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赤と白〜瞬発系と持久系

瞬発系が白い筋肉、持久系が赤い筋肉・・・何となくイメージしているアスリートは多いと思う。

ずっと動き続ける持久魚(マグロ)は赤身。
ジッとしてて餌が来ると急にバクッと動く瞬発魚は白身。

なんで赤いのか?
魚はエラ、哺乳類などは肺で呼吸しますが、体の中に酸素を取り込んだ後は共通で、酸素運搬は鉄分を一時的に酸化させる(よく聞くヘモグロビン)→酸素濃度が薄い末梢では還元させる(酸素を手放す)ことによって成立する。

鉄を酸化させて生物は酸素を運搬している!

そもそも酸化鉄≒錆びた鉄が赤茶けているように、血液が赤いのはヘモグロビンの色なわけですが、このシステム上、筋肉中にも鉄分が豊富にあれば筋肉内に酸素を蓄えることができるという理屈になります。
これが赤筋と呼ばれる持久系筋肉のメカニズム、筋肉内の鉄分(ミオグロビンと呼ばれます)の量が多ければ多いほど、赤く見えるようになり、酸素を蓄える量が増える。

鉄分の量増える=赤くなる=酸素蓄える=持久系

ってことです。

昭和あるあるの、よく見かけた光景が「投手の走り込み」という名の持久走。
「だって100球投げる体力は持久系じゃないの?」
という疑問をぶつけられることがあるが、
「100球投げる体力というのは、瞬発系運動を100回繰り返す体力であって、長時間動き続ける体力ではない」
という回答であっさり粉砕・・・。
100球投げる体力が欲しかったら、30mダッシュを100回繰り返して、100本目でも余裕でベストタイムを出せるように努力するべきである!
断じて、10キロ走り続ける持久力は関係ない!

瞬発系と持久系のメリハリ・・・ちゃんとミオグロビンの原理を理解して運動しないと、効果はゼロどころかマイナスになることもあります。

身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!

(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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