スポーツ科学として転機を迎えつつある高校野球〜球数制限について考える

WBCでも世界中の話題となった160キロ投手、令和の怪物・佐々木朗希投手だが、高校時代に監督の英断により今の彼があると言っても過言ではない。

2019年の夏の岩手大会決勝で大船渡高校の國保陽平監督は「故障予防のため」と佐々木朗希投手を投げさせなかった。当時物議を醸したが、ここが日本のアマチュアスポーツの転機になったかもしれない。

高校野球の甲子園は確かに華がある。
強い日差しと汗と泥、そして涙・・・敗者にも大きな拍手を送る、あの世界が日本人の美徳と一致いているわけだ。
だが、海外の方達から見ると「プロでないスポーツが全国放送されている」と、不思議でしょうがないらしい。
ましてや、
「アマチュア時代にオーバーワークで故障して終わる…」
というのはクレィジー以外何者でもなく、そこにあるのは献身の美徳であってプロフェッショナルではない。今まで日本はどの分野においても本当のプロが育ちにくかったのは、こういう土壌によるものだったのかもしれない。

前述の佐々木朗希事件をきっかけに高校野球の球数制限が導入されたのも、大きな転機である。例え1週間に500球以内という甘いものであっても、それによってチーム作りの根幹が変わるのだから有意義であろう。
かつてはプロに入っても「やっぱりあそこ(甲子園)で終わってしまってたなぁ…」という投手がまだ沢山いた。その抜群の運動能力をオーバーワークによって殺されてしまっていると思われる。

今までに甲子園の優勝投手で200勝投手となり名球会した投手がいない。
昭和の怪物 江川卓投手 通算135勝
平成の怪物 松坂大輔投手 日米通算170勝
のあとの令和の怪物はいかがだろうか?

年に二人しか登場しない(春夏だからw)優勝投手だから延人数は確かに少ないのだが、その世代の最上位に位置する能力の持ち主のはずなので、この事実には意味があると思う。

すべては、指導者側の成長期のアスリートに対する医学知識の不足と
目先の勝利>選手の将来性
という、短絡的な発想が引き起こしている問題なのです。
身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!

(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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