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昨今のサウナブームによって生み出されたサードウェーブサウナ「池袋かるまる」とは

※この記事は約3000文字で7分ほどで読めます。

2019年12月3日に東京都豊島区池袋にサウナ「かるまる」がオープンしました。池袋駅西口のロサ会館裏手にあるビルを改装しています。
この日がたまたま会社が振替休日だったので、昼過ぎにフラッと行ってきました。そこでの体験は、最近ブームで賑わっているサウナ施設とは一線を画していたので、思わずnoteを書いてしまいました。

まだサウナ歴はやっとこさ2年で、ほとんど関東のサウナしか知りませんので、そんなことないぞ!という方もいるかもしれませんが、その場合はコメントで教えてもらえますと幸いです。

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画像引用:かるまる公式HP

①かるまるとは?

「かるまる」とは、お風呂に「浸かる」ホテルに「泊まる」ができる施設なので、合わせて「かるまる」というそうです。かわいい。

目玉はやっぱり「かる」の部分。
通常のサウナ施設は、サウナ室があって2種類ほどですが、なんとここでは4種類!

岩サウナ:室温90℃
(画像引用:よっぴーさんの記事)

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ケロサウナ:室温80℃

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蒸サウナ

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薪サウナ
※まだ準備中

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そしてなんと水風呂は4種類(笑)

サンダートルネード:水温9℃以下
(画像引用:よっぴーさんの記事)

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やすらぎ:水温25℃

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昇天:水温33℃

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アクリルアヴァント:水温14℃

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お風呂は5種類(炭酸泉、電気風呂、岩風呂、マス風呂、露天ジャグジー)
もうこれら全てを楽しむとしたら、皮膚がふやけまくってしまいますね。

他にも漫画が一万冊あって寝っ転がりながらオロポ(オロナミンCをポカリスウェットで割ったサウナー必須の飲み物)を飲める休憩所。Wi-Fiと電源があるコワーキングスペース。サウナ後はお腹が空くのでボリューミーなメニューと、漬物や冷やしトマトのような居酒屋系メニュー(もちろんお酒も飲める)が豊富なレストラン。何より施設ができたてなので、清潔感があって綺麗!とても気分が良いのです。

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これが11時半〜24時まで、一日中いて1人2,980円!!!!!!
これは正直ヤバすぎる。1,500円のご飯を昼夜2食、オロポを1杯、ハイボール1杯飲んだとしても7,000円。ディズニーランドよりコスパいい!!と思ってしまうのは僕だけでしょうか。これは本当にモテない発言なのですが、そう思わざるを得ないほどの驚愕プライズ&プレイス

どういう施設か詳しく知りたい人は、よっぴーさんの記事を読んでください。よっぴーさん流サウナの入り方や、なぜ「かるまる」が人類を滅亡させるのかなど分かりやすく書いてあります。

②サウナのサードウェーブとは?

さてやっとここから本題なのですが、まずは「サードウェーブ」という言葉を知っていますでしょうか。サードウェーブコーヒーなんかはよく聞くかと思います。
ようは、直訳すると「第3の波」なので、もちろん第1、第2の波があって第3の波。それがサードウェーブ。ざっくり説明すると、

【コーヒーの場合】
■ファーストウェーブ(例:インスタントコーヒー)
とりあえず大量生産・大量消費でどんどんコーヒーを普及させよう!
■セカンドウェーブ(例:スターバックス)
誰もが気軽にコーヒーを楽しめるようになったので今度は味を重視して、より高品質なコーヒーを飲もう!
■サードウェーブ(例:ブルーボトルコーヒー)
スタバとか美味しいコーヒー飲めるようになったけど、もっとこだわりたいよね!豆の産地や処理の仕方、輸入方法まで徹底管理。お客さんの前で一杯一杯ハンドドリップで丁寧に淹れて、全てにこだわったコーヒーを届けたい!

というのがコーヒーのサードウェーブ。(であってるはず...)
では今回なぜ「かるまる」がサウナのサードウェーブだと感じたか。それは【昨今のサウナブームを受けて作られたサウナ】だからです。
簡単にまとめると、

【サウナの場合】
ファーストウェーブ(例:戦後の銭湯文化)
1964年の東京オリンピックの選手村でサウナが認知され、これが話題に。そこから銭湯にもサウナが普及し、一般人でもサウナを楽しめるように。
セカンドウェーブ(例:静岡しきじ、タイムズスパ・レスタ、テルマー湯、マルシンスパ)
誰でもいつでも気軽にサウナを楽しめるようになったので、今度は質(サウナ、水風呂、休憩場所、ロウリュ、アウフグースなど)を重視して、より高品質なサウナを楽しむための施設が誕生。これらの良さに目をつけたタナカカツキ氏を筆頭に数年前からサウナブーム到来。
■サードウェーブ(例:かるまる、ウェルビー栄、湯らっくす、スカイスパ)
いいサウナいっぱいあるけど、もっと良いサウナに入りたいと思った、(いい意味で)サウナ狂人が自分の理想をこだわり抜いてこの世に産み落としたサウナ施設。

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マグロの冷凍クーラーで室温-25度のアイスサウナがあるウェルビー栄
水風呂に氷が張っているので、割って入る......
画像引用:ウェルビー公式HP

セカンドウェーブとサードウェーブの境目が難しいのですが、僕は「サウナブームを受けてからつくられたかどうか」で分けられるのかなと思っています。となるとサウナブームを受けてこだわりたいために、ここ2~3年で新しく作られた施設、または改造した施設はサードウェーブと言えるでしょう。
ということで、ウェルビー栄や湯らっくすはサードウェーブと言えるのではないでしょうか。

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水風呂の水深が171cmもある熊本湯らっくす
しかも天然水なので飲めるしうまい
画像引用:サウナイキタイHP

③かるまるがサードウェーブな理由

さて、そんなことを考えさせてくれる「かるまる」はサードウェーブの中でも素晴らしいのではないかと思います。(僕はウェルビーにも、湯らっくすにも行ったことがありません!)
理由として、

その1 こだわりがもちろんエグい
サウナ、水風呂、外気浴。どれをとってもこだわりがビシビシ感じ取れます。
・サウナの石は通常300kgくらいですが、かるまるは消防法すれすれの600kgでがっつり熱してくれる
・かなり大変なことですが、水風呂の水温を常に10℃以下でキープできるように設備を完備
・休憩するための寝そべれるイスが8脚くらいあるし、普通のイスも10脚くらいあってマジで最高(これが結構個人的に一番嬉しい)
・広くて気持ちのよい岩風呂は一枚岩を削ってできており、それだけで1000万円を超えている
などなど、随所に感じるこだわりが満載。

その2 複数人でサウナに行くことができる
セカンドウェーブのサウナは3人以上で行ってしまうとサウナ室が狭い、水風呂が狭い、休憩場所が足りないなどの弊害が起きるため、あまり望ましくありません。ですが、かるまるはそれら全てを解消できていると僕は感じました。もちろんお店の混雑は日によって違いますので、12/3オープン当日はかなりの超満員でしたが、サウナ室や水風呂に入れない、外気浴ができないということはありませんでした。
これはサウナブームを受け、キャパシティを計算されているのではないでしょうか。

その3 サウナ初心者を一緒に連れていける
サウナ初心者が一番敬遠するのが「水風呂」。ただし、ここの水風呂は
水温9℃以下→14℃→25℃→33℃
と4種類の段階があるので、初めての人でも無理をせず水風呂に入る快感に慣れることができます!!
サウナは岩サウナ(90℃)が暑ければ、ケロサウナ(80℃)で楽しめるし、外気浴は屋上の室外が寒ければ、室内のソファでもできます。

④まとめ

上記の3つの理由から、「かるまる」は複数人で初心者を連れていける、こだわりあるサウナなので、サウナの布教活動にもってこいのサードウェーブサウナなのです!

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長くなりましたが「かるまる」をサードウェーブサウナと言いたくなる所以を、少しは伝えられたでしょうか。これは東京のサウナ史にとってかなり重要なことだと思ったので、2020年早めに書き残したいと思った次第でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
こんな感じでサウナについてとか、eスポーツについてとか徒然なるままに書こうかなと思います。皆さん2020年もよいサウナライフを過ごしください。
よかったら「コメント」や「スキ」を押していただけますと幸いです。

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