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Glitch Festival 19 / この夏のマルタの記憶を思い出そう。

年末ですね。今年は本当にたくさんのフェスに参加しました。人生の大イベントだった、グラストンベリーの参加を筆頭に、他にも個性豊かでジャンルも様々なタイプのフェスに沢山参加できました。

そんな中で、一つだけ、この夏にマルタ島で参加したテクノフェスを紹介していなかったので今年のうちに書いておこうと思います。

このフェスについて

グリッチフェスティバル / GLITCH FESTIVAL

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イタリアのシチリア島から南へ80km、地中海の真ん中に位置する島国、マルタ共和国で行われるテクノフェスティバル。地中海沿岸のヨーロッパ諸国では年中ダンスパーティが開かれていますが(有名なところではスペインのイビサ島、クロアチアのパグ島などですね)このマルタ島でもその例に漏れず沢山のパーティーが行われているようです。そんな中でもグリッチは海外から有名DJ達が多く出演するエレクトリックダンスミュージックの国際イベントです。正直お一人様に南の島のダンスパーティーは結構ハードルが高いのですが、このグリッチはテクノミュージックがメインなのでEDMなどのアゲアゲでない分、意外とイケます!

開催時期
2019年8月14日-16日(例年8月中旬)

フェスの歴史
グリッチは今年で5回目のまだ出来たばかりのフェスティバルですが、出演するDJ達は有名どころがかなり出てきます。フェスは基本3日間開催され、2日間は古都イムディーナ・ラバト近くの大規模クラブ施設で行われ、最終日はボートパーティのみ行われます。

音楽ジャンル
エレクトリックダンスミュージックの中でも、テクノDJ、ハウスDJが多くブッキングされます。今年のラインナップは大御所 Carl CoxLen FakiBen Klock などから Peggy GouCharlotte De WitteOcto Octaなど今注目のDJまで幅広くブッキングされていました。

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チケット購入
僕はアーリー・バード(早割)チケットで購入したので、€72(ボートパーティなし)でした。ちなみに開催2日間のチケットと最終日にあるボートパーティは別売りです。

購入はオフィシャルサイトからできます。現在オフィシャルサイトでは2020年の事前予約が始まっています。スーパーアーリー・バード(超早割)価格でチケットをゲットできるのは今のうちですね。

開催場所

グリッチはマルタ島の西側、古都イムディーナ・ラバトの街近くにある、GIANPULA Villegeというクラブ施設で行われます。マルタ島は決して大きな島ではありませんが、観光客の多い東側のバレッタやスリーマとは反対側なので少し距離があります。

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ここはグリッチだけでなくこういったクラブイベントを行う施設のようで、設備は新しくてかなり整ってました。

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現地到着から会場周辺まで

日本からの直行便はありませんが、マルタはヨーロッパ有数のバカンス地なのでヨーロッパ各国から便が出ています。また元々イギリス領だったようなので、イギリスからの便は多いみたいです。

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飛行機は島の南側にあるルア空港に到着します。マルタは鉄道が通っていないのでここからの交通手段はバスだけです。といってもかなりの数のバスが走っているので特に不便はないですよ。

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切符はその都度購入するより、定期を買っておいたほうが断然楽なので、空港にある販売機で購入しておくことをお勧めします。僕は1週間券を21€で購入しました。定期はICカードになっていて乗車するときに端末にタッチして乗車します。バス自体は至って普通です。

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空港から会場近くのイムディーナ・ラバトの街へのバスは本数が少ないので沢山本数のある東側のヴァレッタスリーマセントジュリアンズなどに一度行ってから向かうのが結局最短だったりします。ちなみに僕は一度スリーマに泊まってから翌日ラバトの街に移動しました。
路線図などはグーグルマップを使いましたが、オフィシャルサイトも見やすいのでこちらも確認してみてください。
マルタバスオフィシャルサイト

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ラバトの街のターミナルです。街自体はすごく静かで雰囲気のいいところです。

次にラバトの街から会場 GIANPULA VILLEGE までですが、地図を見てもらったほうがわかりやすいと思います。

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ルートはラバトのバスターミナルを出発した場合です。徒歩25分くらいなので一応歩いて行ける距離です。バスだと地図上部の"Telgha"が一番近い停留所で、ここからでも徒歩20分くらいはかかったと思います。基本一本道なので迷うことはないですが道中は完全に荒野の中歩いていきます。

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同じように歩いて向かう人がいましたが、さすがに日が暮れる前に行ったほうがいいですね笑。

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遠くの方に会場のステージがちらっと見え始めるのでそこを目指して歩きます。そうこうしている内に新しめな施設が出てきたら、そこがGIANPULA VILLEGEです。

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フェス情報の必需品

イベントの規模は大きくないので、専用アプリなどはありませんでした。

Bonju Ride
僕は使いませんでしたが、オフィシャルがこのタクシー配車アプリのBonju Rideと提携しているようです。(ソース)ここからタクシーを呼ぶと5€ディスカウントで乗れるみたいですよ。

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リストバンド交換

ゲートで直接リストバンドと交換します。チケットはプリントしなくても大丈夫でした。

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会場(ステージ)の様子

荒野の中、突然出てくる施設なのに新しいので最初は違和感がありますw

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ステージは5〜6ステージあり、常時2〜3ステージがオープンしていましたね。

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こちらはORBIT STAGE。メインの次に大きかったですね。

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オープンすぐなので人はまばらですが、夜はここが一杯になります。

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メインのFORTRESSステージ。気持ちいい風が吹く中、南の島のパーティきたなーって雰囲気です。

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こちらはCOSMIC STAGE。

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DJプレイの配信メディア Boiler Room のステージもあり、ここからYouTubeなどにLive配信されていました。ちょっと映ったかも。

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地下の洞窟みたいなところにあるブース、The Vaults。

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ROOF TOPステージからの眺めは良かったですね。

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隣にプールが付いてました。パーティといったらこれこれ。

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メインアクト前、結構混みます。

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個人的ベストパフォーマー

Bjan Jensen
スタートで地元マルタのDJです。結構長くやってる人みたい。

Peggy Gou
今色んなフェスに出てる、売れっ子。見た中では一番アゲアゲでした。

Polar Inertia
洞窟のステージでのミニマルなエレクトロ。雰囲気が合ってた。

Carl Cox
カールコックスおじさん、英国出身とは思えない、ほんと南の島が合いますわ。

Helena Hauff
ジャーマンフィメールDJ、ヘレナ・ハフ。もうイベントの半分くらいは女性DJがラインナップされてもおかしくないですよね。それだけ人口が増えてるってこと?それとも需要が上がってる?

LenFaki
ベルグハインのレジデントである、レンファキ。はじめてでした。見れて良かった。

Moter City Drum Ensemble
MCDE何回も見てます。フェスにいてくれると落ち着くー。

Bicep(DJ Set)
バイセップDJセットだったので持ち曲はやりませんでしたが、メインステージはしっかり埋めてました。

Smokey
デンマーク、コペンハーゲン拠点のDJ。Boiler Roomステージからの配信です。

Nur Jaber
こちらもBoiler Roomステージから、本当に女性DJ多いですよ。

Ben Klock
テクノフェスはやはり、ベン・クロック。南の島との相性がどうなんだろうと思いましたけど、メインステージで硬派ながらも、上げるとこあげるセットでよかったんじゃないでしょうか。

Charlotte de Witte
一番見たかったシャルロッテ。アゲてるだけじゃなくて、意外と硬派なセットで好感が持てます。

Anthony Linell
ケイブステージでのセット良かったです。ドミューンの映像見つけました。

Octo Octa
ルーフトップで気持ちのいいハウスが掛かってたのでかなり長居しました。調べたら18年のMixmag、”DJs Of The Year”を獲得した今アツいDJなんですね。失礼しました。

周辺環境

気候
8月夏真っ盛りなのでもちろん暑いですが、日本のような湿気がない分、日陰が随分涼しいです。気温は30℃をちょっと超えるくらいでした。

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お金・言葉
マルタの通貨はユーロです。観光地ではありますが、地元の人も住んでいるので想像していたより全然庶民的な価格でした。クレジットカードもレストラン、カフェなどは普通に使えます。(Visa,Masterは問題ないです)

公用語は英語とマルタ語なのでみんな英語が使えます。ありがたい。地中海沿岸諸国で唯一不自由なく英語が使える場所なのではないでしょうか。

食事
会場では屋台のハンバーガーなど数種類しか食べ物はないのでご飯は食べていったほうがいいかもしれません。
ラバトはお店は多くはないですが、マルタ名物のファストフード"パスティッツィ"の有名店「Is-Selkin(元クリスタル・パレス)」があります。1個50セントくらいで中身が豆、ひき肉、リコッタチーズなどから選べます。めっちゃ脂でべったべたになりますが美味しかったですよ。地元のCISKビールと一緒にぜひ。

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インターネット
会場はたしか、Wifiが通っていなかったと思いますがすみません、確かではありません。ラバト周辺はチェーンのコーヒーショップなどがないので無料Wifiを探すのにちょっと苦労するかもしれません。首都のバレッタやスリーマの方はCOSTA Coffeeなどでネットを繋げることができました。

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もう一つ注意して欲しいのが、コンセントタイプが英国と同じ3つ穴のBFタイプです。ユーロ加盟国なので他のヨーロッパみたく2穴Cタイプかと思うと、アダプターを探さなければいけなくなるので注意してください。

泊まるところ
前述の通り、徒歩で行く場合ラバトの街を出てから、荒野を20分ちょっと歩くことになります。ほぼ1本道なので迷子にはなりにくいですが、途中には何もありません。夜はタクシーが会場入口で待っているので、帰りはタクシーを利用するのをお勧めしますが、もしタクシーを利用しない場合、徒歩で帰れるのはラバトの街だけだと思います。(僕は歩いて帰りました。危ないことはなかったですがあまりオススメしないです)また、ラバトの街はそこまでホテルが多くないので早めに予約しておくことをおすすめします。

ちなみに僕が泊まったのはPoint De Vueというホテル。ラバトの街の入口でバスターミナルからもすぐの場所です。値段もそこまで高くなく、朝食付きでクーラーもよく効いていたのでオススメですよ。(夜は鍵が閉まるので守衛さんを起こさなければいけなくてちょっと気を使いました)

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マルタの街

せっかくなのでマルタの街を少しだけ紹介します。まず、会場近くのイムディーナですがここは要塞に囲まれた小さな街です。この外側がラバトの街になっています。

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イムディーナは静寂の街と呼ばれているほど、静まり返った路地裏が美しいのですが、この季節流石に観光客が沢山いるのでそこまで静寂が味わえるかはわかりません。ですが夜だと人も減り、グッと雰囲気が増すので、この近くに泊まって、夜歩くことをおすすめします。

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東側セントジュリアンズ、スリーマは観光客が沢山います。首都バレッタはホテルも限られ値段も高いので、お隣のこの地域に沢山人が集まるわけです。庶民的な雰囲気なんで夜歩いてたら、なんだか熱海みたいな感覚になりました笑

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そして首都ヴァレッタ。マルタ騎士団が作った要塞の島。言わずもがなの世界遺産です。狭い急斜面の道が続く、これぞマルタって写真が沢山撮れますよ。

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歩いてて発見しました。世界で最も古いレコードショップ(自称)。ギネスに載ってるカーディフのショップよりも古い年数ですね。

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街は狭いので端から端まで30分くらいで行けます。

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対岸から見たところ、まん丸屋根の聖マリア教会がよく見えます。

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困ったこと

行く前の情報の少なさですね。マルタのガイドブックはちらほら出ていますが、会場付近のラバト・イムディーナはほとんどないのでホテルから会場までの移動はグーグルマップを確認しながら決めました。多分歩けるだろうという感じで決めちゃいましたが、まぁ実際歩けました。ただ夜の移動はおすすめしません。こんな感じで最初は他にもちらほら帰る人がいますが、みんな途中から車に乗って帰って行きました。ラバトまで徒歩で来た人は数人でしたね。ちなみに写真奥の灯りがラバトの街です。

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最後に

マルタ共和国は単純に旅行先として、行って見たい人が結構いるのではないでしょうか?実際ここは英語圏なので今語学留学先としても人気なのだそうです。グリッチはマルタ旅行のついででも十分参加可能なフェスですし、ちょうどお盆シーズンに開催されるのでタイミング的にもぴったりのフェスですよ。

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