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独学で一級建築士合格の手引き~製図試験編~

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一級建築士試験を独学で頑張るあなたへ。きっと役に立つ手引書です! これを見て合格へ一歩近づいてください!
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#独学支援

エスキスの話⑥廊下の幅と避難

今回は廊下の幅と避難についてエスキス時に注意したいことを書いていきたいと思います。

○廊下の幅は利用者部分は2.5m~3m、 管理部門は2m。

廊下幅ですが、車いす使用される方にも配慮して最低2.5m、通常は3mとって計画しましょう。
また管理部門(バックヤード)内の廊下幅は2mに統一しコンパクトにまとめます。加えて管理部門も2方向避難のルートとして使用できます。
廊下幅が利用者部門・管理部門

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エスキスの話⑤空間の強弱

さてエスキスの話も5回目です。今回は空間の強弱についてです。ちょっと抽象的ですね。
わかりやすく説明すると。

********************
利用者の場所は余裕を持たせ豊かに
管理者が使う場所はコンパクトに!
********************
ということです。
至極当たり前なのですが、試験の勉強になると意外と出来なかったりします。管理部門にすごく広い倉庫があるのに、利用者用トイ

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エスキスの話③メインは何か。

敷地の使い方・建築可能範囲・グリッド候補の選定とエスキスを進めてきましたが、次に行ってほしいのは要求室の優先順位を考えるということです。

今年の課題は基準階型ではないのでゾーニングとグルーピング・動線計画が勝負の分かれ目です!(←設計のとっては当たり前なのですが)

そこで要求室の優先順位を考えていきます。優先順位の高いものをまず配置していく流れを作ります。

じゃあまず優先順位を決めていくに当

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エスキスの話②グリッドを考える

外部施設を配置してその必要寸法を考慮した建築可能範囲を前回までに検討しました。

それでは次は。

【グリッドの候補を上げる】

○グリッドは最初から決めつけない

建築可能範囲からグリッドを考えていく場合、最も重要なのは決めつけないということです。一つのグリッドで検討していくのではなく2~3パターン考えておく、そして最も良さそうなグリッドから試していくというのが良いかと思います。

それではどう

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エスキスの話①建築可能範囲

これからエスキスのことを詳しく書いていきたいと思います。大事なことがたくさんあるので、何回かに分けて重要な事柄を書いて行きたいと思います。

読み取りを行った後にエスキスを始める訳ですが、何から始めていいかわからない人が多いと思います。まずは

【敷地の使い方を大まかに考え建築可能範囲を出していきましょう!】

一級建築士試験ではまず大まかに敷地の使い方を考えていきます。

まずは建物出入り口。利

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モチベーションが保てない!成長曲線の話。

独学の方の中でモチベーションが保てない!という方がいるかもしれません。独学だと仲間はいないし、励ましてくれる先生もいません。自分でなんとかするしかないのです!

それではここから私が考えたモチベーションいらずの勉強法を成長グラフを交えながら説明したいと思います。
ついてこれないという方も最後まで読んでくださいね。特に成長グラフの話だけでも読んでください。

○モチベーションは必要ない!必要あるのは

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学科試験と製図試験の大きな違い!

一級建築士製図試験の勉強も大体1ヶ月が過ぎようとしています、早いですね。充実した勉強ができていると思いますが、もしかしたらちょっと怠けてしまっているなという人もいるのではないでしょうか。

この製図試験、学科試験の一番大きな違いは

【ジャンプアップが出来ない!!】
ということです。

学科試験は詰め込みなので、試験直前で追い込んで滑り込みで合格する場合があります(あとはマークシートの幸運で)しか

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課題文の読み取りについて②

課題文の読み取りのときに大事なのは、読みながらではなく、文を読んでから大事なところをマーカー・赤ペンで強調することです。

マーカーの色分けはこちらから。

読み取り時のマーカーはエスキス時に課題文の内容・重要な部分をわかりやすくまとめ、確認しやすくするのが目的です。ここで重要なことがあります。それは

*****
【読み取りはマーカーするのが目的ではない!】
*****

大体の人がその文の重要

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課題文の読み込みについて。

さて、独学の壁でもある問題をどこから手に入れるかわかった方は次に実際に問題を解いてみましょう。

どこから手に入れれば良いのかわからない方はこちらを参考にしてください。

さて問題を解くに当たって、まず最初に行うのは「課題文の読み取り」です。この課題文の読み取りは慣れてしまうと早く流してやってしまう人が多いのですが、私はこの読み取り、エスキスを行うにあたって一番重要と考えています。

有名資格学校

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エスキス時の基本的な考え方。

さあ、独学で一級建築士試験に合格を目指す人に向けたこのnoteですが作図も少しずつ慣れてきたと思いますので、少しずつエスキスに役立つ事も書いていこうかと考えています。

昨年度は基準階タイプでしたが今年はゾーニングタイプの施設が発表されています。ですので昨年度が初受験だった方はゾーニングタイプのエスキスで少し戸惑うと思います。昨年度は基準階をしっかり納めて、他の階はそれを基準にすればなんとか解けま

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問題はどうすれば良いの?

独学で難しいのは問題をどうするのかということです。ということで今回は独学を支援してくれるありがたいサイトを紹介したいと思います。(このnoteも含めて!)

こういったサイトは独学でやっている方はご存知でしょうが、おすすめの厳選支援サイトを紹介したいと思います。
今回紹介する2つのサイトは私が実際に試して本当に良いと思った所ですので参考にしてみてください。

①製図試験.com さん

こちらは私

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一回やってみる。

独学で一級建築士試験合格のために書いているこのnoteですが、今日はその他にも役立つ事を書いていこうと思います。
いつも方法論ばかりだと面白くないので。

成長が早い人って(ここでは一級建築士の勉強している人)人の話をきちんと聞く人が多いです。謙虚というかしっかり質問も聞いてくれます。

逆に成長が遅い人は、聞いているようで聞いていない。わかったふりしている、相槌打つだけ。

成長が遅いか早いか、

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重要な判断基準。

一級建築士製図試験に合格するために必要になる重要な物の一つに

【 しっかりとした判断基準 】

を持っていないといけません。

一見すると判断基準を作り上げるのは難しいようない感じられるのですが、凄くシンプルです!それはというと!

【 利用者 > 管理者 > 業者さん 】
この関係性を常に意識することです!
第一に利用者が利用しやすく、次に管理者が管理しやすく、そして業者さんが利用者・管理者の

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こだわりすぎない。

一級建築士試験、特に製図試験において重要なことを今日はお伝えしたいと思います。それは

*******

【こだわりすぎない・細かい所を気にしすぎない】

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ということです。これは作図においてもエスキスにおいても同じです。
この事を念頭に置きながら時間を意識して勉強・練習を積み重ねないといけません。

設計のお仕事にしている方は特になのですが、作図で線がちょっとだけはみ出している所

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