さな集団の中で自分の特異さを周囲に示すことに躍起になりがちな愚かな生物である……「なにこれ!カバンあるぜ!お、財布も入ってるやん、これでカラオケ行こうぜぇ!!!」とか言いがちな生き物である……不安しかない)
※高校生に対するイメージは筆者の歪み狂った偏見です。一般的な高校生がそうであると吹聴する意図はございません。
不安なの+僕は運転中なので半ギレながらも嫁に頼んで店に電話をかけてもらう事にしました。先に店員さんにカバンを見つけてもらって確保してもらえば一安心だからです。
嫁はとりあえず調べて電話をかけていましたが5コールくらいですぐ電話を切りました。
嫁「あー、出らん出らん」
見切りつけるのが鬼速なんよ
そして一回電話が繋がらなかったら、もう一回かけてみるのが道理ってもんじゃないですか!!それが普通じゃないんですか!!!しかし嫁は何食わぬ顔でネットサーフィンにシフトしていました。
僕と言えば、もう不安と怒りでプルプル。ハンドルをゴリラ並みの握力で握りしめていましたが、なんとか店に着きました。
そこで嫁はとりあえず後々のことを考えたら和解したほうが良いと考えてくれたのか「私が降りて店の中に行ってこようか」と言ってくれました。THE大人。
僕と言えば「頼んます……」と武士みたいに頭を下げ、ガラス窓から嫁が店内に入っていく様子を見つめていました。
さっき座っていた席に向かう嫁。
そしてそこには人が座っている。
一声ふた声交わして僕の席の下を覗き込み視界から消える嫁。
一瞬の静寂。
そして僕のカバンを掲げる嫁!!!
敵将の首かというくらい僕のカバンを高く掲げ、嫁は颯爽と車に戻ってきました。僕もカバンが戻った安心からか機嫌が戻り素直な気持ちで「ありがとう」と嫁にいう事が出来ました。相手を攻撃したくなるのは、基本的に自分の都合が悪くなった時だと何かの本で読みましたがまさにその通りだと思いました。しかし「雨降って地固まる」ということわざもある通りこれにて一件落着じゃな(歌人END)
皆さんも相手の気持ちを思いやって互いが嫌な気持ちにならないように楽しく過ごしましょう。
ーfinー
P.S
カバンを手にした僕は慌てて財布を確認していました。時々、「財布拾って財布は届けるけど財布の中身だけ抜く」みたいな悪人の話を聞いていたからです。カバンは見つかったけどもしかすると現金だけ誰かに抜かれているという事があるのでは……と疑心暗鬼になっていたのです。
嫁「えっ?いくら入っとったん?」
僕の慌てぶりを見た嫁が尋ねてきました。慌ててカバンから財布を取り出したので大金を持ち歩いてると思ったのでしょう。そんな僕は間髪入れずに即答しました。
僕「1026円やね」
一瞬の沈黙を挟み、生まれた嫁の冷めた視線。僕は慌てて「いや違うから、1026円が恋しくて慌てて財布を見た訳じゃなくてクレジットカードとか、免許証とか、ポンタカードとか、クレジットカードとか、楽天カード(今思えばそれもクレジットカード)とか、そういうのなくなってないか確認しただけやから。そういうのがなくなるとマジで面倒臭いから確認しただけやから。いやマジでそうやから。マジやから」と弁解しましたが最後までドン引きしていました。まぁ正直なところ、ゲオでDVD借りるために1026円が盗まれてないか確認したんですけどね。何が悪いんだよ?あ?
今日のことわざ
一銭を笑うものは一銭に泣く
みんなもポケモンゲットじゃぞ〜!!
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