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死んでから気づいたおばあちゃんの言葉

#大切にしている教え

大切にしている教えを伝えるために、私がなぜこの仕事をしているかについてお話させてください。
その後、もしよければあなたのこともコメントで教えてください。

私は、岡山県出身で、伝統工芸を営む家庭に育ちました。
父も母も忙しく、うちは常におばあちゃんに支えられていました。
おばあちゃんの周りにはいつも誰かがいて、お客様ともため口をきくような仲を築いているような人でした。
おばあちゃんが大好きだったのは、旅行と家族とお客さん。おはようも、いただきますも、おやすみも、おばあちゃんと一緒だったことのほうが多いような気がします。
おばあちゃんは何をしても褒めてくれる人で、例え旅行に行っていた時でも良く褒めてくれました。
一番覚えているのは沖縄旅行。
ガラスのコップを作ったら、しきりに褒めてくれたことは今も覚えています。
しかも、帰ってきた後も使うたびに「よーできとる」と褒めてくれる。
そんな人でした。

そんなおばあちゃんが普段から言っていたことがあります。
小さい頃はよくわかっていませんでしたが、今、私も人の人生に関わるようになって、この3つの大切さに気が付いたんです。

おばあちゃんは「お客さんが見てるってゆーとったから」といつも勉強している人でした。
学校から帰ってくるといつも何か帳面を付け、ごはんが終わると本を読んで、風呂を上がると歴史番組を見ていました。
他にも保険、信託、ネットと老後とは思えないほど勉強していました。
うちは、伝統工芸を営んでいましたから、製造や小売をしている家で、おばあちゃんが勉強していることなんてこれっぽっちも使わない。
それでもおばあちゃんは勉強していた。
あるとき、おばあちゃんはお客さんにこう言ってました。
「前教えてもろーたこと、よーわからんのじゃけーど、教えてもろーてもええかい?」
「たかえさん、ワシよりよーしっとる人がおるけえ紹介しますわ」
人の輪が広がりました。
おばあちゃんにとって、学ぶことはコミュニケーションのツールでした。
しかも、常に相手目線で勉強している人だったんです。
相手目線で常に学ぶアンテナを立て、変化に気づき、対応していく。
これはきっと人生においても同じです。

また、おばあちゃんは、「また来てくれたらその時買ってくれるかもわからんよ」といつも言っていました。
仕事は相手が居て成り立つ。
物を買ってくれるのは、絶対に「人」ですから。
でも、「人」を突き放してしまったら敵になるかもしれない。
普段からのお付き合いを大切にして、その人の居場所になれるかどうかで長く商売ができるか、店をたたむのかが違ってくるのだと思います。

そして、おばあちゃんは、何かが起こると決まって「にのひの先生に話をしに行ってくる」と相談に良くいっていました。
おばあちゃんより年を召していた人で、何かの専門家というわけではありませんでした。
今ドキの言葉で言えば、人生のメンターのような人だったんだと思います。
あるとき、私がいじめられて帰ってくると、おばあちゃんは「としちゃん話を見てみられえ」と、私の話を良く聞いてくれました。
何をしろとか誰が悪いとかそういうことは一切なく。
ただ、そうかそうかと聞いてくれました。
本当に困ってたら、「ばあちゃんが言うてやろう」と。
いつも味方で居ることを言葉にしてくれていました。

今ならいえる。
実際に助けてもらったことはないけど、私はおばあちゃんに救われていたんです。
それに気づいたのは20歳のころ、カウンセラーの人に言われてから。
おばあちゃんは、自分がしてほしいと思うことを相手にもできる人だったんだと気が付きました。

今私の仕事は、「人事や経営」というお仕事の人を助けること。
人事や経営というお仕事は、従業員がしてほしいと思うことを実際にしていくという当たり前の大原則を覚えておかなくてはなりません。
どちらがえらいというわけではなく、助け合って初めて成功するお仕事なのだと思います。

おばあちゃんのお話が、「キャリアコンサルタント」としての私の軸になり、今もあなたのような人事や経営に携わる人とお仕事する上での指針になっています。

私が大切にしている教え。
それは…
①常に相手目線でアンテナを張って、変化や傾向を共有することの必要性
②今いる人を大切に。人の居場所を作ることのすばらしさ。
③相談する相手いる。相談される人になる。そして話をしながら前に進むことの大切さ。

そんなことを毎日思いながら、私はカウンセリング事業を牽引しております。

次はぜひ、あなたのお話を聞かせて下さい。
コメント歓迎です。

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