4.11(52/89日目) レジ②

「ジリリリリーーーーン！！！」

朝６時30分。

部屋に備え付けの電話が急に鳴り出したのでめちゃくちゃ驚き、マンガのように飛び起きた。自分に電話を掛けてくる人など皆無のハズだが…。

受話器を取ると

「Buenos dias〜!」

と例の受付の女性がハイテンションで話してきた。意味がわからないというような反応をしていると、察したようで明るく誤りながら電話が切れた。
どうやらモーニングコールを掛け間違えたらしい...。

日本ならイラッとなるが、なぜか許せてしまえるから面白い。　

間違いモーニングコールのおかげで早起きしたのでゆっくり朝食を頂いたあとホテルを出てレェイダ駅へ向かった。

駅でバルセロナまでの電車料金と時刻表を確認。1,800Ptsで帰れる。
明日は電車で帰ろうと思う。

バルセロナに戻ったら、前回断わられたチキートに泊まろうと思っていたので、エスタンコでテレカを買いチキートに予約の電話を入れてみた。日本人が出てくれたので日本語で予約が取れた。

電話に出た女性の話によると、泊まることは出来るがドミトリーしかないと言われた。ドミトリーで2,300Ptsと少々高いがキッチン付きなので結果的に安くつくと考え予約を入れた。

安田さんによると、チキートの宿泊客は大半が日本人で、毎日観光名所(サグラダファミリアやモンジュイックなど)の話題しか出てこないので疲れるらしいが、それはそれでなにか情報が手に入るかもしれないと思った。

今日のフットボールの試合は17時30分キックオフなので、14時頃まで駅や山の上の城に登ったりして時間をつぶし試合開始30分前、スタジアムのチケット売り場で前回と同じTRIBUNAのチケットを購入。

前回はとても寒くて震えながら観戦していたが、今回も同じくらい寒かった。
TRIBUNA席は夕方の試合になると日陰になってしまう。このスタジアムはLATELARの方がおすすめである。

富永選手はまたも残り20分から登場。

結果は1-1のドロー。試合終了直前に相手のフリーキックから同点に追いつかれてしまった。富永選手も活濯したとは言えない内容で試合終了。

それにしてもやはり2部リーグということもあるのか、選手全員ミスがちらほら、フリーの選手がいても別の所へパスを出してしまったり、シュートが明後日の方角に飛んでいってしまったりと1部リーグと比べるとレベルはやや劣る。 

それでも富永選手がスタメンで出場できないと言うことは、Ｊリーグよりもレベルは上だということだと思う。

試合終了後、富永選手を入口で待とうと思ったが、夕食目当てだと思われるのが嫌だったので遠慮してそのままスーパーに寄りホテルに帰った。

スーパーのレジでは、日本と同じように主婦の方らしきパートの人達がやっているが、日本の「いらっしゃいませ。」 的な態度ではなく「レジ打ってやるから品物出しな」的な態度に見えて面白い。
堂々としていて悪い気分にはならないし、割と社交的なオバちゃんも多く話しかけられることもある。

レジといえば今日Shimagoに行って驚いたことがあった。
レジのオバさんが自分の買ったパンのバーコードを機械に読み取らせようとするが、いっこうにセンサーが読み取ってくれない(日本でもたまにある)。

パンのバーコード部分が袋の貼り合わせてある境目に被っていたため、センサーが読み取取ってくれなかったのだ。レジの女性もそれに気付いて袋を引張ってやるが全く反応なし。しかたなくバーコードの数字をキーを使って手打ち入力するがそれでも反応なし...。イラついてきたのかさっきより強めに引張ってもう一度トライ。

すると袋がビリッとなって半分ほど開封された。かなりの破れ具合である。

日本では謝って即交換の状況だがどうするのか見ていると

「99Pts!」

躊躇は1mmもなく、何もなかったように会計が終わった。

確かに袋が破れただけで食べられなくなったわけではない。日本の常識の方が間違っていると思えてきてしまう堂々っぷりである。

このテキトーな所が自分にとっては心地よいのだが。

明日は13時5分発の電車でバルセロナに戻ろうと思う。スーパーで買ってきたパンケーキも美味しくなかったし早めに寝よう。

本日の出費

朝食　200Pts
昼食　800Pts
スーパー　350Pts
ライター　200Pts
チケット　3,000Pts
テレカ　1,000Pts
電車　？