ひょっとこ=古代文明を支える火の文化、製鉄技術
ひょっとこはご存知でしょうか?
口を尖らせて、片目をつぶっている、ちょっとおどけたようなお面が日本人には馴染み深いのですが、意外と何者なのか?は知られていません。
猿から人間に進化(まぁこの時点で諸説ありますが、一つのイメージとして…)の過程で「火」の発見、使用は劇的なイベントの一つですが、火を操りし者が古代文明を制していた、と言っても過言ではありません。
世界的に空前のブームとなったアニメで竈門炭治郎(かまどたんじろう)という炭焼き職人の息子さんがいますが、火の舞と関連付けたストーリー展開が興味深いですね。
火を使い始めると、その後、山(鉱山)の岩を高温に加熱して溶け出した赤いドロドロを冷やし固める…製鉄技術が進歩しました。そして出来合った金属製品は日用品から装飾品、兵器に至るまで様々に利用され、製鉄技術は盛んになっていきます。
製鉄の過程で火を高熱にするために大量の空気を送らなければならず、竹筒で竈門に息を吹きかける、火の粉が飛んでくるから片目を閉じる…これが火男=ひょっとこなのです。
火を司った神様がひょっとこなわけですが、その後の人類に火がどれほど役に立ったのかは、火を見るより明らかなわけですから、感謝ですね。
今では日本全国の秋葉神社とか愛宕神社に軻遇突智(火具土=かぐつち)さんが祀られていますが、この軻遇突智さんこそ伊邪那岐命と伊邪那美命が最後に産んだ火の神様(この出産でイザナミさんは死亡)であり、古代製鉄技術の結集した集落がこの神社を祀ったとされています。
たまには神社へ感謝しにお参りに行かれるのもいいですよ。
ちなみにもののけ姫のタタラ場も今でいう製鉄所で、タタラ場の女たちがせーの!と踏んでいたのは、空気を送り込むための吹子(鞴=ふいご)で、古代製鉄所の象徴です。
もう一つちなみに、ひょっとこと一緒にいるおかめさんのモデルはアマノウズメとも云われていますが、この話はまた後日!
人の世の発展に日々感謝ですね!
身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!
(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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